スポニチさんの記事は「こちら」。「え?石見銀山まで行ったの?」と一瞬ビックリしたのですが、対局会場の「さんべ荘」の露店風呂にこの看板が飾られているようで、つまり夜の露店風呂を「銀山」に見立てて、今回は、帽子にヘッドライトを付けた「冒険家コスプレ姿」なのでした。
挑戦者の菅井八段は、第一局・第二局の連敗を経て、この第三局ではまったく別の作戦で挑んだのですが、終わってみれば本局も完敗。藤井玉にまったく爪あとを残せなかっただけでなく、自玉の囲いもキレイに残った状態ながら、「戦意喪失」という感じでの敗戦でした。あまりに大差すぎて挑戦者を気の毒に感じたのか、本局についてプロ棋士たちもネット上であまり話題にしないほどの内容でした。
藤井王将は、「読みの深さ・正確さ」で他の棋士の追随を許さない才能の持ち主であることは誰もが認めているんですけど、持ち時間が豊富にある二日制の棋戦になるとミスが発生する可能性はさらに減るわけで、もはや誰が挑戦者になろうが、どんな作戦を選ぼうが、「藤井さんから1勝するだけでも大変」という感じはします。あまりに強すぎて、エンタメとしてはどうなのか?という状況になりつつあるでしょうか。
ただ、いくら彼でも加齢による衰えは発生するはずで、それが10年後なのか20年後になるのかは不明ですが、「将棋史において前例の無い特殊な時代」として、その歴史を見守ろうと思います。
では、また明日!
Jun