2021年5月19日発売。定価「2,970円」。
ここ数日いろいろと忙しかったので、ようやく開封できました。結論から言うと、予想以上に素晴らしい出来になっています。
そもそも、「練習着」に限定して写真集として成立するの?めくっていて飽きてこない?という不安があったんですけど、まったくの杞憂に終わっています。なぜなら、練習着に限定していないからです(笑)。
この写真集の内容を正確に言い表すなら、「試合・EX・アイスショーでの演技中以外の、羽生結弦のすべて」ということではないかと。本書の書名によって「誤解」を与える可能性は多いにありそうで、購入を保留していた方、ぜひ安心して入手していただければと思います。
表紙からずんずんめくっていくと、小さい頃の羽生さんの写真が続きます。もちろん能登さん撮影のものですが、見たことないショットばかり。仙台時代だけで31頁まで続きます。この部分だけでも資料的価値がめちゃ高いです。
それ以降、最終151頁までトロント時代ということになりますが、このトロント時代こそ写真のセレクションがバラエティに富んでいます。クリケットや試合での氷上の練習風景だけでなく、トロントメディアデー、試合中のキスクラ・バックヤード、日本でのインタビュー時のショット、移動中の一コマ等々、どこかで見かけたことのある写真もありますが、まったく飽きさせない内容で、羽生さんの歩みを懐かしく振り返ることができます。
ページをめくっていて、試合以外の写真はいつ撮られたのかわからないなーなんて思ってたんですけど、ちゃんと巻末に索引がついています。全ての写真には誰が撮影したものか印字されていて、巻末の索引でいつのショットかも確認できる。3人のカメラマンの持ち味・特徴が何なのか比較しながらページをめくってみるのも楽しいですね。両面ポスターも1枚封入されています。
正直、ここまで予想を上回る写真集を届けてくれるとは思いませんでした。紙質も画質もいいし、ソフトカバーなのでめくりやすい。最近「沼」に落ちたライトなファンにもオススメできる写真集だと思います。ぜひお友達にも広めてください。この写真集が売れると、今後の「Quadruple Axel」も羽生さんの記事を頑張ってくれる可能性がありますからね。
では、また明日!
Jun