2024年12月7日発売。定価「3,630円」。ポストカードは2枚封入されていますが、ランダム封入ではなく全て同じ2枚のようです。
これまでの「YUZURU」シリーズは「4年に1冊」というスパン、しかも五輪後に発売されていました。実際、前作の『YUZURU Ⅲ』は22年12月の発売でしたが、「プロスケーター羽生結弦」を4年刻みで記録することにもはや特別の意味も無いでしょうから、今回の「早期出版」は私も適切だと思います。
『YUZURU Ⅲ』と比べると32ページ減となりお値段も330円高くなりましたが、内容についてはまったく不満はありません。「プロローグ」→「notte stellata」→「SOI 2023」→「FaOI 2023」→「RE_PRAY」→「notte stellata 2024」→「FaOI 2024」と時系列的な構成ですが、巻末には「PORTRAIT 2024」と題したスタジオ撮りおろしショットが6ページあり、羽生さんの直筆メッセージも掲載されています。
演技写真が美麗かつカッコいいのは言うまでも無いのですが、実は演技中のショット自体は、新聞社所属のカメラマンさんの手腕も素晴らしく、神カメラマンたちのお写真に肉薄している感があります。でも、能登さんが明確に上を行く点を挙げるならば、バックステージ等での羽生さんの素顔だったり、長年撮り続けているからこその「そこを撮るのか!?」という意外性のあるショットだったりするんですよね。本書はそういう「サプライズ」を発見する楽しみがあるかと思います。
個人的に今回「おおっ!」と思わず声を上げたのは、64頁左上の「Megalovania」の衣装で笑顔でコロコロを引く一枚で、これは初めて見ました。62頁のクレジットには「映像収録風景」とあります。おそらくテレビやMVの収録等で使われるスタジオと思われます。そんな所にまでカメラを持って入れるわけで、さすが能登さん!とマニア好みの一枚と言えるんじゃないかと。
そうそう、皆さん、Echoes埼玉後の「情報の洪水」で私なんかは完全に見逃していたのですが、web Sportiva内の「エコーズレポ」で能登さんのお写真が公開されています。衣装と照明の素晴らしさについて、私も毎日のように語っていますけど、その相乗効果が写真にも表れていますね。
いずれオフィシャルフォトブック的なものは出るとは思いますが、Echoes関連は間違いなく凄い写真ばかりになるでしょうから、「非公式写真集」も2025年も引き続きバンバン出るでしょうね。『YUZURU Ⅴ』のお目見えは2年後どころか、さらに短くなったりして・・・。
では、また明日!
Jun