「羽生結弦、通訳への温かい心遣い。ロシア人大学院生が明かす舞台裏」(Number Web)
この記事は31日の夕方に書いております。新年のご挨拶的なものは2日の記事でさせていただくとして、今日はこちらのNumber Webに触れておきたいと思います。
「ロステレ杯・プレカン」でググると、カリナさんが通訳している映像がYouTubeでもヒットします。カリナさんは、北大に1年留学、モスクワ大を卒業して、いま筑波大大学院に在学中という才女。北大は「スラブ研究所」という研究機関が設置されているぐらいなので、ロシアからの留学生も多く、ロシア語に堪能な教員も多く在籍していると思います。
カリナさんが、3月提出を予定している修論のテーマが「フィギュアスケートのTV番組における日本とロシアの解説者比較」とのことで、「日本では技術解説がメイン」だが、「ロシアはプライベートや感情論が多い」という、この辺りが主題になっているようです。
まぁ、ただ、日本のOB・OGは、「TV番組」とはいっても、試合以外だと、バイキング用、語り亭用、ひるおび用、Going!用等々、局によって発言・論調をはっきり変えるんでね・・・。「TV番組」というのは範囲が広すぎるので、「試合のテレビ中継」に限定して、競技中の解説者の発言を文字起こしして比較する、というぐらい厳密にやらないと、収集がつかなくなる気がします。
しかも、同じ選手の同じ試合映像で比較しないと意味がないと思うので、例えば、ロステレの羽生君の映像や、GPファイナルの紀平さんの映像を、日本とロシアの放送局で解説を比べてみる。でも、それだと、織田ちゃんとタラソワさんという「個人の比較」になってしまうので、どうなのか。むしろ、「番組の作り方」という比較だと、日本はあれだけ「煽りV」を作るけど、ロシアはどんな番組作りなのか?とか、そっちの方が個人的に興味があるかな・・・と。
ただ、試合の解説であっても、日本では「色気」なんていう恥ずかしい言葉がまかり通っているわけで、これは技術解説と言えるのか?という問題があります。これぞ感情論の最たるものですよね。でも、なんで日本の解説者は「色気」なんて言葉に逃げるのか?そもそも、なぜそんな解説者がテレビに呼ばれるのか?そこを明らかにするには、日本のフィギュアスケート業界のダークサイドに踏み込む覚悟が必要になってくる。まぁ、留学生の修論ならそこまで求められないだろうな・・・という気がします。
卒業後は「日本でスポーツ関連の仕事に就く予定」ということですね。現場に出たら、闇の部分は嫌でも知ることになるでしょう。日本に幻滅しないでほしいものです。
では、また明日!
Jun
コメント
今年もよろしくお願い致します。
年が明ける直前にコフトゥンのフリーを見ることが出来ました。こちらに感想を…。個人的には コリャダの演技の方が好みなのですが、よくここまで戻したなと感銘を受けました。演技終了直後の表情に万感の思いがこもっていますね。タリン杯から連続ですから復活したと考えていいと思います。
コリャダも、病気が完治すればもっといいパフォーマンスを見せてくれると思いますし、ボーヤンも復活の兆しがあるようで、世選が楽しみです。
曲被りは、2014年の日本選手を思い出しました。あれがきっかけで羽生選手は 次は誰とも被らない曲を、とSEIMEIを選んだとの
ことですが、ロシア選手は余り気にしないのでしょうか。
今日の記事で、プレカンだけでなく様々な場面で周りに気を配る羽生選手の様子を思い出しました。一流とはこういう姿勢を自然に見せられる人ですね。世界に誇れる選手だと思います。
ととちゃん さま
上に挙げていただいた、コフトゥン、コリヤダ、そしてボーヤンと、みんなが個性的で違ったスタイルのスケーターですよね。
今季いまいち男子シングルに物足りなさを感じるのは、彼らの活躍が見られないことも大きいと改めて感じます。
羽生君の通訳さんに対する気遣いは、あの田村明子さんですら高く評価していたぐらいですから、カリナさんにとって感慨深かったと思います。
彼女がスポーツ業界でのキャリアを考えている理由も、「羽生君との仕事」が大きなインパクトを与えたからかもしれません。