藤井七冠、本日(収録)対局!(NHK杯2回戦)

藤井七冠、本日(収録)対局!(NHK杯2回戦)

番組HPは「こちら」。Eテレにて、日曜日(9/15)の午前10:30より放送開始です。

対戦相手は、西山朋佳女流三冠。このNHK杯の対局の収録は、おそらく西山さんが棋士編入試験の受験を表明(7月4日)する前だったはずで、しかも放送日自体も9月10日の編入試験第1局以前に発表になっていましたから、なんというタイミングなのでしょう!

西山さんの先日の棋士編入試験第1局(高橋佑二郎四段戦)での対局は見事な内容でした。振り駒で高橋四段が先手となり、厳しい対局になるかと思いきや、西山さんが序盤・中盤を高橋四段に大きくリードされることなく互角をキープ。終盤の入口以降、西山さんが正確に指し続けての勝利。私は以前、西山さんの棋風を「超攻撃的」と評しましたが、この日は、序盤・中盤は決して「無理攻め」を敢行することなく、時には渋く頑強な受けにも回ったり、バランス感覚も見事でした。「男性プロに差をつけられるとしたら、序・中盤」と私は心配していたので、この落ち着いた指し回しを続けられるなら、第2局以降も大いに期待できそうです。

さて、本局を展望すると、居飛車党の藤井七冠と振り飛車党の西山さんが対局することになるので、居飛車対振り飛車の「対抗形」になることは間違いないでしょう。おそらく、西山さんは前述の高橋四段戦と同様に「三間飛車」に構えるはずですが、藤井七冠は「対振り飛車」はめちゃくちゃ上手いんですよ。例えば、今年1月・2月に開催された王将戦七番勝負では、振り飛車党のトップ棋士の菅井竜也八段の挑戦を4勝0敗のストレートで退けました。しかも内容的に「4局すべて完勝」と言えるもので、西山さんはその王将戦の将棋を踏まえた上で「有力な作戦」をぶつけないと、藤井七冠に完封される恐れがあります。私自身は振り飛車党なので、西山さんの「秘策」が炸裂するのを見たい気もするし、でも、藤井七冠の圧倒的な勝利を見たい気もするし、そこは悩ましい所です。

両者の公式戦での対戦成績は無し。NHK杯は「持ち時間10分。秒読み30秒」という早指しルールで、藤井七冠と言えども「時間を余して勝つ」というのは難しく、両者30秒将棋になった時に、西山さんが互角以上の形勢を維持することになっていれば、西山さんにもチャンスはあるかなと思います。

能登半島復興支援チャリティー演技会」は15:00開始ですから、午前中もしお時間があるようでしたら、皆さまもぜひこの注目の対局をご覧ください。

では、また明日!

Jun


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