ロシア杯第4ステージの男子も見ていきます。「フィギュアスケートYouTube動画Blog」さんもご参照ください。
「セメネンコ」。96.00で1位。「初めて見る選手」です。現在17歳で、ミーシン先生のチームに所属しているようですが、JGPシリーズでも見た記憶が無いので、そりゃ、私も知らないわけです。2019年8月のデータで171cmとありますが、もう少し高く見えます。
ジャンプ構成としては、「4S 3A/3F-3T 」とクワドは1本のみですが、いいスコアをもらえました。着氷はまだ甘い感じはしますが、ジャンプ自体には高さもありますし、癖のないキレイなスケートです。最近のロシア男子も小柄で器用な選手が多い中、今後の活躍次第では個性を発揮するかもしれません。
「サヴォシン」。90.88で2位。シニア2シーズン目。一昨年の世界ジュニアでアメリカの樋渡君に次いで2位に入った選手です。
構成としては「4T-3T 4S 3A」と前半に固めるスタイルですが、4Sにqがつきました。私の見立てでは、3Aもグリ降り気味でしたが、アクセルは減点なしです。
2クワドなのにずいぶんとセメネンコと差があるなぁ・・・と思ったんですが、「スコアシート」を見ると、4SのGOEだけで5点近く開きがあります。「q」をちゃんと判定してくれれば、質の高いジャンプに対して本来あるべき評価が与えられるわけですが、これをちゃんと運用してくれるかは別問題ですからね。
ノーミスすれば計算上は100点を狙えるはずですが、安定感が鍵でしょうね。
「イグナトフ」。89.14で3位。「この選手」はジュニアが長かったですが、昨シーズン満を持してシニアに昇格。昨年の真駒内のNHK杯では7位に入りました。
いきなり4Loを降りて、ビックリ!もちろん、N杯での構成に4Loはありません。なかなかいい感じだと思いますよ。順位しか知らずに映像を見たので、その後の4T-3Tも降りて、なんでこれで3位なの?と思っていると、転倒した3AにURがつきました。うーん、もったいない。
ジュニア時代は、あの名古屋のJGPファイナルで4番に入ったこともありますが、41.40のPCSはちょっと渋いかなという気がします。やっぱり、ロシアの男子にも「若手を推す」という流れが来ているのでしょうか?
うーん、フィギュア大国ロシアも、男子の方はまだまだ突き抜けた逸材が出てこないですね。他のスポーツに転向しちゃうのでしょうか。環境面では日本よりもはるかに恵まれているのに、残念ですね。
では、また明日!
Jun