ロンバルディア杯海外選手ウォッチ(リーザ・サモドゥロワ・アリエフ・ラズキン)

ロンバルディア杯海外選手ウォッチ(リーザ・サモドゥロワ・アリエフ・ラズキン)

海外選手ウォッチ第二弾はロンバルディア杯です。リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」。FigureSkatingRussia Wikiさんも「どうぞ」。

リーザも今年12月で22歳になります。しかし、「FSR Wiki」のリーザのページの写真の凄いこと!キャバ嬢というより銀座の高級クラブのママのような風格が漂っています。

ただ、まだまだ現役でやる気満々で、GPシリーズもスケカナとNHK杯にアサイン。このSPを見た限りだと、冒頭の3T-3Tでは、セカンドは着氷時に滑って転倒しましたが、その後の3Lz、2A含めて、ジャンプの調子は良さそうです。

「この衣装でシーズン行くの?」って一瞬ビックリしますが、衣装に必死(?)な若手を尻目に、この「ユルさ」こそがベテランの味ですかね。さすがに、エテリの所の子たちと比べるとスピードは足りないですが、これはこれでいいでしょ!と、私なんかは見ていてホッとします。

もうね、スタートポジションで眼力バチバチでポーズを取るお姿を見ただけで、ガッツポーズものです。やっぱり、いまの女子シングルには彼女のような個性派が必要ですよ。

冒頭の3AはSOでしたが、回転自体は足りていると判定されていて、しかも、3Aの後のすべてのジャンプをノーミスで揃えました。ジャンプはほぼ全盛期並みに戻してきていると言っていいと思います。実は、上に貼った表彰台の画像を見て、「リーザが一番細いじゃん!」と、ビックリしたのですが、本気でシーズンに向けて準備をしてきたようです。頑張って欲しいです。

リーザと同じミーシン門下のサモドゥロワ。16歳。昨シーズンは名古屋のJGPファイナルにも出場。ロシアの女子がエテリ組ばかりの中で、孤軍奮闘状態でした。今季シニアに昇格して、この試合で2位に入ったことで、ロステレ杯のロシア3枠目に入ることになりました(スケアメ、ロステレに出場)。

昨シーズンのプログラムがハバナギラとリベルタンゴだったので、彼女といえばオリエンタルなイメージだったんですが、今季のSPもそんな方向性ですね。ISUのbioを見ると、「M:I-2」のサントラの一曲だそうです。

ジャンプがめちゃくちゃ上手いというわけでもなく、スケートもそんなに伸びないんですが、昨シーズンJGPで見ていて、ジュニアらしくない表現力が魅力と思っていました。今季も良い意味で変わっていない印象で、ジャンプ合戦のロシア女子の中にあって、こういう選手は貴重だなと感じます。

バーレスクといえば、横井ゆは菜ちゃんですが、たしかに彼女のキャラともよく似合っているなと、音楽がかかり始めてすぐに納得という感じでした。

前半やや硬い感じで、ジャンプで数箇所乱れましたが、曲が替わって後半になってからジャンプもビシっと決めて、はっきり身体がほぐれてきたように見えました。もう少し滑り込むと、もっといいプログラムになると思います。

ロシア男子の中で、コリヤダに次ぐ2番手と目されているのが、アリエフです。コリヤダという選手は、「三振か?ホームランか?」みたいな所があって、ジャンプの調子の悪い時は抜け・コケのオンパレードで、とにかく並が激しい。

一方アリエフは、ジャンプの踏切の問題を指摘する人はいますが、クワドの種類を増やしつつも、調子によっては4Lzを温存するなど、臨機応変に構成を組む印象があります。もちろん、構成を落としても調子の悪い試合はあって、平昌五輪での好調をミラノワールドまで維持できなかったのは残念でした。

このSPでは、4S-3T、3A、そして4Tという構成。4Tで回転不足と転倒がありましたが、ジャンプは高さもあって調子は良さそうです。ジャンプが安定してくると、台乗り常連の怖い選手になると思いますね。

冒頭の「クワド3連発」は見事です。4S、4T-3T、4Tと、けっこう余裕があります。・・・ただ、動画を中断して、プロトコルを確認してみると、3Aを跳んでいないんですよね。ラストの3Lz-2Tというエレメンツが0点になっているのです。もしかして、昨シーズンまでの感覚で跳んでたらこうなった?と思いつつ、いやぁ、いくら何でもそりゃないよなぁ・・・と、真相は謎です。

スピンでのレベルの取りこぼしや、3連コンボでURが一つつきましたけど、3Aを一本でも跳んでいたら、フリーのスコアは一位になっていたと思います。CSならまだ良いとして、GPではこんなミスは無いようにしてもらいたいですね。せっかくクワドを3本降りているのに、これはあまりにもったいない!

3位に入った、アンドレイ・ラズキン。ミーシン門下の20歳。シニア3シーズン目で、昨年のロステレ杯に出場して10位になっています。実は、ロステレの件はいま調べて知ったことなので、今回初めて演技を見る選手です。

音声無しの動画かと思って、音を大きくしたら、いきなりおじさんのガナリ声から始まってビックリ!そして、もっと驚いたのが、冒頭の4Tの高さ!「たっか」と思わず声が出てしまいましたが、GOE+3.42がついています。シニアでの実績はまだまだの選手ですが、良いジャンプを跳んだらちゃんと評価してくれるのは嬉しいですね。これだけ素晴らしいクワドを持っているのだから、スピンやスケーティングなどを底上げすれば、PCSもどんどん上がっていくと思います。

冒頭の4T-2Tは、SPと同様に余裕の着氷。2本目の単発の4Tは着氷が乱れましたが、その後の3Aも含めて、高さがあって、クセの無いジャンプを跳ぶなぁと感心しました。

で、これは、浅田真央ちゃんがバンクーバーで滑った「鐘」の、ピアノバージョンですか。あっちはあっちで「曲が暗すぎた」と当時は色々と言われた記憶がありますが、こっちはもっと暗いですね。もし前半のジャンプが決まらないと、暗いまましばらく「我慢」しなきゃいけない、これはなかなかハードルの高い難曲だと思います。ただ、ジャンプのセンスは光るものがあるので、ぜひこのプログラムをモノにしてほしいです。

明日はUSクラシックのレビューを仕上げて、明後日からネペラ杯&オータムに突入予定です。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. ととちゃん より:

    アリエフのFS、良かったですね。小走りしたり、振り付けも面白く、3A抜けには実は気がつきませんでした。次戦以降、こんなことも起こらないでしょうし、GPSの演技が楽しみです。

    ラズキン、羽生選手と同じ試合に出場していたんですね。初めて見たと思っていたので意外でした。ゆっくりした、難しい曲に思えますが、黒い衣装が曲に合っていて、指先まで行き届いた演技でした。今後、注目していきたいです。

    羽生選手は、今日か明日あたり現地入りでしょうか。ネペラもありますが、意識はもう、オータムにのみ向いています(笑)。

  2. Jun より:

    ととちゃん さま

    例のバナーを持たされてネタ扱いされているロシアの二人ですが、随所で見応えのある演技を披露してくれました。細かいミスが減ってくると、かなりの高得点を出せるポテンシャルを秘めていると思います。

    オータム、いよいよですねぇ・・・。コンディション的には例年よりも良いはずなので、私はかなり楽観視していますよ。順位やスコアどうこうより、自身のルーツへの「回帰」を標榜する両プロを、羽生君には楽しんで滑ってほしいです。