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――ロバート・ダーキンコーチ(メガネの男性)からはどんな指導を受けているのですか?
スタファン・ランビエルコーチと一緒にチームを見てくれている、サブコーチの方ですけど、一緒に練習する時間はステファンよりもロバートコーチのほうが長いかもしれないです。もともとアメリカの選手で、ケガに悩んで競技活動を断念されたそうです。そういう経験も話してくれるので、気持ちの面ですごく信頼しています。
手助けの言葉をかけてもらったり、精神面でも支えになっています。今シーズンは、毎試合毎試合プレッシャーもかかるし、難しい場面もたくさんあるんですけど、ロバートコーチやステファンコーチの言葉のおかげで乗り越えることができたと思っています。
ジャンプはもちろん、全面的に指導を受けています。ロバートコーチは、(ジャンプやスピンが)反対回りなんです。ときどき僕も反対回りのジャンプやスピンの練習をしたりして、それでバランスがよくなったりしているので、すごくありがたいですね。
プロスケーターとして、振付師としてのランビさんの多忙さは、容易に想像がつきますから、サブコーチが見てくれないとトレーニングは成立しないですよね。私の知る限り、少なくともJGPの2戦(オーストリア・スロベニア)、東日本選手権(青森)、全日本ジュニア(福岡)はロバートコーチがキスクラに座ってくれていたと思います。JGPファイナル(カナダ)と、そしてこの全日本(大阪)はランビさんが同行してくださっています。
――トリプルアクセルの習得に2年6ヶ月という長い期間がかかったとおっしゃっていましたが、手応えをつかんだのはいつごろだったのでしょうか。
ちょうど9月末の中部ブロックの1週間前くらいです。本当に、ある日突然跳べたという感じです(笑)。
あのとき(西日本のフリー)はトリプルアクセルを降りた瞬間に「やったー!」と舞い上がる気持ちがありましたけど(笑)、いまはもう少し冷静に、降りてからどうするかを考えられるようになってきています。普段の練習からトリプルアクセルへの抵抗感がなくなってきて、リンクに入ったら時間を置かずに跳ぶこともできるようになりました。
午前と午後で確率が変わるんですけど、午前中は低いです(笑)。身体が動けているかが大きく関係するジャンプだと思うので、午後になると確率が上がっていくのだと思います。まだ安定していないですが、確率的にいうと、いまは10本のうち8本ぐらいは降りられているという感じです。
ジュニアグランプリに出場することができなくてすごく悔しい思いをしていたので、ジュニアグランプリに出た人たちに挑んで挽回するには「この全日本ジュニアしかない」と思って、強い気持ちで臨みました。
JGPシリーズに出場できない悔しさをモチベーションにしたという点では、昨日ご紹介した佐藤駿君に似ていますね。邦和という名の知れたチームにいて、山本君や日野君のような先輩がいて、後輩の壷井君も早くから注目されていました。3Aを跳べないことで焦っていたとは思いますが、結果的に全日本ジュニアで勝ったわけですし、これ以上無いタイミングでの習得だったと思います。もともと所作のキレイな選手でいたが、顔立ちも大人っぽくなって、3Aという武器も手に入れた。総合力の高い選手ですから、ノーミスの演技をすることで、いいスコアをもらえると思います。頑張ってほしいですね。
――今後、4回転の練習を始めることもすでに視野に入れているのですか?
そうですね、次の目標となるとやっぱりそれになるので。まだ3回転トウループの感覚をよくしている途中なので4回転には踏み込んではないんですけど、一応頭の片隅にはあります。・・・いいときは簡単に跳べていたジャンプではあるので、挑戦するときがきたら、しっかり集中してやりたいと思っています。
――全日本に出場している自分に何か言葉をかけるとしたら、どんな言葉になるでしょうか?
「去年、全日本に出たときの気持ちを忘れずに、試合を思いきり楽しんだらいいよ!」です。今シーズンは昨シーズンとは違った緊張感や感情があると思いますが、出場できることに感謝して、思いきりやりたいですね。昨シーズンは何度も「スケートを辞めたい」と頭をよぎり、「辞めなきゃいけない」とも悩みましたが、ひとつひとつ積み上げてこうやって戻ってこられて、また全日本を目指せるのは嬉しいですし、いつも応援してくださるみなさんに「すごくよかった」と思ってもらえるような演技ができたらいいなと思っています。
1年前、武蔵野の森で涙をこらえながら見ましたが、何度見てもあの感動が蘇りますね。なんだか、練習で4Tを降りたという話じゃないですか!ただ、この全日本で無理して入れる必要はまったくないでしょう。
今大会は若手のジャンパーが何人もいますが、草太君には草太君にしかできない演技があります。クワドレスの構成でもノーミスできれば十分に最終グループを狙える実力者ですから、怪我なく元気な姿を見せてもらいたいですね。
では、また明日!
Jun
コメント
更新ありがとうございます。
一年たつのは早いですねぇ。
昨年は男女ともにフリーのチケットが当たり、12月23、24と武蔵野森へ行く事ができました。
草太君が大拍手のなかで演技したのもよく覚えております。
ペアとダンスも同日に行われて、表彰式もありましたが、トイレ?に行く人も多くてなんだか気の毒になりました。
ペア競技が強くなってくれたら団体戦も現実味が出てくるんですが、現在はカナダ、ロシア、アメリカでメダルを回してる状態です。
オリンピックイヤーだったので、さまざまな人間模様があって見てる方も喜んだり、シュンとしたりでした。
田村コーチが「宮原が間に合ってよかった」
私個人は当日そこにいなかった羽生さんが間に合った、そしてこれ以上はないぐらいの結果を見せてくれた、です。
みつばちさま
全日本の頃の武蔵野の森は、トイレの案内がまだ混乱気味でしたね。ペア競技での件が理由かどうかは不明ですが、たしか、CiONTUでは、全日本と比べて、男子トイレのかなりの数が女子トイレに変更されていた記憶があります。
おっしゃるように去年はいろいろありましたけど、今年の全日本は、純粋にスケオタ目線で心穏やかに観戦できますね。
そうそう、昨日のメンバーに加えて高志郎くんに達也くん…若手の層、厚いですね。
全日本にランビが同行するのは知りませんでした。楽しみです(笑)。
草太くんはクワドを降りたにせよ、今大会では入れないのでしょうね。ただ、羽生選手も言っていましたが、難しいジャンプを跳ぶことで 難易度の低いものへの気持ちの持ちようが変わってくるようです。是非ノーミス目指して欲しいです。
ととちゃん さま
まだ日程に余裕があれば、「応援企画」をもっとやるべきだったんですが、ファイナルのレビューに思った以上に時間がかかったので、かなり「駆け込み的」な内容になってしまいました。
草太君は、まずはクワドレスの構成でノーミスの演技を期待したいです。今大会ジュニアでクワドを現実的に降りられるのは高志郎君と駿君だけだと思いますが、PCSやGOEのつき方も含めて、草太君自身も自分の位置をかなり正確に把握できると思います。
残念ながら私は結弦君欠場の全日本しかいったことがないですが特別な雰囲気があっていですよね。お財布が許すなら毎年観たいものです。昨年の全日本は本当に感動的で草太君の演技はみんな涙して忘れられないですね。お帰りなさい、諦めないでありがとうと言う気持ちでスタオベしたスケートファンの方々ばかりだったと思います。
4回転をおりたとツイートされてましたが本番はどうですかね?
壷井君も楽しみですね。今年の男子は年齢差がありますがみんな血のにじむような練習をして出場ですのでそれぞれ最高のパフォーマンスを見せてくれるものと期待しています。
senninさま
山本君と壷井君、おなじ邦和のチームメイトですが、状態が良さそうで、活躍が楽しみですね。
フジテレビからは、高橋選手で推していきたい思惑が見え見えですが、若手選手は内心では「ボコボコにしてやる!」と燃えているはず。いや、それぐらいでなきゃ困りますね。まったく順位が読めないので、ドキドキですよ。