第1回の感想は「こちら」で。
まず、今回の動画で対談は終わりません。しかも、今回のお話を聞いていると、次の第3回でも無理じゃね?ってぐらい、じっくりやってくれています。ぜひぜひ、今回も『YUZU’LL BE BACK IV』を手元に置きながら、動画をご視聴ください。
以下、印象的だった部分をまとめておきます。
・「自分の撮った写真の解釈を押しつけたくない。・・・特に羽生結弦のファンって、写真に対して、僕が思いもしない解釈をしてくれる。壮大な解釈をしてくれる。自分の普通の写真がすごい広がっていくことが、これまでたくさんあった。そのふくらみにふたをしたくない。・・・今回の写真集も最低限の事実だけ。見る人にとっていろんな解釈があるし、その人にとっての、それぞれの写真集になるんじゃないか」(小海途)
・「表紙が、今回の中で一番最初に見せた写真。表紙はこれでやりたいって」(小海途)
・「最初は実はこう(横向き)です。いい写真だなと。ああいう場所でどうやってこんなローアングルで、光がキレイに・・・。よう撮ったなって。100枚から選んでくれって言われたら、いまでも終わってなかったかもしれない」(小島)
・「萌えポイントを探してみると、それは圧倒的に胸がグッと出ている所で、ためしにこう(縦向きに)やってみると、胸の盛り上がりがなお目立ってきた。黒い部分とグレーの分量もちょうど良い。(縦向きにすると)視線が上向きに変わってきて、時間軸をズラせた感がある」(小島)
・「カバーを開いてみて、(羽生結弦 2021-2022の文字は)普通でいくと黒にしておしまいになる。それってらしくないよね。ここで別の羽生結弦が僕の中で勝手に出てくる。羽生くんってけっこうやんちゃな所あるじゃない。テレビ見ていて『やっちまった!』とか、そういう所を見ると、すごく俺ホッとするのよ。彼の本質ってけっこうそっちなんじゃないかと。男の子って所。なんかそういうクシャッとしたところを、ここで遊びたいなって」(小島)
・「名前がもうすごいじゃない。羽生結弦って。日本語のおいしい所を丸取りみたいな。スターになるしかない名前。(デザイナー的に見ても)美しい。一個一個にちゃんと意味があって、無駄がない」(小島)
最初にスマホで動画を「聴いて」いるだけの時はあまりピンと来なかった部分もあるんですが、こうやって文字起こししてみて、ふと気づいたのは、小海途さんは「読者自身に写真の解釈を委ねたい」と語っていたのに、小島さんはデザインの意図を全部バラしてくれているので、途中からニヤニヤしちゃいました。
でも、もし、読者の自由な解釈に完全に委ねるのであれば、このような動画を企画しなかっただろうし、そもそも、神カメラマンたちが積極的に「胸の内」を発信してくれたからこそ、新聞が出たらみんなコンビニに走り、なかには写真をもとに絵を描いている方もいるわけで。
しかし、面白いのは、小島さんがデザインの技術的な解説をしてくださって、とても興味深いのですが、その「発想の源」が「彼ってやんちゃな所あるじゃない?そういう所を見ると、ホッとするんだよ!」という、「普通のおっちゃん的印象」から入っている点。
これ・・・制作段階では、きっと小海途さんや長久保さんに説明してないような気がするんだよな・・・。というわけで、がぜん面白くなってきた第2回でした。おそらく、本格的に写真集の中身に入って行くであろう、第3回も楽しみです。
では、また明日!
Jun