ABEMA将棋チャンネルでの放送は「こちら」。
今年もこの季節がやってきました。朝日杯と言えば、平昌五輪が開催された2018年、「羽生(ハブ)は負けたが、羽生(ハニュウ)は勝った」と騒がれた第11回大会。当時の藤井聡太五段が準決勝で羽生善治竜王を破り、決勝で広瀬章人八段にも勝って初優勝を成し遂げたことが、あまりに鮮烈でした。
昨年は決勝で永瀬拓矢九段に敗れて準優勝だった藤井七冠も、今年は優勝を虎視眈々と狙っていることでしょう。持ち時間は40分で、それを使い切ると一手60秒未満の早指し戦。しかも、午前10時開始の対局の勝者が午後2時に激突するので、藤井さんの将棋を1日2局楽しめるお得な棋戦です。
ただし、藤井七冠以外の3名の棋士も曲者ぞろいです。まず、10時の対局で当たる阿久津主税八段。切れ味鋭い攻め将棋の棋風で、実は一昨年の1月15日、この朝日杯で藤井七冠と当たって、「阿久津必勝」という局面を藤井さんの終盤力でひっくり返されて惜しくも敗れました。リベンジを果たすべく作戦を練ってくること確実ですから、藤井さんも油断ならない難敵です。
そして、もう一つの山の丸山忠久九段・服部慎一郎六段戦ですが、丸山九段と言えば「藤井キラー」の一番手と言える棋士で、対藤井戦「3勝1敗」と勝ち越しています。一方、服部六段は若手のホープで毎年高勝率をキープしているのですが、今期はこれまで31勝4敗(0.886)と驚異的なペースで勝ちまくっています。ちなみに、藤井・服部戦は公式戦ではまだ実現していません。
どちらが勝ち上がっても強敵ですから、午前中の阿久津戦を勝ったとしても、全国の聡ちゃんファンはまったく気持ちを緩めることができません。激闘必至ですから、ぜひABEMAでご覧いただければと思います。
では、また明日!
Jun