気になる三人(ウンス・トゥルソワFS・コストルナヤFS)

気になる三人(ウンス・トゥルソワFS・コストルナヤFS)

さて今日は、注目の外国人スケーターを三人ご紹介します。

リザルトのリンクは「こちら」。まず、韓国期待の15歳のイム・ウンス。今季からシニアに昇格しました(ロステレ杯にアサイン)。13歳の時に初出場した17年の世界ジュニアで4位(ザギトワ・真凜・花織が表彰台)。しかし、昨季はここぞという場面で細かいミスが目立ち、ファイナル進出は叶わず、今年の世界ジュニアも5位に終わりました。

ISUのバイオでは160cmと表記されていますが、もっと伸びているかもしれませんね。日本男子では(というか世界的に見ても)、羽生君のスタイルが卓越しているように、日本の女子でもこれぐらいの体型の子が出てくると盛り上がるのになぁ・・・と、ついつい無いものねだりをしていまいます。

このSPはジェフ振付の「Somewhere in Time」。昨年まで彼女を見ていて、ジャンプの際に上半身をかがめる(あるいは沈み込む)ような癖が気になっていたんですが、この映像を見る限り、そこは気になりませんでした。ジャンプも高くて美しいですね。冒頭の3Lz+3TにGOEを+5つけているジャッジもいます。ただ、彼女の場合、着氷後のスケーティングへの動きがちょっと雑で、3Fも身体をコントロールしきれてなくて、ちょっと危なかったです。この大味な所が、より正確かつ精密に仕上がってくると、シニア1年目にしていきなりトップクラスの評価を得られてもおかしくありません。

今回わざわざジャッジのページも貼ったのは、PCSでけっこうバラけているからなんですよね。J2のアメリカジャッジは8.25~9.00の高評価。一方、J1の台湾ジャッジは、5.50~6.25となかなか厳しい。特にこの二人のジャッジは、「音楽の解釈」で「3.25」点の差があって、これ完全に好き嫌いのレベルじゃね?と、ここはツッコミを入れざるをえません。山本君の採点でそうだったように、これは、彼女のファンは激怒しているでしょうね。

そして、フリーです。この曲聞いたことあるなぁ・・・と思っていたら、昨シーズンのマライア・ベルのSPでしたね。「シカゴ」のサウンドトラックのRoxyです。鈴木明子さん振付のようです。

で、「どうしてここで?」とおそらく2A予定のジャンプがノーカウントになり、つぎの3Loも転倒。中盤のルッツからの3連ジャンプで持ち直したかに見えたんですが、3Sで転倒とUR。うーん、成功すると加点をいっぱいもらえる選手なんですが、だからこそ、転倒はもったいないですね。まぁ、シーズン始まったばかりですし、しっかり修正してほしいと思います。

ちなみに、ジャッジはSPと同じですが、SPほどPCSに大きく差がついていませんね。ミスがはっきりしていたのもありますが、テクニカルに入っている岡部さんから注意が入ったのかも・・・。岡部さん、頼みますよ!

ロシア・テストスケートの映像が入ってきました。けっこう話題になっています。トゥルソワのクワド挑戦については、私は、肯定も否定もする気はなくて、かつての過密日程時代の甲子園で、決勝まで連投・連投・連投のエースピッチャーじゃないですけど、本人にやる気があって、能力もあり、コーチもやらせているんだから、外野がとやかく言うことじゃないなと

ただ、エテリさんという人は、四年後の五輪を見据えて教え子を育成する発想はまるで無いようですね。とにかく今を、このシーズンを全力でやれと。怪我とか、体型変化とか、身体の変化でクワドを跳べなくなった時どうするか?という問題は、いま心配してもしょうがない、ということなのでしょう。そこがまさに、大リーグ挑戦とかが無かった頃の、昭和の甲子園常連校の監督っぽいです。以前ブログでも触れましたけど、ブライアンやランビエルの価値観とは対極にある指導法なので、我々も興味を持って、どうなるか見守りたいですね。

今季のコストルナヤのフリーが「ロミジュリ」ということは知っていたのですが、「お!ディカプリオじゃん!」とワクワクしながら見ていると、そのワクワク感はものの数秒で打ち砕かれます。初っ端から「ちょっとこれ、切りすぎじゃない?」と、編集・編集・編集の嵐。しかも、後ろの方は、ニーノ・ロータのやつじゃない?と、つまり、旧ロミジュリと新ロミジュリをつなげているという、これはゆづリスペクトなのかどうなのか、振付師のグレイヘンガウスに問いただしてほしいですね。

まぁ、コストルナヤの演技自体は、昨シーズンのお馴染みの動きもいっぱい入っていて、ジャンプの調子も良さそうです。そこは安心しました。

このテストスケートの動画はどんどんアップされているので、明日以降、上がったものから手当たり次第に見ていこうと思います。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. ととちゃん より:

    イムさんと読むんですね。手足が長くて見映えがしますね。その点では本郷さんのようですが、SPの雰囲気にちょっと今井遥さんを思い出しました。国によるPCSの差、愕然としますね。注意があったのなら良かったのですが…。

    フリーで転倒が多かったのは残念ですが、そこはこれから立て直せると思います。起き上がってから次の動きまでがちょっと遅く見えて、そこが気になりました。

    昨日はフライングでコメントしてしまいました!すみません!ロシアの、試合ではなかったのですね。確かに衣装なしでした(汗)。

    最近読んだ、トゥルソワのインタが、かなり強気で、ある意味生意気で、面白い子だなぁと思いました。早い段階でクワドを取り入れることが、この先どう影響するのか、見守っていきたいです。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      ウンスちゃんの転倒してからの「戻りの遅さ」は私も気になります。転倒したことで気持ちが一瞬切れてしまうのか、単に敏捷性の問題かは分かりません。

      また、彼女のジャンプに特徴的な、「跳べてしまえばオッケー」という感じ、つまり着氷後にスケーティングが流れてしまう所も気になります。例えば、優奈ちゃんなんかは、着氷してから次の動作への移行が速いですもんね。こういう部分は採点に影響しないのでしょうか?素人目に見てもはっきり分かる所だと思うんですけどね。

      トゥルソワは確かにジャンプはズバ抜けていますけど、その「強気な発言」は、他の部分では「ズバ抜けていない」ことを自覚しているからでは?なんて、勘ぐってしまいますね。実際、優秀な選手は出てきています。

      ロシア・テストスケートはあと2本記事を準備していますので、他の選手もこの機会にぜひチェックしてみてください。

  2. sennin より:

    無いものねだりで吹いてしまいました!笑うって大事なのでありがとうございます。ウンスちゃんは顔もスタイルも抜群、韓国の選手はみんなスタイルいいなあといつも眺めています。昨年見た時にはジュニアとは思えない雰囲気を感じてました。スタイルは大事らしくジャンプもO脚ではない方が細い軸で跳べるそうで、男子のトップ選手は一部を除いてスタイルがいいですので成る程と納得しています。日本の女子もジュニアも含めて背は低くてもスタイルのいい子沢山いますよね。知子ちゃんもいいと思ってますが真凛ちゃんや紀平さんにも表彰台に上がってもらいましょう(笑)
    トルソワちゃんは私も既に動画見たのですがジャンプが面白いんでしょうね〜。演技は4回転を跳ぶ為にリンクの端から端までやたら滑っているように見えてしまいますが、昨年よりスケーティングが綺麗になっていました。コストルナヤちゃんのロミジュリ確かに曲が切れ過ぎですね?そのせいか、ヨッコラショとジャンプ跳んでませんか?メドちゃんに似てる跳び方?昨年は気にならなかったのに…。つなぎの濃いプログラムでスケーティングが変わらず美しいですね。
    ロシア・テストスケートでJGPの出場者が確定したみたいですが、日本のJGP出場者はどこで決めて発表されているかご存知でしたらおしえてください。奈那ちゃんはリトアニアに出るようで楽しみにしてます。

    • Jun より:

      senninさま

      少なくとも女子シングルに関して言えば、高身長でスタイルの良い子が勝つとは限らないのが、この競技が「スポーツとしてフェアな部分」でもありますね。でも、やっぱり見栄えというのは大事です。コストナーやポゴリラヤは、構成の難易度やジャンプの細かい判定等を抜きにしても、ファンは多いですからね。

      コストルナヤは、ちょっとスピードが足りなくて、だからこそ「よっこらしょ感」があったのは、私も同じ印象です。とはいえ、あくまでもテストの場ですから、本番に強い彼女が試合でどれだけのパフォーマンスを見せてくれるか、楽しみに待ちたいと思います。

      日本では、非公開の「テストスケート」のような場が設けられているという話を、ネットで目にしたことがあります。昨年のNHK杯に佐藤君がアサインされたのは、そこで4回転を決めたから、というような内容でした。正確な所は分かりませんよ。

      ただ、JGPの後半戦の出場選手は未定ですから、先日のアジアンオープンはもちろん、8月から色々と国内で試合が行われますので、そこでのパフォーマンスはしっかりチェックされるのだと思います。

  3. ふくこ より:

    Junさん
    素敵な3人のご紹介有難うございます。
    動画観れてうれしいです。

    韓国のイム・ウンス
    3人の表彰台では真ん中もありますが一番目を引きますね。

    日本の二人はこれから磨かれていくと思いますが
    韓国では一番期待の選手だからかもう磨きがかかってる?(^_^;)。
    女性らしい丸みがある中、スタイルバツグン!
    白が似合うし・・・見栄えは大事だと思っています。

    あと3㎝伸びたら163、ヨナや真央ちゃん級のスタイルになりますね。
    (GPSが近づけば体を絞ってくるはず)

    話題の3人とも14.15歳で・・・
    これからですが、今季は注意してみていきたいと思います。

    日本女子は全日本で誰が台乗りするか今から楽しみです♪

    • Jun より:

      ふくこさま

      ウンスはスタイルは抜群なんだけど、ロシア勢の若手と比べると「甘い」部分がけっこうあります。ラファのチームに移籍した彼女ですが、ジャンプの高さはバッチリなので、そこから細部が洗練されてくるといいですね。

      テストスケートの女子の映像はすべて見ましたが、やっぱりロシアは凄いですよ。この後アップする記事もどうぞお楽しみに!