「チーム・ブライアン」One More Episode(1)

「チーム・ブライアン」One More Episode(1)

皆さま、明けましておめでとうございます。2019年もどうぞよろしくお願い致します。

さて、年末に「チーム・ブライアン」公式ツイ垢が発信していた「補足情報」をご紹介します。

話の内容としては、「春よ、来い」の裏話をデイヴィッドから聞くというものです。

「春よ、来い」については、「Number 966」で清塚さんのインタ、そして「Quadruple Axel 2019」では真壁さんのインタと、立て続けに「知られざるエピソード」が明かされていました。今回、ディヴィッドの発言も加わって嬉しく思います。

今回のツイでは、「日本に飛び、(春よ、来いは)実質1~2日で仕上げたのです」とあるので、神戸で振付を作った時のエピソードのようです。ただ、真壁さんのインタでは、羽生君はトロントにいる段階で清塚さんから音源をもらって練習をしていたということなので(だから、音源を聞き込みすぎてリハで合わせるのに苦労したのだと)、すでにクリケットである程度振付に取り掛かっているのだと思っていました。

まったくのゼロの段階から神戸での2日間で作ったわけではないのは確実だからこそ、デイヴィッドは神戸に入ってからのみ関与したのか?、そうであれば、振付のどれぐらいがデイヴィッドのアドバイスで、どれぐらいが羽生君のアイデアなのか?、この辺りの疑問にツイは明確には答えてくれていないので、そこはやや残念でした。ジュエルズで羽生君が語ってくれていることを期待しましょう。

フィギュアスケートにおける「カリスマ性」という表現は、経験豊富なデイヴィッドが言うと興味深いですけど、言っちゃアレですが、受け取る側の「主観的な要素」ですからね・・・。私個人の見立てでは、羽生君に関しては「正しい技術の習得と精緻な表現に対する飽くなき探究心」がまずあって、それに基づいた演技で結果と実績を出しているから、カリスマ性を持つに至ったのではないかと。だから、羽生君は、まだまだ満足していないし、当面は、OtonalとOriginでそんな「カリスマ性」を世界に再び証明してほしいなと思っています。

新年早々から理屈っぽくてすみません。明日は、雰囲気を変えて、スポニチのアレをご紹介します。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. sennin より:

    Junさん、明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。

    カリスマ性のある人というのは人の心を強く引き付ける魅力を持っているということですので、仰る通りだと思いますがウィルソンは芸術肌なので初めてであったときからなにかを感じていたのかもしれませんね?まだ10代の結弦君の演技にはがむしゃらな熱い演技が私達の心を鷲掴みにされましたから、やはり天性のものもあるのでしょう。私が気になったのは、もっと違うことに挑戦させたいといってることです。それは、どんなことなのか?僕にも競技プロの振り付けをさせて欲しいといってるので…。でも私は今のままでいいですけど(笑)原点回帰というところでは菜々美先生のプロをもう一度観てみたいと夢見ています。

    • Jun より:

      senninさま

      もちろん、ウィルソンのように羽生君と仕事をしてきて、実際にスワンや春よ来いのような名プロを作ってきた人が、「カリスマ性」を語ると説得力があるんですよね。
      ただ、日本のOB・OGやジャーナリストがこの言葉を軽々しく使うと、「どうせ色気とか芸術性とかと大差なく使ってるでしょ?」と、つい私は斜めに見てしまいます。

      「違うことに挑戦させたい」という主旨の発言は、たしかCiONTUの辺りでジェフかシェイも語っていたような気がします。まだ今季のプロが判明していない段階だったので、振付師の変更(ショート・フリー・EXの交換含めて)もあるのかな?なんて頭をよぎった記憶がありますね。

  2. ととちゃん より:

    ジュニアの頃の演技を見返すと、カリスマ性までは行きませんが 惹き付けられる何かを感じますよね。
    そういう萌芽は 元々あったのかなと思います。junさんの仰るように、技術を確立させて尚 高いレベルを探究する姿勢が カリスマ性に繋がっているのだと思います。

    実は、あまりウィルソン振り付けの競技プロは好きではなかったのですが、EXは素晴らしいなと思っていたので、春よ来いがどこまで彼の味付けなのか、とても興味があります。いつか羽生選手自身から聞きたいものです。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      ウィルソンが作った競技プロは、ダムパリと新ロミジュリの2つですが、私も同意見ですね。
      前者は、まず曲自体が弱いのと、羽生君がなかなか満足いく演技ができず苦労していた印象が強い。
      後者は、五輪金メダルのプロだけど、肝心のソチでミスが出てしまったことと、旧ロミジュリにはあのニースの伝説的名演のインパクトあるので、どうも影が薄い。

      でも、EXでは本当に良い仕事をしてくれていますね。EXだからこそ、彼は羽生君のアイデアを中心に据えてくれて、アドバイザー的な役割に留めていると想像しますが、それが良い相乗効果を与えているのかもしれません。