「植松伸夫の世界」(CLASSIC TV 11.30再放送)感想

「植松伸夫の世界」(CLASSIC TV 11.30再放送)感想

番組公式ページは「こちら」。初回放送は2022年4月14日とのことでした。なぜ初回放送を見逃したのだろう・・・と、今回のアンコール放送は有難かったです。12月4日(月)午後2:00~2:29にもEテレで再放送あり。NHKプラスでも視聴できますが、視聴期限は「12月7日(木)午後9:29まで」だそうです。こんな所でも縁を感じますね。

私自身のFFのプレー遍歴は、FF1~FF11までは遊んでいて、12以降はまったく触っていません。しかも、オンラインの11は植松さんはそこまで深く関わっていないので(でも、11は神曲揃いです!)、FF1~10までが私にとっての「植松伸夫の世界」という認識になっています。

自分にとって思い出深いのは、FF1~FF5(かFF6)あたりまでで、なぜかというと、未成年で自分でゲームを買う金もなく、テレビとゲーム機は居間にしか無かったので、つまり、金銭面・時間面で今では考えられないほどの制約があったからなんです。そうなると、ゲームをする時間が貴重で、曲もゲームの内容もよく覚えていますよ。番組の中で植松さんが、ファミコン時代のFF1~FF3は作曲面で制約があったと語っていますが、作る側が知恵を絞りに絞って、それと同時に、遊ぶ側も「娯楽がほぼゲームしか無い」ので、みんながみんな作品を全力で受け止めて堪能していたと思います。

ファミコン時代で印象的な曲は、FF3のフィールド曲の「悠久の風」ですかね。当時小学生の私にとって、RPGのフィールド曲と言えばドラクエの勇壮な感じでしたから、この複雑なメロディをどう解釈していいか分からなかったです。明るいのか暗いのか。仲間とともに勇気に満ち溢れているのか、あるいは孤独な旅の途中なのか。いま考えてみても、よくこんなメロディが思いつくなぁと思うと同時に、これをフィールド曲に採用したセンスも素晴らしい。

あとは、FF2の「戦闘シーンA」。これはリメイク後の中ボス戦用に追加されたバトル曲なんですが、良い意味で植松さんぽくなくて、むしろロマサガの伊藤賢治さんが書いたような、山あり谷ありの起伏の激さが魅力です。

スーファミのFF4~FF6になってくると、和音も増えて、ゲーム自体も長く大がかりになっていきます。クオリティは上がってくるけど、自分としては「そりゃ、ファミコン時代よりもよく出来たゲームだけどもなぁ」ぐらいな感じだったかもしれません。徐々に大学受験が近づきつつある中、ゲームどころじゃなかったという個人的事情も影響していたと思います。

この時期のBGMでパッと思い浮かぶのは、FF6の「スラム・シャッフル」。「ゾゾ」という町だけで使われている一曲で、町の住人が基本ウソしか言わず、町中でもモンスターが襲い掛かってくるので、治安は最悪です。コミカルさと荒んだ感じがミックスされていて面白い作りです。

一方、プレステ&プレステ2のFF7~FF10は、大学に入ってからプレーしまして、親の目を気にせずに無尽蔵に時間を投入できるし、ネットで調べたりもできるので、やり込みの精度は上がったけれど、ストーリーや音楽を味わうという部分に意識はあまり向いていなかったもしれません。

そんな中、他人がプレーする「ゲーム実況」を見るようになって、ストーリーに対する理解が深まったことで、FF7とFF10の印象は変わりましたよね。番組の中で、「エアリスのテーマ」を清塚さんが生演奏していましたけど、ストーリーを知っている人間からすると、あの曲は本当に苦しい曲なんです。それは「ザナルカンドにて」にも言えて、それプラス「ビッグブリッヂの死闘」のような、特定の場面・キャラクターが瞬時に頭に浮かぶような曲を、羽生さんが自分のプログラムに選ばなかったのは、賢明な判断だったかなと思います。

この時期のBGMだと、個人的にはFF10の「襲撃」が好きなんですが、コレ、植松さんの曲じゃないので、FF9の「クジャのテーマ」にしておきますか。クジャと言えば「破滅への使者」ですけど、この不穏なメロディと、クジャの混乱気味な思考と行動がよくマッチしていると感じました。

ところで、この番組の凄みを感じたのは、架空のキャラクターのテーマ曲を植松さんと清塚さんが共作したコーナーでした。そのキャラの簡単な設定とイラストが出来ていて、それを元にまず植松さんが作っていくんですけど、あれを聞いていて、不覚にも泣きそうになっちゃいました。その音がすでに、そのキャラの歩んできた人生・歴史、人間関係までをも鮮明に表現しているんですよ。(おそらく)あの設定は植松さんに事前に渡されていて、その曲を清塚さんも承知していたんでしょうけど、それにしても素晴らしいコラボでした。

ゲームの画質が進化し、ゲーム自体もどんどん長く複雑化してきて、ものすごい情報量になってきた。それで音楽も華美で豪華だと、受け取る側がパンクしてしまって、逆に音楽の印象が残りづらくなってくる。その辺り、FF7以降、植松さんも工夫された旨を話されていましたね。

とまぁ、いろいろ書きましたけど、番組を見ていない方にはチンプンカンプンかと思いますので、12月4日の再放送、あるいはNHKプラスでぜひチェックしていただければと思います。

では、また明日!

Jun


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