「Quadruple Axel 2024 羽生結弦 SPECIAL」(2)

「Quadruple Axel 2024 羽生結弦 SPECIAL」(2)

引き続き、「Quadruple」のレビューです。今日は無良君のインタをご紹介しますが、すでに読まれた方は納得していただけると思いますけど、「知らない情報だらけ」でビックリしましたね。引用したい所だらけなんですが、以下、泣く泣く厳選してピックアップします。本書を購入する予定の無い方も、立ち読みでもいいので、この無良君のインタは絶対に読んだ方がいいと思いますよ。

(ゆづの強い拘りについては)やっぱり演出や見せ方に重きを置いているなと感じます。オープニング、フィナーレもそうですし、ゆづと大地真央さんのコラボ、ゆづ自身のプログラムもそうですが、照明と音のタイミングとか、どれくらいの明るさから始めるかとか、本当に細かいところをリハーサルで詰めていました。「いまのタイミングだと遅いので、もう一回やってもらっていいですか」とか、スタッフの方とやりとりしていて、すごくこだわっているのは感じます。

・・・刑事と僕がコラボした『サタデー・ナイト・フィーバー』なんかは、ゆづ自身がMCの蒲田(健)さんに、「もっとあおっていいですよ」なんて話したりしていました。「スタートの前の段階で、もっとお客さんを乗せられるといいんじゃないかな」とか。

例えば、競技者時代もFaOIでのコラボアーティストや、Continuesでは音響・照明スタッフたちと密に連絡を取っていたと思いますが、自分のプログラムだけでなく、無良君&刑事君コラボのMCにまでリクエストを出していたというのは興味深いです。まぁ、男子同士の間柄というのもあるでしょう。実際、あの『サタデー・ナイト・フィーバー』から終盤にかけてひと盛り上げりするきっかけになったとは思います。

(『カルミナ・ブラーナ』は)本当に、ただただ圧巻です。最初、どんな感じでコラボするのかなと思っていたんですけど、初めてリハーサルを見たときに、声が出なかったですから。「……うわっ、すごい……」みたいな。「なんだ、これは!」と思いましたよ。まず、ゆづの存在感がすごく大きいじゃないですか。そのうえで、とてつもなく大きい大地さんの存在が、そのゆづの後ろにいるんですよ。大地さんが前半のダークな雰囲気から、中盤で早替えをして真っ白になるところの演じ分けなどは、「うわぁ、プロだな」と感じさせられました。

・・・たとえば、ゆづの演技を僕がやると、大地さんが強すぎて、こちらが消えてしまうと思うんですよ。でも、そこでのみ込まれないでいられるのは、ゆづの存在感がとてつもなく大きいからじゃないですかね。

これはまぁ半分謙遜もあるでしょうけど、他のスケーターではこのコラボは無理ですよね。でも、よくよく考えれば、内村さんとコラボして、大地さんとのコラボも成立してしまうって、そんなアーティスト・アスリートっていますか?これは、来年のノッテのコラボを受ける側もけっこうなプレッシャーだろうし、それこそ野村萬斎さんとかそれぐらいの格の方じゃないと厳しいんじゃないかと。歌手だとFaOIのネタを食っちゃうから、たぶん羽生さんも歌手の方は呼ばない気がしています。

(ゆづの)身体やジャンプのキレなどは現役のときも研ぎ澄まされているなと思っていましたけど、いまはまたちょっと違う領域に行っている気がします。それはもう、本当に、いろいろなところで滑っている姿を見るたびに思います。去年の「ノッテ・ステラータ」を見ていてもそうだったし、「ファンタジー・オンアイス」を見てもそうだったし。いまは、「RE_PRAY」の公演を経て、身体が相当仕上がっているんじゃないかな。それはすごく感じます。

・・・ゆづ自身は、「RE_PRAY」の1公演をやって、「本当にしんどいですよ。身体ガタガタですよ」というと思います。でも、「プロローグ」の最初のころと比べたら、絶対にいまのほうが最後まで動けているはずです。

この無良君のコメントの何が凄いって、羽生さんのショーを全て観ていて、ショーの内容については別の箇所で言及しているんですが、フィジカル面の変化まで把握していることにビックリしました。いくらノッテに呼ばれていると言っても、後輩の仕事をちゃんと見て、そこから学ぶってなかなかできることじゃありません。その姿勢だけでも、無良君ってリスペクトに値する人だなぁと感じましたね。そこら辺のジャーナリストが書いたものよりも、無良君の「羽生結弦論」を読んでみたいと思いましたね。

夕食会場などで会ったときに思ったのですが、食事面に関しては、いまのほうがしっかりと食べているような気がします。トレーニングは、別の場所でアップしたりするので、あまり見ていないのですが、体つきを見ていても、本当にすごくいいバランスで引き締まっていると思います。横から見たらすごく薄いんですよ。スーッとしていて。でも、本当に身体がしっかりしているなっていうのが、立ち姿を見てもわかります。

・・・会ったときに、「背、伸びてない?」って聞いたんですけど、本人は「変わってないですよー」って。でも、なんだか大きく見えるんですよね。現役のときより背が高くなっているように感じるのは、身体がさらにしっかりしてきたからだと思います。

素人の私が映画館のライブビューイングで観ていても、「Danny Boy」の羽生さんは「デカくなってない?」って思いましたもん。間近で見ている無良君がそう証言するなら、実際そうなんでしょうね。

実はこれ以外にまだ読んでない企画がたくさんあるんですが、本書を読了する前にひとまずジュエルズは入手しておこうかなと思っています。

では、また明日!

Jun


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