惑星ハニューにようこそ!(2020.12.17)感想(1)

惑星ハニューにようこそ!(2020.12.17)感想(1)

お写真は、東スポの「アスリートイメージ評価調査」に関する記事から拝借。

今日は、「惑星ハニューにようこそ!」から、12月17日に更新された「Ginnasticomaniaより『新型コロナによる冬季競技の現状~激熱トーク羽生結弦』」をご紹介します。

イタリアの女優キアーラ・サーニのトーク番組「Ginnasticomania」にマッシさんがゲストとして出演した際の動画を管理人のNympheaさんが訳してくださいました。

マッシさんのいつにも増して激アツのトークが、大ボリュームで展開されているので、2回に分けることにします。まずは先にブログの記事の方をお読みください。

以下、個人的に印象に残った部分をピックアップします。

他の全ての冬季競技が非公開、つまり無観客で開催している一方で、何故フィギュアスケートではこのメソッドが適用できないのか僕には理解出来ない」

「ISUの別の競技、スピードスケートではこの競技に莫大な投資をしているオランダの資金によって世界選手権を含む大会がオランダ国内で開催される

「3月末のフィギュアスケート世界選手権が開催されるか見てみよう。しかしながら、今シーズンは多くの選手にとって棒に振ったも同然だ。選手達の犠牲、彼らが練習に費やすエネルギー、投資する資金と時間を考えると彼らが本当に気の毒だ」

フィギュアスケートが、無観客で試合を開催したがらないのは、まぁ、金儲けのためですよね。特に日本の場合、緊急事態宣言の解除以降、コロナに対する政府の基本方針は「自己責任でお願いします」という調子で一貫していますから、スケ連も「右へならえ」で「選手もお客さんも自己責任でどうぞ」ですよ。さすがに、スピスケの試合でのクラスター発生を受けて、全日本関係者にPCR検査を義務づけましたが、もし発生していなかったら、あのケチ臭いスケ連のことですから、全日本もPCRは無しで決行していたはず。恐ろしい話です。

「・・・イタリアを含む多くの国が可能な範囲で競技する機会を確保している。ロシアは内部競争が非常にハイレベル、日本もそうだ。僕は見ていないけれど、アメリカも何らかの方法で幾つかの競技機会を確保した。こうした国内大会は選手達の試合勘を保たせ、ジャッジの評価を得るという点で役に立つ」

自国ジャッジの評価に『客観性』は全くないから、受け取る得点を鵜呑みにしていいか、と言われると疑問があるけれど、何もやらないよりはましだと思う

「非常事態において選手達に投げられた救命具のようなものだ。いずれにしても、選手達は競技機会を得て、国内のライバル達と競い合うことが出来る。ただし、あくまでも非常事態の苦肉の策で、最適な方法で開催された訳ではない」

ご意見ごもっとも。おっしゃる通りです(苦笑)。だから、N杯も全日本も、採点がどんなに酷かろうが、本来は無観客で、選手の安全性を確保した状態で開催すべきなんです。しかし、実際は・・・。

・それではスターの中のスター、結弦の話題で番組を締めくくりましょう。彼の状況はどうですか?あなたが結弦の情報を知り尽くしていることを私は確信しています。

「確かに僕は彼についてある程度詳しいけれど・・・僕は取り乱したくない。ここでは多くの理由によって普通の人間を超越したレベルの人間について話している。だから彼の決断や考えは、他の人間には理解に至るのが難しい。間違いなく、結弦はまだ競技を続ける気があって、彼が完成したい4アクセルだけでなく、まだ見せたいことが幾つかあると思う。結弦は喘息にまつわる身体的問題を抱えている青年で、現在の状況では他の選手よりリスクが高いかもしれない。だから今シーズンは(GPシリーズの)全ての試合を辞退するという決断をした。きっと客観的で冷静で聡明な考察をしたのだと僕は思う」

「当然、カナダに残ったコーチ達と一緒に練習していない。しかし、僕が思うに彼が必要とする唯一の人物はブリアンだけだ。羽生結弦はフィギュアスケートの百科事典だからオーサーにフィギュアスケートを説明してもらう必要はない。むしろ羽生がオーサーに説明する方だ

彼はフィギュアスケートについて膨大な知識を持っている青年で、何一つ見逃さず、全てを知っている。例えばロシアの11歳の少女がどんなジャンプを跳べるか彼は知っている。つまり、全てを観察し、日本以外のスケート界からも学習しようとする。・・・だから僕は彼が他の選手達よりずっと進んでいると見なしているのだ。『今』ではなく、ずっと以前から」

ジスランに関する部分は、私も同感です。パスの問題があったとはいえ、トリノGPFにはジスランしか帯同しなかったですし、ここ最近の羽生さんがコーチに求めているのは「ジスランにジャンプの状態を見てもらう」という部分に集約されているような気がします。プログラムも、羽生さんと振付師との間で作っていますし、ブライアンやトレーシーは事実上のマネージャーというかスポークスマンという感じですよね。

そして今、彼は全日本に出場するかどうか判断している。全日本はクリスマスの時期に開催される。万事問題がなければ、出場する意向だと思うから、もうすぐ彼の決断を知ることになるだろう。今、世界を困難な状態にしているコロナウイルスに対する感染対策といった安全措置などの外的要因も彼は考慮するだろう

「現在、日本の感染状況は厳しく、同じくスケート連盟の管理下にあるスピードスケートのナショナルチーム内でクラスタが発生した。というも、ほぼ同じメンバーがいつも同じ国内大会で競技するからだ。このことは日本のスケート界にショックを与えた。結弦の考えは北京に到達することだと僕は思う。だから彼にそれが可能で、連盟がそれを認めれば、彼は3つ目のタイトルを勝ち取るという目的を抱いて北京まで続けるだろう

2つ目のパラグラフについて、それはどうかな・・・と、マッシさんはやや楽観主義というか理想主義のように思えます。日本スケ連の現体制は、テレビ視聴率と観客動員という部分では羽生さんを利用するだけ利用して、北京五輪では鍵山君にメダルを獲らせたいという方針でしょ?と。だって、それが現体制にとっての手柄になりますから。

「平昌のようなことがあってはならない。万が一にも羽生には五輪三連覇なんてさせるな!」という点で、日本スケ連は、アメリカのスケ連やISUよりも執念を燃やしているはず。だから、北京五輪の代表から落選させるというシナリオなんじゃないか?と。あくまで私の想像ですよ。

羽生さんが、そういう暗躍勢力を実力でぶっ潰す覚悟でいるのかどうか。もし、やる覚悟があるなら、どの試合から復帰すべきか?構成は?プログラムは?と、賢い彼のことですから、逆算して考えると思いますね。

ここで一度切ります。この後、マッシさんのトークは、ジャッジと採点に及ぶと、さらにヒートアップしていきます。お楽しみに!

では、また明日!

Jun


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