リーザとトゥルソワのSPに関しては、開催中の「ロシア杯2021第1ステージ」の映像からご紹介します。
SP終了時は、70.66の2位。なぜ「終了時」と但し書きをしたかと言うと、フリーを棄権したトゥルソワがSPは74.53で首位だったからです。そして、この曲なんですが、「Tango Oblivion performed by Misia」とISUのバイオにあるので、「あの日本のMisia?」と日本のネット上では一瞬話題になったんですが、別人のようです。フランス在住の日本人歌手という情報もありますが、詳しくは分かりません。
3Aは、まぁ、ギリギリという所でしょうか。コンビネーションジャンプ、単発のフリップとミスが出て、これからコンディションを上げていくのでしょう。おそらく、彼女が競技を続けていられるのは、3Aを降りられているというプライドからじゃないかなと。実際、エテリのチームの若い子と同じことを目指さなくても戦えてますし、まだまだやれる!という情熱を持ち続けているのは素晴らしいと思います。
フリーはテストスケートの映像を。しかし、すごい衣装ですね。日本選手でこんなデザインの衣装を着こなせる子が今後はたして出てくるのでしょうか
冒頭、2回の3Aのチャレンジの後、片手タノのトリプルで転倒していますが、バランスを崩す原因になってませんか?と。ただ、中盤以降、片手タノ付きのジャンプはまずまず成功しているので、練習時の確率はそれなりに高いのでしょう。
けっこう休んでいる所もあるし、もっさり感もあります。でも、アラビアンな曲調に彼女の持つ妖艶さが融合して、まさに熟練の表現って感じしますよ。将棋でも、藤井三冠や豊島竜王のように「最新のAIが推奨する最善の進行」を指し続けるようなトップ棋士もいれば、「AIなんて知らんわ!俺はこの形が好きで指してるんだよ!」という、独自路線の棋士もいます。
3Aを降りられている限りは、彼女にはこの方向性を突っ走ってほしいと願っています。
トゥルソワのSPは、ロシア杯第1ステージから。身長伸びたなぁ・・・と感じますが、「Figure Skating Russia Wiki」によれば160cmということで、シェルバコワやワリエワとほぼ同じのようです。
映画「フリーダ」のサントラと言えば、本郷さんのプロ(シェイ振付)を思い出します。メキシコの女性画家の人生を描いたストーリーで、かなり不幸なんですよね。
3Aは転倒。リーザより助走は長く、彼女ほどの身体能力をもってしても、なかなか成功するのは大変なようです。しかし、3A以前に、3Lz-3Tもやっと降りている感じで、フリーを棄権したのも、体調不良とか怪我とか?と、心配になりますね。
フリーは、「USクラシック」の映像を見てみます。日本のスポーツ新聞でも「4回転5本」と騒がれていますが、しっかり降りたのは1本のみ。他は、抜け1、転倒1、URが2という内訳です。表現面で他の選手に敵わないというのは分かるんですが、SPよりも明らかに繋ぎを省略していて、グルグル周回してクワドをドン!の繰り返しは、見ていてキツイものがありますよ。
最後のステップの所で観客席の様子がよく見えるんですが、反応がバラバラで面白いです。彼女のことをよく知っているスケオタ風の女性ファンは一生懸命拍手。魂が抜かれているかのように見てるだけの男性客もいる。マスクをしていて表情が分からないから、余計に反応の違いが目につきます。
ただ、成功した4Sはなかなか良い感じで、他のジャンプだって両手タノなんてやらなければ、降りられたジャンプもあったかと思います。本人の意思なのか、エテリの方針なのかは分かりませんが、どうかと思いますね。
という訳で、3回に渡って主要選手をざっと見てきましたが、2強と見られているシェルバコワとワリエワはそこまで盤石ではなく、なぜか日本のマスコミが大好きなトゥルソワも危なっかしい。「ロシアの五輪3枠は、誰になるかわからん!」とだけは言っておきましょう。リーザもコストちゃんも十分にチャンスはあるし、アメリカ期待のアリサもなかなかの成長を見せているし、だから、紀平さんも全然チャンスあるんだよ!と、エールを送りたいですね。
では、また明日!
Jun
コメント
ロシアのテストスケートの一週間後にトォルソワさんはアメリカへ
次にロシアスケート連チャンです。
敢えてそうしたみたいですが特別の身体なんですかね?4回転ジャンプの限界コーチはわからないのでしょうか?
結弦くんがロシア女子の4回転の事をインタビューされた時に身体に悪いと言ってました。4回転を10年以上跳んでる選手の言葉ですよ。
テストで5回もとんでアメリカの試合で上手く行ったらその方が私は怖いと思います。フリーは棄権で正解でしょう。
シェルちゃんは昨年コロナに感染してから調子悪いですよね?怪我もしてないかなあ?
リーザは自分の身体と相談してプログラムも考えてるし安心です。彼女の正しいジャンプお手本ですよね?出来ない選手にはGOEで下げてほしいです。
そうするとシェルちゃんはルッツ投入できなくなるでしょう。まあ男子もですけどね。
ところで昨日2017年のFaoiの新潟最終日のアンコール、パリ散のギタリスト今野さんがツイートしましてファンがRT始めましたね。YouTubeに投稿したというお話です。私は他の曲も今野さんの演奏好きなのでフォローしました。
結弦くんが無理難題いって今野さんならと御願いしたのでしたよね。
https://youtu.be/dL0d0EKbBVs
URL貼ってみました。見れるかなあ
平昌の時もツイートしてくれてました。
ゆづファンがみたので再生回数が上がりっぱなしです‼️
Senninさま
素敵な動画をシェアしていただき、ありがとうございます!
ギターカバーだけかとおもったら、まさかのヴォーカルもカバーされていて、ビックリでした。確かに、ゲイリー・ムーアはヴォーカリストしても非凡な才能の持ち主だったので、ゲイリーへのリスペクトを込めるなら、歌わないと!ということなんでしょう。
ゲイリーという人は、もともとゴリゴリの速弾きテクニカルギタリストだったのが、ブルーズ系の渋い音楽性に「転向」しても、さらに評価を上げた稀有な存在です。自分が学生の頃、速弾き時代の作品も、ブルーズ時代の作品も同時に後追いで聴きましたが、どっちもクオリティが高くてビックリした記憶があります。