朝日新聞の遠藤啓生カメラマン。Twitterもなさっています。13分ほどの動画ですが、たいへん面白い内容でした。
遠藤カメラマンは、フィギュア取材歴は約10年。この動画を企画した関根記者とはソチ五輪を一緒に取材したとのこと。
・大会が始まる前に演技の映像を死ぬほど見る。小学生・中学生と一緒で、予習をちゃんとした人の方が良い写真が撮れる。
・4回転を撮る場合は、連続写真で撮って、後で合成写真のように並べることがあるので、画角の広い別のレンズで撮る。
・フィギュアは、カメラマンからすると、横移動・縦移動、その中でジャンプもしたりと、3Dの動きもするので、難しい被写体の一つ。だから、どれだけ撮っても満足する一枚が撮れない。
・Twitterでオフアイスの選手の表情の写真を公開している。TVや新聞に載らない写真を皆さんに注目してもらっている。
気になったのは、こんな所でしょうか。大会が大きくなればなるほど、客席から「見下ろすように」撮っているので、レンズの工夫や、3脚を安定させるための「すっぽん」など、本当に大変です。別の動画ではカメラマンさんの荷物が紹介されていたんですが、物凄い量でした。
あとは、これやっぱり、実際にフィギュアの試合で写真を撮っている時のカメラマンの様子をもっとそばで見たいですよね。4回転を撮る場合に「レンズ替える」ってことは、二台のカメラを並べながら「撮り分け」ているということでしょうか?
もちろん、私も国別や全日本を現地観戦したことがあるので、実際に見ればいいじゃん?って話なんですが、でも、そんなに良い席で見られないですし、そもそも羽生さんの演技中にカメラマンさんを見ようと思いませんって(笑)。
この辺り、試合の動画など、またどこかの映像で確認してみようかなと思います。
では、また明日!
Jun
コメント
こんにちは 更新ありがとうございます
いまとなってはすごい昔のように感じるのですが、昨年11月のN杯はSPとEXが当たりまして、SPはすごくいい席だったんです。
カメラマンたちのすぐ横(といっても離れてはいますが)で、羽生さん登場、でいっせいにシャシャーシャーというカメラ音がして、カメラの砲列という表現もまんざらおおげさではないんだな、と実感しました。
みつばちさま
スケーターの移動に合わせて、何本もの長いレンズが同じように動くんですよね。そして、羽生さんの時には、「バシャバシャバシャバシャ」ともの凄いシャッター音が切られる。
ただ、あの光景はちゃんとリンクサイドにカメラマンエリアが設けられているケースで、これがワールドやオリンピックではなかなかそうはいかないようです。
私が気になるのは、カメラの持ち替え(?)なんですよね。首から下げているカメラでも撮るということなのかもしれません。
動画の紹介、ありがとうございます。遠藤カメラマンのハイドロの写真、いいですね。
試合前に演技映像を「死ぬほど見る」というところ、なるほどと思いました。カメラマンの方達のツィッターの言葉やコラムが いつもとてもいいなあと思っているんですが、そうした下調べがあり、フィギュアにとても精通しているからこそ味のある文が書けるのでしょうか。
実は、解説者として座っている人より見えている部分があるのかもしれません。セルフ解説が沢山ついた写真集があってもいいなと思いました。
ととちゃん さま
良いショットを撮ることが「自分の商売」に直結するわけですから、無責任でお気楽な解説者やジャッジよりも、よっぽど事前に演技を研究しているでしょうね。
おそらく、意識的にスケートの専門的な話はしないようにされているんだと思いますが、要素の順番はもちろん、細かい振付の変化やブラッシュアップはすぐに分かるんじゃないでしょうか。