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壷井君。62.59の20位。ライストで見ていて、3Aの転倒だけでずいぶんと採点が辛いなと思っていると、フリップ、ルッツともにアテンションがついていました。PCSも30.60と、島田君(34.90)と比べると、けっこう差があります。全日本ジュニアだと二人のSPのPCSは1.80点差なので、やはり世界ジュニアの採点は、JGPシリーズの実績の影響は少なからずありそうです。
ただ、3A自体はいい角度で身体も浮いて、回転自体も足りていたので、着氷の部分を修正できれば、フリーは期待できると思います。枠取り等の余計なことは考えずに、演技に集中してほしいですね。
島田君。74.89の12位。順位だけを見ると、「ミス連発?」って感じですが、全日本と全日本ジュニアを除けば、島田君のSPのパーソナルベストです。ジュニアのSPはクワドを入れられないので、わずかな減点で順位がガクっと落ちてしまいます。1位のプルキネンが82.41ですから、つまり7.32点差の2人の間に10人もひしめいているダンゴ状態なのです。
今回の演技自体も、悪くないです。3Aは成功。3Fは軸が傾きましたがお手つきに留めましたし、3Lz-3Tもセカンドの着氷でわずかに乱れた程度です。ランビ先生は、「ステップがレベル4取れて良かったね!」と褒めていたようです。まったくもって同感です。
プルキネン。82.41の1位。一言でいってパーフェクト!これを2本揃えられれば、彼はJGPファイナルも優勝していたし、四大陸選手権のアメリカ代表にもなっていたはずなんです。スケーティングの滑らかさといい、表現の深みといい、そしてジャンプもしっかり決まっていたので、ジュニアレベルの選手ではありません。・・・しかし、今季の彼はフリーが鬼門なので、どうなるかは、やってみなきゃわからないですね。
樋渡君。81.50の2位。演技は素晴らしいのに、カメラマンもスイッチャーも酷すぎる!まったく樋渡君のスケートを追いきれていません。これだったら、下手にスイッチングするより、カメラ一台の映像にして!と言いたくなります。コンディション自体は、動きもキレていて、良さそうですね。彼もプルキネンと同様に、フリーでノーミスできるかが焦点です。あのOrigin風の衣装で元気な演技を見せてもらいたいですね。
グラッスル。81.19の3位。今季JGPシリーズではスロバキア大会で3位、オーストリア大会で5位と、好成績を残しています。ユニバに出場しているリッツォとともに、イタリア男子期待の16歳の若手選手です。
いきなり面白い動きから始まるんですが、それもそのはず、というかキスクラにも座っていましたが、ブノワ・リショーさん振付のプロで、曲調も含めて、坂本さんもうまく滑りこなしそうな雰囲気があります。ジャンプでのミスは無かったですが、全体的にまだまだ荒削りな所はあって、36.76のPCSは高すぎるかなぁと。
ゴゴレフ。77.00の10位。フリップにアテンションがついていますけど、ミスらしいミスはそれぐらいなのに、ジャンプの加点が渋いです。PCSが34.90というのは島田君とまったく同じなんですが、ファイナル覇者に対して、ずいぶん厳しい点をつけたなと。彼はフリーでは「4回転の暴力」でいっきにまくっていくと思いますが、うーん、ヨーロッパ開催の洗礼を受けているのかな?という気がしないでもないです。
最後にグメンニク。80.33の4位。冒頭の3Aは着氷でわずかに乱れたものの、いつもの完成度の高い演技です。にも関わらず、PCSはグラッスルよりも低い、36.15とは・・・。よくわからないですね。比較的ジュニアは、これまで納得感のある採点がなされていると思っていますが、この男子ショートは、首を傾げざるをえません。
フリーも高い確率で揃えられる選手は、このSPのコンディションと、今季のパフォーマンスを総合すると、JGPファイナルの1番と2番、ゴゴレフとグメンニクかなと思います。その他の選手は、一か八かのクワドの出来次第で、順位が大変動する可能性があります。
島田君は自信を持って、あわよくば台乗りも目指しつつ、壷井君と同様に、とにかく演技に集中してもらいたいです。
では、また明日!
Jun
コメント
プルキネン、いいですね。SPは文句の付け所がないと思います。早くシニアで見たいと思えた演技でした。
PCS、グラッスル>グメンニクだったんですか。TESの速報値でも、3Aの減点はグメンニクの方が少し多かったですね。出来栄え的には逆に見えたので、ちょっと引っかかります。リショーさんの圧でしょうか(笑)。
島田くん、頑張ってますね。実は個人的に彼の等身バランスを見ていると、不安というか、落ち着かない気持ちになる時があります。もう少し安定感が欲しいな、と。フリーで2本クワドを入れるようですが、是非決めて欲しいです。
ととちゃん さま
ヨーロッパの男子選手がユニバ(グラッスル、アダム)でも世界ジュニア(リッツォ)でも目立っているんですけど、ロシアと比べると、質も選手層もまだまだかなという気がします。そう考えると、やはりハビは特別だったんだなと痛感しますね。
島田君は、あれでもガッシリしてきていて、きっとランビさんに毎日細かく言われているはずです。ジャンプの精度が上がってくれば、体型のことも言われなくなると思いますね。