スーツ企画とFaOI幕張が充実!「FIGURE SKATERS Vol.11」

スーツ企画とFaOI幕張が充実!「FIGURE SKATERS Vol.11」

2018年7月14日。税込み価格「1,500円」。

一読して感じたのは、「フィギュアスケートプリンス」とも「ジュエルズフォトブック」とも「写真や企画のかぶり」がさほどなくて、3冊持っておいても問題ないのでは?ということでした。

(1)「プリンス」との比較

「羽織袴写真」の部分での、本書と「フィギュアスケートプリンス」との比較は以下の通り。

・本書(1,500円)B4サイズ「6ページ+表紙+ポスター(一面)」(共同通信、ロイター/アフロ)

・プリンス(1,080円)A4サイズ「16ページ+表紙」(共同通信)

写真のクオリティはほぼ同じ。サイズは本書の方が大きめ。ボリュームはプリンスの勝ち。プリンスにあって本書に無い写真はというと、特に総理官邸への行き帰りのショット(立ち姿・歩き姿)、総理や会長と談笑するショットなどが挙げられます。本書だけで羽織袴の写真は「もう満足!」という方なら、あえて「プリンス」を買う必要はないですが、「もう少し見たい!」という方は、両方あった方がいいですね。

(2)スーツ企画が分厚い

「麗しのスーツ・ギャラリー」(24~31頁)という珍しい企画がかなり「主張」していますが、その前の「2010-2018 Ceremony Gallery」(8~23頁)も日本代表のスーツを着用したショットが多数入っているため、羽織袴の直後にスーツ写真がたっぷりという面白い構成になっています。

有名どころでは、ソチのグレーのスーツや、ギネス認定式、仙台パレード、国際センター駅のモニュメント設置式、春の園遊会など、この辺りは「すぐに脳内でイメージが思い浮かぶ」方もいらっしゃるかと思います。それらに加えて、2010年のJOCスポーツ賞新人賞がしっかりデカい写真で入っていてなかなか貴重です。

(3)FaOI幕張をしっかり収録

本書と同日発売された、ジュエルズの「フォトブック 2017-2018」では、今年のFaOIの写真は未収録でした。その点について昨日の記事で触れましたが、本書はしっかり幕張公演のショットが入っています。ちなみに、「プリンス」もFaOIは6ページのみなので、偶然とはいえ見事に他誌の弱点を補ってくれています。

オープニング、Wings of Words、そしてフィナーレと、いい配分で大きい写真がガッツリ入っています。特にフィナーレについては、他のスケーターとの絡みがあるので、他誌ではなかなか羽生君単体の大きめの写真は入ってないんですけど、本書はかなり頑張ってくれてます。9月発売のFaOIのオフィシャルブックは、おそらく書店で中身をチェックできないはずなので、私のレビューをお待ちいただくとして、今年のFaOI前半戦の写真集として、とりあえず本書が決定版ということでいいんじゃないかと。

でも、よくよく考えてみると、今年のFaOIのゆづの衣装は、「春よ、来い」の出来が特に素晴らしかったので、後半戦の写真もはやく見たいですよね。ただ、かつての「通信」のように毎月発売を断行すると、どこから弾が飛んでくるか分からないですし、優良雑誌の関係者様にはくれぐれも無理をしてもらわないでほしいです。

CiONTUについて、黒パリ、ツィゴイネ、フィナーレ、白Tシャツで構成。本書では、ジュエルズのフォトブック(およびCiONTU愛蔵版ブック)にあった悲愴とロミジュリは未収録でした。すでに発売されている雑誌(Life、Sportiva、応援ブック、KISS & CRY、Quadruple)、前述の「プリンス」も、同様に初日の写真しか入っていませんね。「メディア開放日」は初日のみということだったのでしょうか。

以上、スーツギャラリーとFaOI幕張狙いなら問題なく買いです。羽織袴はややボリュームが足りなかったですが、写真の大きさとポスターもあるので、まぁ、こんな所でしょうね。

ちなみに、巻末のまっちー特集は18ページもあるので、まっちーファンは保存版です。予想以上に、「衣装、攻めてるなぁ・・・」とビックリでした。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. おの より:

    Junさま、良かった!
    無事ブログ再開出来たのですね!
    また宜しくお願いします。

    • Jun より:

      おのさま

      復旧作業の真っ只中の時はけっこうテンパっていましたが、結果的には、数日のブランクで済んでよかったなと思っています。

      ブログの仕様も気に入っているので、今まで以上に良い記事をお届けできるように頑張ります。

  2. ふくこ より:

    はじめまして、ふくこと申します。
    JUN様のブログはいつも楽しく拝見していましたが突然みられなくなってビックリ、ガッカリした次第です(経過は把握しました)。
    再開できて良かったです!!
    「 FIGURE SKATERS Vol.11」昨日近くの書店で1冊だけあり購入しました。
    袴姿がほしかったので「プリンス」と迷いましたが、昔のスーツ姿(可愛いい)等があり
    こちらを♪。
    巻末特集のマッチもいいですよねぇ~。
    次は「春よ来い」が待ち遠しいです!!
    これからも宜しくお願い致します。

    • Jun より:

      ふくこさま

      はじめまして。コメントありがとうございます!
      そして、ご心配をお掛けして、申し訳ありませんでした。

      今回の「FIGURE SKATERS」はなかなか面白い構成でしたね。袴・スーツで並べつつ、でも、FaOIの写真も厳選して掲載していて、「懐かしいゆづ」と「最新のゆづ」を絶妙なバランスでまとめていたと思います。

      私も「春よ、来い」は楽しみです。どの雑誌が最初に掲載するか注目ですね。

  3. ととちゃん より:

    3冊とも買いました。感想は junさんとほぼ同じ!買わなきゃ良かったと後悔した本はなかったです。特に袴姿、ボリュームが劣る方は質が良く、お互いに補い合っている結果になっていて、面白かったです。

    不思議なのは、シーズンフォトブックが品切れの店が多いなか、近くの書店ではこの本だけが残っているのです。値段で決める人が多いのかも知れません。欲しい人の手に渡りますように。

    FAOI後半写真は、メディアデーと同時掲載になるのでしょうか…。
    公式写真集、やはり気になります。レポ、お待ちしています!

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      従来は、発売日がかぶると、どれか一つは微妙な出来の雑誌がありそうなものでしたが、今回は3冊ともに内容が良いので、ダメな雑誌はやはり淘汰されてきたのかなと思います。

      たしかに、トロント取材記のおまけとしてFaOI後半の写真を載せるなら、フィギュアスケート専門誌(LifeやSportiva)は9月下旬以降になりそうですね。ただ、写真重視系雑誌の、応援ブック・プリンス・キスクラ、そして本誌は前倒し発売があるかもしれません。

  4. sennin より:

    junさんおかえりなさい。日常が戻って有りがたいです。
    私も三冊購入しました。田中さんのフォトブックは悩みもなくAmazonで予約でしたが他は書店でみてからにしました。フィギュアスケーターズには紋付き袴姿で歩いてるのがなかったのでそれを補いたかったのと、ジャンプの写真がよかったのでプリンスを購入しました。仰る通り重なってないんですよね。田中さんは、官邸には入れなかったようですので来年のフォトブックには国民栄誉賞関係はなさそう。フィギュアスケーターズは幕張のオープニングの好みのショットもあり私は相変わらずこの雑誌は気に入ってます。やっぱり写真が大きいのはいいですね。
    噂で町田君の写真があるのは知ってましたが、ここまでかあとちょっと驚きでした。
    プリンスのジャンプの写真気にいって購入してよくみたらクレイジーの4ループもっと綺麗に跳んだのがあるでしょうと思ったのとコメントがいちいち感に触る文言なんですよね。私のひねくれた性格のせいでそのように読めてしまうのでしょうがこの二点がプリンスについては残念。それでjunさんの評価をもう一度みたかったんですが記事が無くなっちゃってホントに悲い。今までも何回も読み返したり過去のものを読んだりさせていただいてたので残念でなりません。インフルエンザでも熱でも忙しくても毎日記事を書いて下さっていたjunさんの気持ちを思うと今回の件はやりきれないです。大事な大事なblogなんですから…。

    • Jun より:

      senninさま

      思い返せば、今年の元日はインフルエンザで寝込んで、イナビルを2回も吸引するハメになりながら、記事をアップしつづけていました。体力的にキツかったのは昨年末の全日本選手権の4連戦で、家のPCで昼前から記事を書きはじめて→武蔵野の森に行って試合を見て→帰宅してフジの放送をチェックして寝て→起きて記事を書いて・・・を繰り返していました。

      ただ、そこまで根性と気合いで続けてこられたのは読者の皆さまの存在あってのものです。今回、800本以上の記事を一瞬にして潰されても、何の迷いもなくすぐに別サイトで再開することを決められたのは、皆さまに支えられて頑張ってきたのだから、「続けることが私の使命であり、それが感謝の証でもある」と思ったからです。

      ちなみに、スマホアプリを通じて、私自身は過去の記事を全て読むことはできています。もし需要があれば、過去のレビューをリライトすることも考えています。「リライトシリーズ」ということで、再レビューしてほしい雑誌・書籍のリクエストを募ってみるのも良いかもしれません。

      プリンスの誌面で、写真につけられた「文言」については、あれでもけっこうバックナンバーに比べたらマシになった方かな・・・とは思っています。ただ、最新号に関しては、購入を迷っておられる方もいるかもしれないので、とりあえず数日中にもう一度レビューを書き上げるつもりです。

  5. wing より:

    突然お姿が見えなくなって心を痛めておりましたが、復活されて本当に嬉しく思います。(事情については大体把握しています)
    ジュエルズ系は毎回買っていますが、それ以外は基本、書店に並んだ実物を見てから決めています。勿論Jun様のレビューも参考にさせていただいています。
    うちの近所の書店のフィギュアスケーターズはビニールに包まれている状態でしたが、Jun様のレビューのお蔭で本日迷わず購入できました☆いつも有難うございます。
    それにしても、OP以来、一体何冊買ったか自分でもわからないくらいです。ツンドク状態に近いというか。
    Jun様は雑誌等、書籍類は数え切れないほどお持ちだと思いますが、きちんと整理されているのでしょうね。(内容についても)

    • Jun より:

      wingさま

      へぇ、あの大きな雑誌がビニール梱包されているのですね。ただ、大きいからこそ折れやすかったりして、立ち読みされたら売り物になりませんからね。

      たしかにオリンピック直後はある程度雑誌が出ていましたが、例えば、ソチ~平昌の間に不定期で出版されていた雑誌のすべてが、平昌五輪後に復刊したわけでもないようです。

      さらに、実は新規雑誌の出版も無いので、いくら「ゆづ特需」という側面があるとはいえ、「出版不況」という大きなトレンドの中で、なかなか出版まで踏み切れない(上司の許しが出ない)出版社もあるんだと思います。書籍も雑誌も何もかもが、どこもネットベース、電子書籍に移行しているので、難しいでしょうね。