藤井棋王、本日対局!(棋王戦第二局)

藤井棋王、本日対局!(棋王戦第二局)

ABEMA将棋チャンネルでの放送は「こちら」。両者の対戦成績は、藤井聡太棋王から見て「7勝0敗1持将棋」です。

第一局は、先手番の藤井棋王得意の「角換わり」という戦型に対して、挑戦者の伊藤匠七段は「持将棋(引き分け)」狙いの奇策をぶつけ、今期(2023年度)0.957(22勝1敗)という驚異的勝率の「藤井先手」を封じたのでした。

この伊藤七段の対策について、将棋ファン界隈での反応は真っ二つで、普段将棋を指さない「観る将」ファン(特に藤井八冠推しのファン)からは、「卑怯だ!」「引き分け狙いを見せられる開催地の身にもなってみろ!」「伊藤さんを見損なった!」といった感情的な意見も見られました。

他方、私のような「指し将」的には、「作戦としてはこれもアリでしょう!」「千日手だって誰もが狙ってできるものじゃない!」「伊藤さんの勝利への執念を感じた!」という感想が主なものだったかと思います。

かつてヨーロッパサッカーで無敵の強さを誇っていた、グアルディオラ率いるバルセロナに対して、2009-2010シーズン、イタリアのインテルを率いたモウリーニョ監督が堅守速攻策でヨーロッパの頂点を奪還した件が頭に浮かびました。

「ボールを常に保持して、主導権を握る」のがバルサのサッカーだとすると、インテルのサッカーは「相手にボールを持たせて、それを奪ってカウンターを狙う」というもので、思想と思想のぶつかり合いの様相を呈していました。遠いヨーロッパサッカーの話なのに、ここ日本でも匿名掲示板上での両陣営ファンの煽り合いはすごかったですね。あれから15年ほど経ちましたが、現在グアルディオラが率いるマンチェスターシティはやはり前者をベースにしたサッカーですし、選手層・資金力で劣るチームは後者の作戦で対抗するのが基本戦術のようです。

話を将棋に戻して、今回は伊藤七段が先手番。彼が先手の場合は、「相掛かり」という戦型を指すのですが、彼の最も得意な作戦ですし、必勝を期して秘策を準備していることでしょう。藤井棋王も相掛かりを避けることはしませんので、ここで伊藤七段が勝ち星を上げると、この棋王戦五番勝負は一気に分からなくなります。八冠の一角を崩す最初の一人は、伊藤さんになるかもしれません。

対局会場は、金沢市の北國新聞会館。金沢城の西に位置する、棋王戦の定番開催地です。私もFaOIで金沢を訪れたのは2018年ですから、あれから6年かぁ・・・。また機会があれば行ってみたいです。

では、また明日!

Jun


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