日刊プレミアムの対談は1日延ばします。「数日前」にもチラっと触れた「龍が如く0」のゲーム実況動画、「1本約30分の動画が計94本」という超大ボリュームだったんですけど、ようやく全て視聴しました。いやぁ、ラストで不覚にもボロボロ泣いてしまいましたね。
このゲームのジャンル的には、アドベンチャー要素のあるアクションRPGで、1988年のバブル絶頂期の歌舞伎町と道頓堀を「モデル」とするヤクザの抗争劇です。例えば、柚月裕子さんの小説・映画のようなハードボイルド系がお好みなら、間違いなくオススメできます。単純なボリュームで言えば、アニメシリーズを1期23話とすると4シーズン分をまとめて観た感じになりますが、本作はゲームにも関わらず、内容的にアニメシリーズを凌駕するストーリーと登場人物の描き込みが本当に素晴らしいと思います。
おそらく、普通にクリアするだけのゲーム実況動画だと、半分以下のボリュームで収まるのだと思います。しかし、牛沢さんはほぼ全てのサブストーリーをやり込んでくれて、とは言え、バトルや移動時の冗長と思われる部分は大胆にカットして、30分の動画が本当に短く感じるので、あれよあれよという間に、何十本も見てしまいました。さすが、YouTubeチャンネル登録者数「132万人」のゲーム実況者!
「龍が如く」シリーズは、実際の俳優さんをバンバン起用するのがトレードマーク。個人的に一番魅力的だったキャラは、鶴見辰吾さんが演じる「佐川司」です。竹内力さんや小沢仁志さんのような「いかにもな極道」とは違って、鶴見さんの演技力とキャラの描き込み・セリフの全てが完璧にハマっていて、ベストマッチという感じでした。映画やドラマでもここまで完璧なハマり役ってちょっと記憶を引き出せないぐらい、本当に印象に残るキャラでした。
声優陣も凄いです。「鬼滅の刃」の遊郭編で完全にメインキャストを食っていた、小西克幸さんと沢城みゆきさんが重要キャラで登場しているし、亡くなった藤原啓治さんも「西谷修」という濃いキャラを好演。あとは、「世良勝」という重要幹部のCVが大川透さんだと分かって、FF7 REMAKEのルーファウスの時と全然違うので、さすがプロだわ・・・とビックリでした。
間髪入れずに、ストーリー的な「続編」にあたる「龍が如く 極」の実況動画も見始めましたが、先に「0」を見ておいて、正解でした。人生の楽しみがまた一つ増えましたね。
メタルジョギング・チャレンジは53日目。FOGHATの『Fool For The City』(1975年9月)です。GW明け後もすぐに再開できず、結局10日間休みましたが、思ったよりも走れました。さて、予備知識ゼロで聴いたこちらのバンドは、「フォガット」と読みます。
「おじさんが車道のマンホールを開けて釣り糸を垂らしている」というよく分からないアルバムジャケットで、粗野で大味な感じの音楽性かと思いきや、1曲目の「Fool For The City」から、分厚いコーラスワークが冴える爽やかなロックンロールです。歌も上手いし、演奏もいい。6曲目の「Drive Me Home」は疾走感がありつつ小粋なピアノがアクセントになっていて、単にノリ一発!で終わらない緻密さもあって、だからこそ英国産と聞いて妙に納得する部分もあります。全7曲35分という潔さもいい。気軽に楽しめる良作でした。
では、また明日!
Jun