織田君&ヤマカイさん対談動画

織田君&ヤマカイさん対談動画

以前から、見よう!見よう!と思いながら、延び延びになっていました。羽生さんに関する話題が登場するのは、最初の1本目のみです。

1本目の動画について、私見を述べさせていただくと、結局、フィギュアスケートの採点におけるPCSって何?音楽の解釈(Interpretation of the Music)って何?って所に行き着くような気がします。

例えば、北京五輪のSPで、羽生さんのロンカプの「音楽の解釈」に8.75をつけたJ3は、上位3人にははるかに高い得点を与えているわけです(*J4・J6・J7は、羽生さんに9.75をつけています)。「シリアスエラーによる減点ルール」については色々言われてますが、その基準が適当すぎるとともに、そもそも「曲がBGM状態でもジャンプさえ(見た目)成功していれば高得点」というのがフィギュアスケートの「現状」です。お二人が羽生さんの素晴らしさをどんなに力説してくださっても、残念ながらそれが採点に反映されない部分もある。そこが悲しいなぁ・・・と思いますね。

2本目について。ヤマカイさんの「炎上」については、私もまとめサイト程度の知識しか無いですが、YouTube上での双方の応酬ってのはよくある話で、今回は当事者二人とも若いし、時間が経てば冷静に振り返られるのではないでしょうか?ただ、ファンが過激な行動に走る危険性は、知名度の高い人ほど「ある程度事前に想定」することが求められているような気がします。

その後の「ルックスから入るファン層の開拓」の是非については、当然アリだと思いますね。てか、フィギュアスケートだって、羽生結弦さんが登場していなかったら、どうなっていたか・・・。まず、羽生さんという存在が無ければ、私はたぶんフィギュアに関しては、テレビで全日本と五輪を見る程度で、まさか6年もブログを続けることも無かったでしょう。彼の圧倒的なビジュアルと圧倒的な実績から入っていって、その真摯な人間性に触れて、ますます応援していったわけです。

将棋界も藤井聡太さんという天才が現れました。ビジュアルはごく普通の若者ですけど、圧倒的な才能と前人未踏の記録を打ち立てて、しかも、彼を知れば知るほど、謙虚な人間性スポンサーへの配慮・隙の無いマスコミ対応という部分と、それでいて勝負への凄まじい執念も備えていて、様々な魅力を知ることなりました。

そもそも、バレエの歴史上、日本人でそれぐらい規格外に凄い人っていたのでしょうか?将棋界で言えば、羽生善治九段が51歳で、藤井聡太竜王が19歳ですから、「約30年周期」ということになりますか。

ちなみに、いま調べたら、伊藤みどりさんは52歳なんですね。純粋な素質で言えば、彼女は五輪金メダリストに相応しいと思いますが、時代が早すぎましたよね。で、荒川静香さんが金メダルを獲れて、浅田真央さんが獲れないこともあるのが、フィギュアスケートです。今後、ロシアの件も不透明ですし、男女問わず日本人の五輪金メダリストが登場する可能性は常にあると思いますが、素質・実績・人気、そしてビジュアルも備えた存在となると、少なくとも20~30年は先になるような気がします。

3本目は、短い動画ながら、フィギュアファン的に「あるある!」という疑問で興味深かったです。すなわち、プログラムの編曲の問題で、織田君によれば、「バレエ音楽をプログラムに採用した際の編曲がめちゃくちゃで、3幕から始まって1幕で終わるようなことがあって、バレエ関係者は怒ってません?」というもの。

これに対しては、ヤマカイさんはとても寛大で、むしろ「バレエを広めてもらっている」という認識でした。フィギュアの曲って、まぁ、かなりイイカゲンで、バレエ音楽に限らず、ロックでもクラシックでも、「その編集アリ?」みたいのはありますからね。でも結局、他ジャンルのものを取り入れたりアレンジする場合、音楽に限らずあらゆる創作活動でも見られる現象ですし、料理なんかでもそうですよね。「これが寿司なのか?」「これがピザなのか?」的な・・・。

ヤマカイさんの、「バレエ作品を2時間観ることが現代人に合わなかったりするので、新しい取り組みをするカンパニーも出てきている」という指摘は興味深かったです。それに、織田君も「フィギュアもある意味見てもらいやすくなっているという事ですよね?」と応答していました。

ただ、「演技時間のルール変更」って、視聴者・観客配慮の部分ってそんなにありましたっけ?逆に、時間が短くなったことで選手の負担が増えている部分もあるし、やはり、アスリートファーストでルールを作っていただきたい。実際に全日本を現地観戦したら、相変わらず長いことには変わりないのでね・・・。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. Sennin より:

    ヤマカイさんのYouTubeを登録している私としましてはこのコラボ楽しかったし嬉しかったですね。炎上についても私は知ってます。
    ヤマカイさんは実は羽生結弦さまに関心がありましてノブくんとのコラボの依頼も羽生結弦選手に繋がりたいという気持ちがあったようです。
    聞きたいことがあるのだと思います。私はヤマカイさんの前のバラ一の動画を見た時に
    結弦くんはリンクを出るまで綺麗だとこれはバレエ界でいうと幕から下がるまで表現している大事なことにつながると説明してくれた事に驚きました。なる程と思いました。
    前にもコメントしましたが昨年のアイスショーでこれを他の後輩選手におしえてましたね。今も守っているのが三浦佳生くんです。こういう姿勢はスマートで美しくていいなあと思います。
    因みに伊藤みどりさんの試合も見てましたが彼女はジャンプは凄いけど芸術性が足りなくて海外に行くのは嫌だしそれが伸びませんでしたから金メダルは無理だと思います。しかもあの当時はSPではなく規定?って言いましたかね?結弦くんは基礎がしっかりしているので今それがあったらダントツだと思いますが伊藤さんはそこで点数も取れませんでした。真央さんはルッツはいい加減だしこちらも難しかったでしょうね?荒川さんはスケート連盟にも押されていたこともありますが、TVでみても生をみても流石長久保先生の門下生で、正しいジャンプ、スケーテイングの基礎がしっかり備わったスケーターだと思うのでビジュアルも考慮しても金メダル当然だと私は思ってます。

    Jun さん今日は羽生結弦展に行かれる日でしたか?

    • Jun より:

      Senninさま

      私は、伊藤みどりさんが五輪でメダルを期待されていた頃をうっすらと覚えているんですけど、それこそ今で言うスピードスケートやアルペンスキーでメダルを期待される選手のような「アスリート」として見ていたと思います。当然、表現面の重要性、海外を拠点とすることの意義なんてまるで知らなかったですね。

      本日、羽生結弦展に行ってまいりました。今晩、その感想をアップする予定です。