FIGURE SKATERS Vol.20

FIGURE SKATERS Vol.20

2020年12月7日発売。定価「1,528円」。

内容的には文句なしです。この雑誌は「協力・日本スケート連盟」というお墨付きが無いので、通信のような「ゆづ尽くし」というわけにはいきません。ただ、めくってみて、「あれ?今回かなり頑張ってる?」と思いました。

ただ、どうやらそれは心理的な部分が大きいようで、表紙からノンストップで57頁まで羽生さん。次の58頁からラストの81頁まで真凜ちゃん&梨花ちゃんのみで、つまり羽生さんの写真を一気読みできる並びなので、まったく「邪魔」になりません。真凜ちゃんよりも梨花ちゃんにページを割いている所に「フィギュアスケート雑誌です」という主張を感じますが、実は、お二人の衣装を見るだけでも楽しいですよ。しかし、ラストの梨花ちゃんのドアップは凄いインパクトです。皆さんもビックリしないように(笑)。

羽生さんの写真は、以下のような二部構成になっています。

・シニアデビューからの10年を振り返るというのが本号のメインコンセプト。まずは、試合のプログラムをザッと見ていく流れになっていて、10-11シーズンのホワイトレジェンドとツィゴイネから、19-20シーズンの4CCのバラ1・SEIMEIまでカバーされています。正直、昔のショットは画質的にもイマイチな感じはしますが、要所要所で、表彰式や仙台パレード、国民栄誉賞受賞式などのショットも入っていて、アクセントが効いています。個人的に「おっ!」と思った写真は、13年スケカナの表彰式で3位の織田君との2ショットと、15年ガーナチョコのイベントで「成長の秋」という自筆のボードを持ったショットですね。特に前者は初めて見ました。

・エキシビの振り返りの方が、写真のクオリティは高い印象です。いきなりマスカレイドから始まるのがインパクト十分ですし、能登さんの写真集の表紙で話題のStoryの巨大ショットや、漆黒の中で氷の舞う悲愴のフライングキャメルというチョイスは、「なるほど!そうくるか!」と感じます。そして最後を飾る今年の4CCのホプレガもいいお写真です。エキシビの方がギュッと凝縮されている感があります。

全体としては購入に値する内容です。そして、裏表紙を見ると、ぜんぶ持っている私でも「ちょっとまた見てみるかな・・・」と本棚に手が伸びてしまう、巧い広告です。フィギュアスケーターズ・プラスの2と4もオススメですよ。

では、また明日!

Jun


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