藤井叡王、本日対局!(叡王戦第五局)

藤井叡王、本日対局!(叡王戦第五局)

ABEMA将棋チャンネルでの放送は「こちら」。両者の対戦成績は、藤井聡太叡王から見て「12勝2敗1持将棋」です。

2勝2敗の五分となり、最終第五局が決定局となったため、本来はめちゃくちゃ盛り上がっているはずなんです。たしかに、5月2日の第三局を挑戦者の伊藤匠七段が勝利し、2勝1敗となった時点では、ついに藤井八冠から七冠に後退か?と騒がれました。

ところが、5月2日以降の両者の成績は、藤井叡王は「5勝1敗」、伊藤七段は「2勝4敗」と明暗が分かれています。その数字には、直接対決の叡王戦第四局(5月31日)も含まれており、藤井叡王の完勝でした。同時並行で開催されていた名人戦を4-1で防衛し、棋聖戦も2-0で防衛に王手の状態で、しかも将棋の内容も圧勝ばかり。一時期の「プチ不調」を完全に脱しています。

もし、伊藤七段が「必殺の作戦」を温存していて、その結果として黒星が先行しているのだとしたら、「打倒藤井叡王」の執念を感じさせるのですが・・・。

ここ最近、「藤井聡太さんとそれ以外の棋士」との差が広がる一方で、特にタイトル戦に限っていえば、「藤井さんの天才的美技を見るためのもの」という、ある意味でアートの世界になっていて、対人ゲームとしての魅力の乏しいものになりつつあります。挑戦者は、彼を大いに悩ませ、苦しめるような作戦を準備してくれよ!と思うのです。

第五局は振り駒で「先手・後手」が決まるため、「先手用」と「後手用」の両方の作戦を準備する必要があります。その点、お互いにぬかりはないと思いますが、どちらの研究が優るか?どちらが最終盤までミスなく指し続けられるか?、名勝負になるかどうかは、伊藤七段の頑張り次第ですね。

では、また明日!

Jun


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