火曜日の夜に、Numberの「アーティストが語る 羽生結弦 歴代プログラムの美」という企画の情報が続々と解禁されました。私は、先々週の記事の中で「ToshIさんを入れてほしい」と願っていたので、これが叶ってよかったです。「龍玄とし×オペラ座の怪人」とありますが、プログラムのエピソードとしては、おそらくマスカレイドについて語ってくれるんだと思います。
一方、美弥るりかさんは、元宝塚の方のようですね。以前フィギュア雑誌で宝塚出身の方が登場する企画を目にしたことが何度かありましたが、実はかなり久々な気がします。楽しみですね!
ロシア人のライターさんによるLMEYと天と地とに関する記事の日本語訳です。昨年12月29日に執筆されたものなので、細かい誤りはあります。ただ、さすがにロシアの人が1969年のNHKの大河や上杉謙信について調べあげるというのは至難の業で、それを指し引いても、なかなか興味深い内容です。
羽生結弦は、現代のフィギュアスケートにおいてプログラムの選択に真剣に配慮している数少ない選手の一人である。単に人気があるからといって、なにかよくある曲を滑ることは彼にはできない。
・・・羽生のショート・プログラムを見たら、それがそんな状況下で振り付けられたものとはまったく思えないだろう。このフィギュアスケーターは、自身の得意な役柄についてのステレオタイプすべてを完全に破壊している。彼は力強い叙情詩しか滑れないと思っていたのでは?そこにロックである。それだけでなく、完全に考え抜かれた、ご機嫌なロックだ。
・・・ここには、「セイメイ」との交差もあり、「Hope and Legacy」のスタイルにも似て、ステップシークエンスでは、あの比類のない「オトナル」をすぐに思い出した。そしてこれとは対照的に、大胆なショートプログラムはロックである。羽生結弦は、自分の演技の象徴性や内包する意味を軽視したことは一度もない。ステップの一つ一つ、動きの一つ一つにそれがある。
さすが、フィギュアの本場だけあって、「フィギュアスケーター・羽生結弦」の特長をよく把握しているなぁと感心します。それでいて、過去のプログラムにおける印象的な動きとの共通性を確認しながら見てくれている。音楽評論のようなスタイルに似ているな・・・と。
日本のフィギュア番記者の記事はそういう視点がやや弱いので、ぜひNumberの企画ではその辺りを埋めてくれるような仕上がりになっていることを期待しています。
では、また明日!
Jun
コメント
おはようございます!
Number 買うのどうしようかと迷ってる場合じゃない凄いラインナップですね。
高田茜さんて、西山真瑚くんの親戚のバレリーナの方ですよね?
さっそく今日買いに行きます!
ロシアの記事、羽生ファンは、彼がロックを滑れることなんか、ずーっと前から知ってるよ!ってツッコミたいところですが、演技に対するコメントはさすがですね。やっぱり芸術の国。
アメリカはねえ・・ジョニーは現役の時、「芸術性が~」って度々言ってたのに、最近、表現面に関するコメントってしてるの? 伝わってくるのは余計な失言ばかりだけと。
雪女さま
Numberは、私も無事に入手できました。レビューはゆっくりやっていきます。
ジョニーは、まぁ、プロスケーターとしてのキャリアももうすぐ終わりますし、小遣い稼ぎも必要ですよね・・・。
日本の先輩解説者もある程度忖度はしていますし、アメリカの場合は採点から何から何まで国を挙げてネイサンを推していますから、「キミ、わかるね?」とテレビ局やスポンサーから釘を刺されているのかもしれません。羽生さんもその辺り承知しているんじゃないでしょうか。
まぁ、それでも日本のアイスショーに呼ばれたらシレっと来るとは思いますけどね(苦笑)。