「#羽生結弦感動をありがとう」(7.23)感想

「#羽生結弦感動をありがとう」(7.23)感想

放送日から5日遅れですが、ようやく見ることができました。特に前半の方は記憶に無い映像もあって、とても興味深かったですね。ゆづファン的には、間違いなく永久保存版の内容だったかと思います。

以下、感想をまとめておきます。

・2011年10月の羽生さんと松岡修造さんの対談は、いろんな意味で衝撃でした。五輪で金メダルを獲りたい。しかも、連覇したい。それが被災地への恩返しになる。また、プログラムにおけるジャンプの意味。驚くほど、いまの考え方と首尾一貫していたことが分かります。ちなみに、修造さんに、iPodに金のマジックでサインを書いてもらっていた映像は、私は初見です。修造さんのワイプで抜かれた表情は感慨深げでしたが、私もちょっと涙が出そうになりました。

・13年12月の福岡GPFで初めてPさんに勝つわけですが、久々の「稔節」にニヤニヤしちゃいました。羽生さんがプロに転向することに、私は大いに賛成ですけど、稔先生の居酒屋解説を聴けなくなるのは、ちょっと残念かもしれません。

・羽生さん自身による「自戦解説」的なものが、14年ソチ五輪のパリ散、15年バルセロナGPFのSEIMEIとありましたが、どっちも非常に資料的価値の高い内容でした。特にパリ散で荒川さんのテンションが高かったのは、見逃さなかったです。

また、サバンナの高橋茂雄さんも、この「自戦解説」を楽しんでいましたね。実は、彼は「将棋イベントでMCのできる芸能人」としてあっという間にトップに上り詰めていて、藤井聡太竜王のイベントでの聞き手、Eテレの「将棋フォーカス」の司会等どんどん抜擢されています。はっきり言って、彼の将棋の棋力は怪しいんですが、棋士に対するリスペクトと、それを素直に表現してくれる所が、渡辺明名人をはじめとしたトップ棋士からの信頼も厚いんだと思います。その片鱗が、今回の特番でも垣間見られたと私は思っています。そう言えば、羽生結弦さん、藤井聡太竜王の二人と直接話したことのある芸能人としては、彼が最初かもしれないですね。

能楽堂での野村萬斎さんとの対談は、もちろん私は知ってはいましたけど、やっぱり興味深い内容で、羽生さんも真剣に見ていましたね。音を身体で表現する上での、「西洋的なものと東洋的なものの違い」という部分は本当に面白い!他方で、清塚信也さんの「人に聞こえていない(聞き逃している?)音を、ゆづちゃんは身体で表現してくれる」という話と通じる部分もあって、今後自身のアイスショーで取り組むプログラムの「刺激」になったんだろうと思います。

以上、こんな所でしょうか。急造で作った番組とは思えないほど、企画、出演者の人選含めて、文句なしでした。今回は当然シラフで、スマホにメモを取りながら見てしまいましたが、またお酒でも飲みながら見直してみたいです。

メタルジョギング・チャレンジは84日目。RAINBOWの『Long Live Rock’N’Roll』(1978年4月)です。「ジョジョの奇妙な冒険」の初期のシーズンのラスボスがDIOだということは、多くの方がご存じでしょうが、元ネタのロニー・ジェイムズ・ディオがどんなヴォーカリストだったのかを知っている人は、今後どんどん減っていくかもしれません。RAINBOW自体は「64日目」以来の登場。その際にご紹介した『Rising』も名盤ですが、本作も優るとも劣らない素晴らしい作品です。

ロニーは、2010年に67歳で亡くなりましたが、ヘヴィメタル・ハードロックの歴史上でも、5本の指に間違いなく入ってくる名ヴォーカリストです。ライブ映像はYouTubeでたくさん上がっていますが、今回はあえて本作からアルバムバージョンを貼りました。1曲目の「Long Live Rock’N’Roll」、4曲目の「Gates Of Babylon」、5曲目の「Kill The King」、RAINBOW史上というだけでなく、メタル史上の名曲ですので、ぜひチェックしてみてください。

RAINBOWを結成したのは、DEEP PURPLEを脱退したリッチー・ブラックモア(G)で、特に本作のロニー、コージー・パウエル(D)を擁した「三頭政治」と言われた時期は、クオリティがめちゃ高くて、まぁ、「PURPLEよりもこっちの方がぜんぜん良い」という意見も頷けます。個人的には、PURPLEの方はブルーズの影響もあったり音楽的な面での引き出しは多く、他方でRAINBOWはいわゆる「様式美」と言われるカッチリとした曲が並んでいるので、単純比較はなかなか難しいかなと思います。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. みつばち より:

    こんにちは 更新ありがとうございます。

    「羽生番組」は評判がいいので、各局このあとも続きそうですね。
    本や雑誌も縛りがなくなったので自由に出せるようになりました。

    7月26日、火曜日に能・狂言の「鬼滅の刃」見てきました。
    野村萬斎さんの演出で、萬斎さんは無惨様、炭治郎のカラス松衛門、鱗瀧左近次、炭治郎の父、と4役でフル回転でした。

    能も狂言も大勢の役者が演じるものではありません。

    鬼になった妹禰豆子はどうなるんだろう、狂言の子役がでるのかな?とおもってましたら若い女性の面をつけた能役者が担当、セリフはなしでした。
    元々鬼と能は相性が良いというか、母が観世流謡を習ってましたので教本がたくさんあるのですが、幽霊や鬼になった者がたくさん出てきます。

    シス・カンパニー事務所にマネジメントを任せてる萬斎さんは「職業・野村萬斎」でネットラジオをやってます。
    羽生さんの引退についても「職業・羽生結弦」になるのですね、シンパシーを感じます。と語ってます。
    ログインすると質問やお願いのメールができるので、羽生さんとまた対談してほしいです、というお願いに「そうですね、機会があれば」

    「色々と手厳しい評があると落ち込むのですが、そういう時はおほめのお言葉をくださった評を読んで回復してるんですよ(笑)、三谷幸喜さんもそうしてる」とお話してました。三谷さんもシス・カンパニー所属です。

    いまは羽生さんがゆっくり休んでいろいろなオファーを自分のために選んでくれたら、と思います。

     

    • Jun より:

      みつばちさま

      芸術・芸能の世界に身を置くと、おそらく想像以上に多くの批判に身を晒されるのだろうと想像します。鬼滅のような熱狂的なファンの大勢いる作品はまさにそうでしょうし、三谷さんの大河も、おそらくそうなのでしょう。

      でも、すべての人を満足させることはできないし、つまりすべての人に好かれること自体が不可能ですから、萬斎さんの思いに従って、頑張っていただきたいです。

      前回の羽生さんと萬斎さんの対談は「SEIMEI」に特化した内容でしたが、今後羽生さんがアイスショーを率いるようになってから対談が実現すれば、「座長としての考え方」のような話題も出てくるかもしれませんね。

  2. Sennin より:

    実家に行ってる間にプロアスリート会見があったのでこの番組神でしたが録画出来なくて本当にガックリ来ています。高橋茂雄さんは将棋もそうですが結構フィギュアスケートも普段からいいコメントしてますよね?私も荒川さんのビックリ面白かったです。スケート靴に関しては他の選手が靴が壊れただの合わないだのと言ってるのに一度も聞いたことなくてそれを3年履いてたと、私は他の靴と回して使ってるのではないかと想像しますが、でも生で目の前で彼のジャンプをみたら他の選手より負担が少ないというのが分かります。腕の締めもスムーズだし4Sにいたっては大腿部で跳び上がりその後回転するってことは高さと幅があるということなので当然ランデイングが静かって事ですよね?練習時間も他のトップ選手より少なかったですよね?4A跳ぶ選手なのに凄いことです。ただブレードは別でしょうね?それも管理が行き届いてますもんね。静岡の楽日で隣の席の方が子育てでアイスショー来れなくてやっと来れたと言ってました。ランデイングのドン!て音が聞きたいと願ってましたが残念 笑 早々結弦くんのその音はプレミアム席でもない限り聞こえません。羽生結弦という稀有な選手のジャンプはそういうことでした。小川さんが40歳でも4回転跳んでるんじゃないかというのも納得です。
    アナザストーリズの阿部さんなんか制作しそうですね?NHKも地上波かBSでと言ってるのでまた神番組見れそうです。それよりいつスケート観れるのか?発表待ちます。しかし今まではスケート連盟通じて情報貰えてたけど今度はどうなるんですかね?

    • Jun より:

      Senninさま

      再放送ありますかねー?テレ朝でやっていた番組なので、今後あれを再編集して、CSのテレ朝チャンネルで使われる可能性はあるかもしれません。

      アナザーストーリーズの阿部さんは、たまにツイートが流れてきましたが、「やってやるぞ!」という感じが伝わってきます。ただ、彼が作るなら当然海外に取材に行くことになるはずで、それこそイタリアに渡って、マッシさんのお話を聞いてきてもらいたいです。