西山女流三冠、棋士編入試験第1局!

西山女流三冠、棋士編入試験第1局!

ABEMA将棋チャンネルでの放送は「こちら」。

将棋ファンにとって今年一番のイベントと言っても過言ではないです。将棋の歴史上初めて、つまり人類史上初めて、女性のプロ棋士誕生をリアルタイムで目撃できるチャンスがやってきました。

棋士編入試験五番勝負を女性が受験したケースとしては、福間(旧姓里見)香奈女流五冠が2年前にチャレンジしたものの、0勝3敗と失敗に終わりました。「五冠の人が失敗してるのに、三冠の人がプロになれるの?」とお思いになるかもしれません。実は、福間さんも西山さんも「女流棋士と奨励会員」という二足の草鞋状態で活動されていて、ともにプロ一歩前の「三段リーグ」に在籍していました。三段リーグからプロ棋士になれるのは基本的には「半年間で2人」で、福間さんは通算5期在籍して年齢制限で退会となりました(最高成績は8勝10敗)。

一方、西山さんは三段リーグに通算10期在籍して、最高成績は14勝4敗。通常、14勝というのはほぼ確実にプロ入りできる好成績なんですが(*藤井聡太さんは13勝5敗でプロ入り。つまり藤井さんですら5敗もする超難関なのです)、同じく14勝を挙げた三段の会員がいずれも西山さんより順位が上だったため、その二人が四段昇段となったわけです。いまから5年前の話ですけど、その第66回三段リーグでは、西山さんは伊藤匠現叡王に勝ってますし、彼女がその時に勝ち星を上げた三段の会員は、その後、けっこうプロになっています。

西山さんの将棋の特徴はと言うと「超攻撃的な振り飛車党」で、以前もどこかで書いたかもしれませんが、こん棒で相手の脳天をガツガツ殴りつけるような「剛腕」というか、いや、武器を持ってなくても「盾で殴り掛かる」というか、温厚なお人柄からは想像もできないような狂暴な将棋で、私も含めて彼女の指す豪快な将棋のファンは多いのです。

さて、じゃあそれが男性プロに通用するのか?って話なんですが、実は西山さんは、今回試験官を務める5人の棋士全員と三段リーグ時代に対戦経験があるとのことです。第一局の試験官は高橋佑二郎四段。高橋四段の将棋は私もまったく見たことが無いのですが、彼は居飛車党ということなので、西山さんが振り飛車、高橋四段が居飛車の「対抗形」になることが予想されます。両者ともに力の出せる展開になると思います。

西山さんが第一局を勝つとがぜん盛り上がると思いますので、皆さまもぜひ応援してあげてください!

では、また明日!

Jun


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