2018年9月14日発売。税込価格「1,620円」。
まず、ゆづファン的に気になるのは、FaOIとH&Fの部分だと思いますので、写真についてまとめておきます。
(1)FaOI(2~27頁)
幕張と神戸の写真のみで構成されているため、漏れている出演スケーターがいたのは、ちょっと残念。羽生君のショットは、表紙、目次以外ですと、Wings of Wordsのショットが4枚(4ページ)と、幕張フィナーレが2枚(2ページ、一枚は他のスケーターと手をつないで並んだショットで小さめ)、春よ来いが1枚(ハイドロのショット、サイズは4分の1ページ)のみです。
(2)H&F(28~43頁)
フィナーレでの集合ショットが一枚(サイズは3分の1ページ)、ホプレガのショットが一枚(1ページ)のみです。ただ、ホプレガのショットは、アイスショー仕様の黒をバックにした構図なので、衣装のブルーとグリーンのグラデーションがとても幻想的に映えています。さすがにこの一枚のために1,620円出せとは言えませんが、書店で見かけたらチェックしてみてもいいと思います。
他のアイスショーについては割愛するとして、ジョニーのインタが興味深い内容だったので、以下でご紹介します。
(3)ジョニー
ジョニーファンは絶対に読んだ方がいいと思います。クリープの衣装は5ドルで売られていた黒スカートから始まったこと、「川の流れのように」が真壁さんからの提案だった(やっぱり!)だけでなく、「スワン」もCICからのリクエストだったそうです。ただ、ゆづについて言及している部分は、しっかり引用しておきましょう。
僕らにとって(FaOIの参加スケーターは)、本当に家族のようです。僕らは夏を通してお互いを見て、支え合い、日本でのツアーの時間を一緒に過ごします。本当に特別な時間です。そして五輪で2度のタイトルを獲得したユヅもいます。普段彼とは離れたところにいるからあまり会えないけれど、僕は彼がまだ若い頃から知っています。彼が2度の王者になった今でも彼のスケート道を模索し続けていることや、素晴らしい大人の男に成長したこと。その様子を、僕はまるで孫を自慢に思っている祖母のような気持ちで見ているんです(拍手をしながら)。彼はキャストやショーにとても協力的で、練習熱心。日曜日の朝なんかはみんなそんなにしっかり練習したりしないんだけど、ユヅはそんな時もたくさん練習をするし、4回転も跳ぶ。やれることはすべてやる。それは若いスケーターのみならず、僕のような年上のスケーターたちにも刺激になります。他の人が『今日はそんなに練習しないでもうちょっと寝ていようかな~』って思っている時でも、彼はしっかりと練習をしている。そういうところがユヅル・ハニューがベストスケーターであるゆえんかなと思いますね。
・・・選手だった頃は自分のことで精一杯でした。・・・ホームで練習している時にも、小さい子供たちが僕のことを見ていたことに気づいていなかった。ユヅはその子供たちと同じように僕を見てくれていたんだよね。ユヅはいつも僕に『ジョニー、僕はこのプログラムが大好きだったんだ』とか『この試合の時のことを覚えてる?』って話してくれるんだ。それは僕にとってすごく嬉しいことだし、励みになるんです。
このインタビューの取材日は「6月23日、新潟」とあります。当然、Otonalの「オ」の字も出てこないですが、CiONTUからFaOIにかけて、一緒にいる期間に二人が意見交換をしていた可能性はあるのでしょうか?
プルさんとジョニーから楽曲の「使用許可」をもらった時期が、CiONTUだということは、トロントで明らかになっていますね。じゃ、その時点で振付師も決まっていたと考える方が妥当ではないかと。では、ゆづ・プルさん・ジョニーの3人の間だけでなく、プルさんとシェイ、ジョニーとジェフとの間でも何らかのコンタクトがあったのかも気になっています。シェイはCiONTUだけとはいえ、ジェフはCiONTUからFaOIまでずっといたわけで、この辺りが今後明らかになってくればいいなと思います。そのレベルの情報まで期待できるのは、ジュエルズかWFS辺りになりますかね・・・。
では、また明日!
Jun
コメント
更新ありがとうございます。
偶然ですが、今日この本を読んでおりました。
「ヒーロズアンドフューチャーズ」のページにエルビス・ストイコさんのインタビューがあって「ユヅルは少し疲れているようにみえた」と、ありました。
Faoi5会場、長野五輪記念ショー、いろんな表彰式、と立て続けにあって疲れてたんですねえ。
しかし、ストイコさんによれば「ユヅルは周囲の人に自分の持つすべてを与えようとしている」
サフチェンコさんやテサモエの二人も、座長として手を抜かない、ジョニーのインタも同様のことを言ってます。
ストイコさんは男っぽい演技をする選手でしたが、きっぱりした物言いができる人だということがわかりました。昔はフィギュアスケートの本もあまりなかったから、わからなかった、今の時代はいいですね。
カナダで疲れは回復したでしょうか?外国の方が息抜きできるとは、残念だけど。
みつばちさま
おっしゃる通り、ストイコのインタも印象的だったんですが、「例の一件」があったので、本文の引用をセーブする意味で、ジョニーだけの紹介に留めました。これまでの私なら、躊躇なくストイコがゆづに言及していた部分も紹介していたと思います。
彼の言っていることも分かるんですが、羽生君は背負っているものが並の金メダリストとはまるで違うので、「でも、そうはいかないんだよね・・・」というのが私の印象です。もちろん、海外の、しかも大先輩が彼のことを気遣ってくれるのは嬉しいですが。
ジョニーのインタ、紹介して頂いてありがとうございます!
もちろん、羽生選手本人の姿やインタから、真摯な姿勢は充分窺えていましたが、こうして身近な人が証言してくれると、また違った嬉しさがあります。どんな時も変わらず、誠実にスケートに取り組む選手を 応援できる幸せを 改めて感じることができました。
オータムで、いよいよ真打ち登場ですね。
超高難度なプロですから、最初は荒削りでジャンプも揃わないでしょう。でも、間違いなく一番ワクワクする演技になる。その時間が待ち遠しくてなりません。
ととちゃん さま
羽生君について感心するのは、「パワーを傾けるべき場所」をわきまえている所ですよね。ジョニーのインタからその点をまざまざと再認識しました。このような関係者の証言を目にするたびに、「SNSとかブログとかやんなくていいからね!あなたを必要としている人たちは世界中にたくさんいるんだから」と私はいつも感じます。
彼のその生き様がお手本になっていますよね。こんな私でさえ、自分自身の日々の生活の中で、見直さなきゃいけない部分がたくさんあるなぁ・・・と多くの「気づき」がありますよ。
ジョニーさんのインタビューありがとうございます
ジョニーさんも、羽生くんから尊敬されて嬉しいと思ってますよね?
羽生くんって、子供の頃から良いものが何なのかを分かってる人なんだと思います
だから、他の選手よりプルシェンコさんやジョニーさんの演技に引かれたのは、自分の中にも同じものを感じたのでしょうか?
しっかり練習も手を抜かない羽生くん
選手の鏡ですよね
いよいよです
心配なのは体調だけです
思うような演技が出来る事を願ってます。
おのさま
羽生君の「本物を見極める力」にはいつも驚かされますよね。プログラムの選曲などを含めた芸術的なセンスもそうですが、CiONTUで招聘したゲストスケーターの素晴らしさに私たちが感じたように、「付き合うべき本物の友人が誰か」も彼はよく分かっている。CiONTUでの運営面での「工夫」も素晴らしかった。
おそらく彼のリクエストだったであろう、「CiONTUの3日間完全再放送」を実現したテレ朝チャンネル2は、今季のフィギュア関連の放送予定をどんどん拡充させており、「彼のアイデアがメディアを変えている」と言えますね。
もちろん、新プロにロックオン状態の私ですけど、彼が「競技以外」でどんなアイデアを温めているのかも気になります。
ジョニーのところを読みたくて本屋さんに行ってきました。写真はどれも素晴らしかったですね、アイスショーがお好きな方にはいい雑誌かな?って思いました。草太君の写真良かったなあ〜。町田君がプロ引退って事ですかね写真が多かった気がしますが、今回の写真私は…。
お恥ずかしいながらこの年代日本選手以外でジョニーとプルシェンコしか興味がなかったのか?ランビやジェフの現役時代を私は知らないのです。しかしジョニーはジャンプも綺麗でしたしプログラムが美しく演じられていて当時から応援していました。引退と聞いたときは驚きましたね、まだ早いよと。Faoiでのジョニーはさらに磨きがかかっていて結弦君並みの練習しているとしか思えません。川の流れのようにを音楽だけであれだけ演じてくれるのも、ジョニーだからでしょう。真壁さんもそこがわかっていたんですね。そんな方が結弦君を側でみていて言葉として話して下さるのは有り難いことですね。僕はスタイルがいい方ではないと言ってましたけど奥ゆかしい方ですね?。踊りもだめだと書いてありましてビックリしました。
今日、Jスポーツのインタで岳斗先生の記事をたまたま読んだのですがいい事沢山話してました。特に印象に残ったのは、女子の4回転についての質問で、これからはシニアもチャンピョンになるために4回転も必要になるといいながら、長期間シニアで使える技にするためのカラダ作りと言っててなんだか安心しました。そのついでに見たのですが、草太君がけんじの部屋でスケートを始めるキッカケがトリノオリンピックのプルシェンコを観てて?知らなかったなあ。「おまえもプルシェンコか?」っていう感じ、男子スケーターには本当に魅力的なプルさまなんですね。
senninさま
Lifeの新刊は、夏のアイスショーをほぼ網羅しているので、すなわち、そこに出演した日本のノービス・ジュニア・シニアの有力選手の様子もまとめてチェックできるという意味では、便利な一冊ですね。
岳斗先生の記事は、TwitterのTLで見かけたので、後でチェックしてみようと思います。ただ、濱田組の女子選手は、宮原さんだけでなく、白岩さんや、移籍した真凜ちゃんも含めて、みんなジャンプがどんどん低くなる傾向にあって、ちゃんと指導してあげてください!と、声を大にして言いたい。高さが出ないと、回転不足のリスクが高まるわけですから、何とかしてもらいたいですね。