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さて、今回の記事は、北京五輪を現地で取材した、木下淳記者、阿部健吾記者、松本航記者による座談会形式となっていて、当然我々としては「マガジン」を想起せざるを得ないわけですが、あの座談会とはまた違ったテイストで、非常に興味深い内容になっています。
フィギュア取材の現場はゆっくり食事をとる時間も無いほど多忙だったため、毎朝阿部記者がおにぎりを作って準備してくれていた話、羽生さんが9プロを披露した「2.18」の話、羽生さんが現在のプロ野球事情にかなり詳しいという話等々、初出の情報も含まれています。
特に、「2.18」のエピソードで、2020年からフィギュア担当となった木下記者は、「パガニーニ???」という感じで慌ててスマホで検索したというお話は微笑ましかったです。でも、パガニーニはまだ良いとしても、ダムパリは他の記者もけっこう慌てたのでは?という気はします。
しかし、羽生さんが現役を続けてくれているからこそ、こういう話が出てくるわけで・・・。彼が引退したら、フィギュアの取材規模もどんなにお寒くなることか・・・。その意味ではもう少し頑張ってほしいという気持ちはありますが、でも、こればかりは羽生さん自身が決めることで、彼の決断を支持したいと思っています。
メタルジョギング・チャレンジは54日目。QUEENの『A Night At The Opera』(1975年11月)です。言わずと知れた「Bohemian Rhapsody」を擁する彼らの4thアルバム。そもそも、「Bohemian Rhapsody」という曲が、人類史に燦然と輝く名曲中の名曲とも言えるもので、大してQueenを知らない私でも、「もしこの曲を知らなかったら、人生損してますよ!」と言いたくなります。ただ、このアルバム自体が超名盤かと言うと、なかなかそこまで言い切れないのが歯がゆい所なんです。
その「歯がゆさ」とは何だろうかと考えてみると、本作は、良く言えば舞台芸術のような「様々な場面」「様々な顔」を持つ作風で、悪く言えば統一感に欠ける作風なんです。
思いつきで言わせてもらうと、例えば、現在放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」について、「ファミリーコメディな部分は大河には必要ないから!」というタイプの方には、本作は合わないような気がします。逆に、「三谷さんの色が出てていいじゃん!」という方には、楽しめるのかなと。
とは言え、改めていま聴いてみると、思ったよりも「ロック」な曲は入っていて、1曲目の「Death On Two Legs」はフレディ作曲とは思えないほど、ブライアンのギターがギュインギュイン目立っているし、ブライアン作曲の6曲目の「Sweet Lady」は骨太なロックで、本作の中で個人的には一番推したい曲です。
初期のQueenは本当に名盤が多くて、「ロックバンド」としてのQueenを堪能したいなら、一つ前の3rd『Sheer Heart Attack』は楽曲が粒ぞろいだし、緊張感MAXのQueenサウンドと言えば『Queen II』(サイド・ブラック)がある。ソングライターが複数人いて、その才能が炸裂しまくっている頃のバンドには、時代を超越した素晴らしさがあることを痛感しますね。
では、また明日!
Jun