全日本ジュニア（三浦・島田）感想

リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。SPの動画は上がっていないので、フリーのみレビューします。

「三浦君」。SPは64.00で7位。フリーは165.28の1位。合計229.28で優勝。「3A 4S 4T+3T 3A+2T /4T<(fall) 2A+1Eu+3F 3Lo」。写真は「朝日新聞」の記事から。

SPはプロトコルを見ると、3Aの所がシングルに抜けて0点。3Fも乱れたようです。SP7位から、魂の演技で6人ごぼう抜きで優勝。ヘルシンキの羽生さんみたいですね！実際、このフリーは転倒した単発の4T以外は完璧な内容。ここ最近集中的に見てきたシニアのGPシリーズで、海外のお客さんが16歳の青年のこのスケートを目撃したら、大歓声間違いなしでしょう。N杯でこれぐらいやれることは実証していますが、このフリーもクオリティが高かったです。キスクラで男泣きの三浦君を、女性コーチ二人もまるで母親のように労っています。感動的なシーンなので、ちゃんとスコアが出る所まで動画で見ましょうね。

「島田さん」。SPは61.76で4位。フリーは126.75で1位。合計188.51で優勝。「4T 3Lz+3T 3F 3Lo /2A+1Eu+3S 2A+3T 3Lz」。写真は「デイリースポーツ」の記事から。

この金髪スーツの男は誰？っと一瞬ギョッとしたんですが、もちろん岳斗コーチですよね？眉毛も脱色してるし、この感じだったらアイスショーも余裕で出れますね（笑）。

島田さんは、今シーズン入ってから13歳になったので（2008年10月30日生まれ）、まだノービスなんですよね。来季からようやくジュニアデビューとなります。ノービス選手のため、全日本には出場できません。しかし、冒頭の4Tは着氷を見ていても余裕があるし、この感じだと、来季JGPシリーズの1戦目からフリーに4回転を組み込めると思います。「もう1種類いけるのでは？」という期待感すらありますね。

ジャンプは全体的に回転が速く、着氷も安定しています。スピンも上手。上半身の表現がやや硬い印象はありますが、それはこれからどんどん上手くなっていくことでしょう。

ところで、将棋の藤井竜王の指し手を、「人類には不可能なレベル」と、同業のプロの棋士ですら評することがあります。それは、フィギュアにおいて、羽生さんを「惑星ハニュー（Pianeta Hanyu）」とマッシさんが呼ぶことと共通していて、一人だけ別次元のパフォーマンスを見せているという意味なんですよね。

表現の好き嫌いだったり、容姿の好みはもちろん人それぞれありますが、技術的な部分でロシア勢を圧倒して無双するぐらいに、島田さんは成長できるでしょうか？とにかく怪我無く、元気に、来シーズンを迎えてもらいたいと思います。

他方で、三浦君はもちろん全日本に出場します。全日本ではSPから4回転を組み込めますから、ぜひ大暴れしてほしいですね。期待していますよ！

では、また明日！

Jun

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