真壁さんのインタは必読。「Quadruple Axel 2019」(1)

真壁さんのインタは必読。「Quadruple Axel 2019」(1)

2018年12月14日発売。定価「1,950」円。今回は、表紙と巻頭大特集がこんな感じですから、まぁ、ゆづファン的には基本的に必要の無い一冊ですね。

まず、羽生君関連の記事をご紹介しておきます。単体記事としては、「羽生結弦『絶対王者、不屈の精神』」と題した、26~37頁。写真はすべて田口有史さん撮影で、GPフィンランド大会のものが大半で、Otonal、Origin、春よ来い、練習着、EXフィナーレ等。他に、トロント取材の黒Tシャツ姿が1ショット、ロシア大会からOriginと表彰式が1ショットずつです。テキストは「編集部」とクレジットされた両大会のレポートで特筆事項はありません。

実は、羽生君の記事の後に、真壁さんのインタ(38~41頁)が続いていたので、すぐにチェックしました。内容を箇条書きにすると以下の通りです。

・今年4月のCiONTUについて「お手伝いさせていただいた」と語っています。

・コラボレーションの選曲について、これまでのFaOIでは「この曲はどうですか?」「この2曲から選んでいただけますか?」と提案していたが、今年は「羽生選手から逆に提案をいただいた」とあり、真壁さんによれば、「羽生選手が自ら曲の希望を伝えてくるのは、私の記憶では初めてのことでした」とのこと。もちろん、「Wings of Words」と「春よ、来い」のことです。

・清塚さんの出演はもともと決まっていて、真壁さんサイドから羽生君に「クラシックのピアノ曲」を提案していたが、上述のように「春よ、来い」に決定。しかし、清塚さんのアルバムでこの曲は1分16秒と短かったため、羽生君から「これを3分くらいの長さに編曲してほしい」と清塚さんサイドにリクエスト。清塚さんに、アレンジを加えた3分のバージョンを数パターン録音していただき、そこから選ばれたものがFaOIで実際に使用されたバージョンです。

・まだこの二人の話は続きます。清塚さんが録音した3分のバージョンを、羽生君は事前に徹底的に聴き込んで練習していたが、清塚さんはライブ演奏では「その時々で感情をこめて演奏するタイプ」で、初期段階のリハーサルではテンポが合わなかったようです。羽生君が手応えをつかんだのは静岡の2日目で、3日目の練習の際は、「昨日の演奏がよかった」と入念に確認。静岡最終日の「春よ、来い」を、真壁さんは、「ふたりの息は、神がかったように合っていました。ラストがピタリと決まり、まさに最高のコラボレーションが実現したのです」と絶賛しています。私もあとで円盤を確認してみようと思います。

あとは、日本のアイスショーの歴史を振り返る内容で、「知っている人は知っている」内容ですが、すばやく分かるので便利です。ちなみに、この真壁さんの記事にはFaOIの羽生君のショットが(小さいながらも)いくつか入っているので、書店でチェックしてみてください。

明日からは、全日本に出場する注目選手のインタを少しずつご紹介したいと思います。

婦人画報の中谷ひろみさんの新しい記事がアップされました。ロステレでは試合をただ見てきただけじゃなくて、こういうことをしていたのね・・・と感心しました。内容は、ズバリ、現地で見かけたゆづファンへの取材です。

地上波番組が、国内外のゆづファンを紹介する場合、明らかに悪意を込めて、「キワモノ」的に扱うので不愉快きわまりないのですが、この記事はまったくそんなことはありません。

中谷さんが取材しているのだから、これに答えるファンのコメントも立派なものばかりです。単に外見が好みだからとか、五輪連覇のトップスケーターだからという理由ではなく、「ユヅの生き様から学びたい」という、そんな思いをもった方ばかりです。

このような世界中のファンの方々の心のこもったメッセージやバナーを見ると、「羽生君も、日本国内の報道やアンチのことなんて、気にする必要ないのに」と思います。こういう方々のためにも、無理せずに完璧に足を治してから練習を再開してもらいたいです。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. ととちゃん より:

    記事のご紹介、ありがとうございます!
    表紙買いの逆で、表紙避けしましたので、貴重な情報を教えて頂いて有り難いです。

    今回初めて羽生選手自身が選曲したという情報が興味深かったです。
    過去のbelieveなど正に自分を投影させているような演技だったので、幾つかの曲から 自分でチョイスしたのだとばかり思っていました。
    春来い静岡バージョン、確かに完成度の高さは感じていました。すぐにでもチェックしたい気持ちです。

    中谷さんコラム内の ファンの皆さんの言葉に、思いは世界共通なんだなと思いました。でもいいことは余り取り上げないのがマスコミですね。羽生選手自身もですが、私達も上手に情報の取捨選択をしたいものです。とても難しいですが…。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      ちょっと意外な裏話でしたよね。運営サイドからの提案を受けつつも、彼自身の希望曲もこれまであると思っていたので、「今回が初」というのは知りませんでした。

      日本のマスコミが「叩いてこそ一流」という悪習がありますが、例えば、4年後に紀平さんが金メダル争いをするようになったら、そうやって足を引っ張るのかな・・・と暗い気持ちになります。そういうフェイクニュースの類にはこれからも注意していきたいものですね。