

ABEMA将棋チャンネルでの放送は「こちら」で。両者の対戦成績は、藤井竜王・名人から見て「21勝11敗」です。
藤井聡太八冠制覇への道。いよいよ正念場です。この挑戦者決定戦の豊島九段戦を勝てば、王座戦五番勝負に進みます。五番勝負まで行けば、藤井さんは「2つまでは負けられる」わけですが、このトーナメントは一発勝負ですから、もし藤井さんが不覚を取るとすればここかなという気がします。
この二人の戦いは、藤井さんはデビュー直後6連敗を喫して、力の差をはっきり見せつけられていました。しかし、その後、力をつけていって、現在は藤井さんの21勝11敗で、直近対局は藤井さんの8連勝という状況です。
藤井さんという人は、「この人にはこの作戦」「あの人にはその将棋」というような、人を見て作戦を準備するタイプの棋士ではありません。自分の中で「この将棋はこう指す」という「定跡データベース」を日々アップデートする研究方法を取っています。つまり、「自分が最善手を指して、局面を悪くしなければ、誰が相手でも勝てる」という思想の持ち主のようです。だから、「勝ったから、あるいは負けたから、勉強方法を変えるということはない」という発言をしていました。
一方、豊島九段と言えば、AIを駆使した深い事前研究で知られる棋士で、研究範囲の指し手はそれこそ「1秒指し」でガンガン飛ばすタイプです。おそらく、今回の大一番でもお互いの研究がぶつかり合って、特に「角換わり」という戦型になれば、序盤はガンガン指し手が進んでいくことでしょう。指し手が止まった所から、お互い「未知の将棋」となり、そこからが本当の勝負です。
いつもアベマの将棋放送は「シャトーアメーバ」という渋谷のアベマのスタジオから行われているのですが、今回は「駒テラス西参道」という今年5月にオープンした将棋専用の施設から行われるとのこと。いつもと違った雰囲気の放送になるでしょうから、その点も気になります。ぜひチェックしてみてください。
では、また明日!
Jun

コメント
こんにちは 更新ありがとうございます
藤井さんの「「勝ったから、あるいは負けたから、勉強方法を変えるということはない」という発言は羽生さんの「皆が良い演技をしてその中で勝ちたい」という考え方と共通していますね。
傲慢と批判していた人もいますが、そうではなく要するに姿勢の問題ですよ。
GUCCIいくつもりなんですが、この暑さで熱中症が怖いです。
森尾しょうじろうさんの羽生さん四回転半の図も見に行きたかったけど、もう関西に移るようで・・・
モデラーの息子のよると森尾さんはモデラー界では有名で、スクラッチ法で人間の形を創り出す名手なんだそうです。
TAMIYAは本社展示や会場展示でも必ず作者に展示料を支払い著作権にも配慮するんだと申しておりました。
みつばちさま
将棋は対人ゲームですから「対人研究」は有効な策なんですが、それ以上に「自分の得意な作戦」「自分だけが知っている作戦」を持っておくことはアマチュアでもわりと「鉄則」と言っていいと思います。
他方で、フィギュアは採点競技ですけど、やるのは自分ですから、「自分のスケートを高めれば勝てる」というのは当然の発想。羽生さんを批判していた連中はどうせあの界隈でしょうから、まぁ常識無いんですよ(笑)。
GUCCIは銀座ですよね。電車や建物の中は涼しいですし、あの辺りはわりと地下移動で済むのではないですか?なるべく外は歩かずに水分補給も欠かさず、くれぐれもご注意ください。