藤井竜王・名人、本日対局!(王座戦挑決トーナメント準決勝)

藤井竜王・名人、本日対局!(王座戦挑決トーナメント準決勝)

ABEMA将棋チャンネルでの放送は「こちら」で。両者の対戦成績は、藤井聡太竜王・名人から見て「11勝3敗」です。

年明けに行われた王将戦七番勝負では挑戦者の羽生善治九段の多彩な戦型選択が印象的で、「羽生さんの将棋は何が飛び出してくるか分からない!」というワクワク感がありました。今回は番勝負ではなくトーナメントの一発勝負です。本局は振り駒で先手・後手が決まるため、お互い、先手用・後手用それぞれ作戦を準備してきますが、藤井さんの場合、「先手なら角換わり、後手なら相手の作戦をそのまま受ける」というワンパターンなので、羽生さんとしては読みやすいはずです。

ところで、ネットニュースで藤井さんの活躍を知る程度の方(将棋のルールを知らない方)だと、「藤井君っていつも勝ってるんでしょ?見てて何が楽しいの?」という認識なのではないかと。

確かに、藤井さんは先手番ではずっと勝っていて、まず負けることはありません。先手番は「相手より一手先に指せる」ということと「一手先に指せるので、自分の準備した作戦に誘導しやすい」というメリットがあります。藤井さんに限らず、プロ棋士全体を見渡しても、先手番の方が若干勝率が高いのです。

ところが、問題は後手番です。ここ最近、藤井さんは後手番では相手にリードを許す展開が続いており(渡辺戦、村田戦、佐々木戦)、それを本人も自覚しているのか、やや無理気味に攻め掛かると、正しく対応されてさらにリードを広げられる将棋が目立ちます。AIの評価値で言えば、「藤井30%・相手70%」のような展開になってしまって、ABEMAを見るのをやめて風呂に入って戻ったらひっくり返していた、というネットの書き込みをよく見かけます。「いつも勝ってる人」という世間のイメージと、実際に指されている将棋のギャップは大きいですよ。

まぁ、実際にやってみないと分からない部分も多々ありますが、もし「藤井後手」だった場合、苦しい一局になることでしょう。羽生さん、調子いいですからね。対局は朝10時開始で、夜の9時~10時あたりまで終わらないので、気が向いたらチェックしてみてください。

では、また明日!

Jun


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