ロシア杯ステージ4(女子)感想

ロシア杯ステージ4(女子)感想

リザルトは「こちら」。「青枠」はジュニア部門(シェルバコワ)、「赤枠」はシニア部門(コストルナヤ・トゥルソワ)に該当します。

コストルナヤ。SPが76.99で1位。フリーは149.86の2位。総合得点226.85の2位。スコアや順位は知っていたんですけど、SPでトゥルソワを抑えて首位というのは衝撃を受けましたね。プロトコルを見て、技術点でコストちゃん(43.43)がトゥルソワ(42.37)を上回っていると知ってさらにビックリ。構成で言うと、トゥルソワは3Lz-3Loがあって、しかもともにクリーンな演技だったので、ずいぶんと加点をもらったのだなと。ちなみに、NHK杯のSPで3A含めてノーミスだったリーザの技術点が43.18なので、いかに高得点かが分かります。

JGPチェコ大会のSPでは2Aが抜けて泣いていた彼女ですが、まったく危なげなく決めてくれて何よりでした(テーピングもしてなさそうです)。フリーも最初の2Aから余裕があって、コンディションは良さそうです。これだけ各ジャンプに高さがあると、クワドはともかく3Aはすぐに実戦投入できそうですが、いまの構成でMAXでどこまでスコアが出るのか?というのも見ておきたい気がします。

それにしても、このカウンター、面白いですね。通常は、直近のエレメンツひとつのスコアしか出ませんが、こちらは3つまで表示されるようになっています。

トゥルソワ。SPは74.53の2位。フリーは157.71の1位。総合得点232.24で1位。とくダネの女性コメンテーターが紀平さんを「練習のように跳ぶ」と発言していましたが、本当に練習着のような格好で高難度ジャンプを跳ぶこの選手を見たら、何と言うんでしょうね。

SPを見ていて、全体的に身体のキレがいまいちな感じがします。ジャンプは相変わらず凄いんですけど、スピンのポジションはけっこうグラつくし、振付もどうもビシっと決まらないし、こんな感じだったっけ?と。それでも74点出るんだから凄い選手なのは当然なんですが。そして何と、キスクラにワンちゃん(チワワ?)を持ち込んでいて、これにはビックリ!こんなこと許されるの?と、演技以上にこっちの方が衝撃でした。

シェルバコワはジュニア部門に出場。SPは66.88の2位。フリーは157.71の1位。総合得点217.70で1位。

SPは3Lz-3Loのセカンドループで転倒がありましたが、トゥルソワと比べると明らかに成功率が低いので、セカンドトウで良いのでは?という気もします。ルッツの前も複雑な入りだし、この子のスケーティングや所作はトゥルソワよりも洗練されているし、今季のエテリ組の中では選曲も良いので、普通に滑らせてあげて!と、ここは強く主張したいです。

フリーのクワドの加点はめちゃくちゃですね。トゥルソワの4Lz-3TのGOE+4.60もありえねー!って感じでしたが、こっちはさらにひどい。セカンドトウが完全にステップアウトしているのに、GOE+4.14って・・・。日本の場合、技術に乏しい一部の選手に盛って「良く見せよう」とする傾向がありますが、この国は、強い選手を「さらに強く見せよう」と下駄を履かせるスタイルのようです。ドン引きというか萎えるというか、まぁ、シニアもそうですけど、結局この競技は、ファイナル、ワールド、そしてオリンピック勝負ですね。

3人全員が高さのあるジャンプを持っていますけど、プログラムの構成含めてそれぞれ特長がはっきり出ていて面白いですね。クワドや、3Lz-3Loに関していえば着氷含めて確率が高いのはやっぱりトゥルソワ。シェルバコワもジャンプの高さ自体はトゥルソワに負けていないですが、着氷で乱れて転倒するケースが多い。一方、コストちゃんは、2Aもトリプルの各種もジャンプは本当に高いですけど、3Aやクワドに挑戦させずに完成度重視の演技をさせている。・・・さあ、来季シニアでブレークするのは誰でしょうね?

しかし、来季のロシア女子のGPシリーズのアサインを今から想像しちゃうと、ザギ・メド・リーザに2戦ずつ、(年齢的には大丈夫なので)トゥル・コス・シェルに2戦ずつ入ったら、残り6枠ということになりますか。いやぁ、熾烈すぎますね。

では、また明日!

Jun

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
スポンサーリンク
レクタングル(大)

コメント

  1. ととちゃん より:

    TESカウンター、面白いですね。ただ、余り見過ぎると演技に集中出来なくなりそうです(笑)。

    コストルナヤが上回ったのはSPだけだったのですね。それだって凄いと思います。しかも、PCSではなく技術点で、だなんて…。
    今季はGOE勝負ということでしょうか。

    この時期、国内大会をするのは興味深いです。GPS出場以外のシニアとジュニアに試合勘を持続させるための大会でしょうか。
    ロシアスケート連盟は工夫していますよね。
    強くなるわけです。

    来季のGPF、女子はロシアだらけになる可能性も!日本女子、本当に頑張って欲しいです。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      ロシアは、シーズン前からテストスケートもありましたし、これだけ試合が多ければ、そりゃ、ロシア全土くまなく優秀な才能を引っ張ってくることができるわけです。これを今すぐ日本でやれるかというと、運営も大変だし、お客さんを集めるのも大変だし、まず不可能でしょう。

      ただし、日本であっても、テストスケートに関しては、シニアのメダリスト級が来ると分かれば、お客さんは集まると思うんですよね。そこで、GPシリーズのアサインも決まると分かれば、注目されるはず。現状、日本では、GPやJGPで枠を持っていない選手の「テストスケート」は非公開ですから、お客さんを入れた形式にした方が、スケーターも気合いが入って、いい演技を披露できると思います。

  2. sennin より:

    ロシア杯ステージ4はNHK杯より興味がある程で3人の動画は追ってました。目的はコストちゃんですが(笑)世間は、4回転のロシアのJr.でスケオタさん方も急に紀平さん以降注目している感があります。それにしてもロシアは国内試合多い感じがしますね?なんの試合がどうなっているのか理解するのに大変です。
    私も同じ4回転を跳ぶシェルバコワちゃんの方がトウルソワちゃんよりスケーテイング等滑らかだと思ってましたので今日の記事で納得しました。GOEのつき方が良すぎる感があった試合ですが、コストちゃんが同じような構成をやったらダントツで優れていますのでショートはトップになるのでしょうかね?シニア以上のクオリティだと思いました。こういう選手の演技が見れるのは結弦君の演技同様私としては幸せです。2Aの高さはなんですか?凄いですね!しかも助走なしで…。コストちゃんは今は温めておいてJr.ワールドか来季には助走なしの3Aを入れて来るのではないかと予想しています。もう既に3Aは跳んでいるのでしょう。メドちゃんが足の甲だけでなく脊椎も怪我をしていた等ブライアンがコメントしていましたが、将来大事な身体ですので怪我だけは気をつけて欲しいとおもいます。
    結弦君のヘルシンキでのインタ全文をスポーツ報知の記事で読みました。ジャンプのランデイングで少し詰まっても今までは良かったが、GOEで引かれる傾向を感じるとコメントしてまして、NHK杯の解説本田君が「グリ降りは回転不足の対象になってる」と言っていたのでそれと一致しました。私には回転不足の判断が難しいのですがわかりやすかったです。ヴインス君だけでなく毎回グリ降りしている選手いますからね〜。

    • Jun より:

      senninさま

      羽生君は言うまでもなく、リーザの復活を見ると、やはり「高さのあるジャンプ」を持つ選手は、ジャンプで減点されるリスクが少ないので、有利ですよね。そして、もしかすると、長くスケーターを続ける上でもそれが重要な要素になっているのかもしれません。

      日本の女子で言うと、シニアでは坂本さん、ジュニアでは荒木さんや川畑さんは、ロシア勢を凌ぐほどの「高さと幅のあるジャンプ」を持っているので、ジャンプ以外の部分をもっと磨き上げていってほしいものです。

      エテリは、もちろん選手の適正を見ての判断でしょうが、ある意味で「実験」をしているのかもしれません。一方で、高難度ジャンプを追求させる選手。他方で、完成度を追求させる選手。全員に4回転を求めているわけじゃない。さあ、それがどのように実を結ぶのか。来季の女子は本当に楽しみですね!

  3. おの より:

    コストルナヤさんがSPで1位だったのはTwitterで知っていたのですが、フリーも見れなかったので嬉しいです
    ありがとうございます。
    トゥルソワさんの衣装…
    良く分かりませんが、あまり良くないですね
    いづこの国も自国の選手には下駄をはかせたいのでしょうかね
    羽生くんには厳しいあのジャッジ
    日本人なんだよなぁ~と…

    ルールが厳しくなったはずなのに、何だか違う方向に行ってるようですね
    しっかりして欲しいです

    • Jun より:

      おのさま

      まぁ、国内の試合なんでね。日本では国際大会でさえあのザマですから、とてもじゃないけど他国のことをアレコレ言えません。

      ロステレ杯ということで言うと、昨年は羽生君とネイサンに対するクワドの判定はどうだったか?という議論はありましたが、今年はメンバー的にはそういう事態にならないだろうと期待しています。GPフィンランド大会はまずまずフェアな判定だったので、あの流れに則ったジャッジングであってほしいものです。