ユニバ(男子フリー)感想

ユニバ(男子フリー)感想

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中村君。フリーは141.11の8位。合計214.50の8位。クワドは組み込まず、3Aを2本を入れた構成。3連コンボの後の3LzがREPとなって、コンボ券が余った所はもったいなかったです。 着氷の乱れは所々にありましたが、3A自体は2本ともに認定されており、よく頑張りました。

佐藤君。フリーは145.05の7位。合計229.97の7位。4Tは完璧ではないものの着氷。単発の3AはSO。ただし、後半の3A-2Tはこの日いちばん良いジャンプでした。そこまではまずまずだったんですが、その後のルッツとフリップのミスが痛かったですね。これが無ければ、友野君と順位は入れ替わっていたと思います。

ただ、ジャンプの高さといい、スケーティングのスピードといい、今季一番のパフォーマンスでしたので、このユニバでの演技をぜひ自信にしてほしいです。

友野君。フリーは151.75の6位。合計232.91の6位。冒頭の2本の4Sは、ここ数試合の中では悪くなかったですよ。身体はしっかり浮いているし、回転も十分。軸の傾きをコントロールしきれずに、着氷で乱れているので、あともう少しでしょう。もったいなかったのは、後半の3Aがシングルに抜けた所ですね。あれが決まっていれば、ラズキンを抜けたかもしれないですね。

この選手のエンタメ性は、これまで日本のマニアックなスケオタだけが知る所でしたが、今季ロステレで3番に入ったこともあり、国際的な認知度も上がったと思います。来季はなんとかサルコウの確率を上げて、しっかりノーミスの演技を披露してもらいたいです。まだまだ、彼には頑張ってもらわないと困ります。

コフトゥン。フリーは167.75の3位。合計259.49の2位。いやぁ、質の高いジャンプはあるんですが、なかなかすべてノーミスで揃えるのは大変ですね。冒頭の4TはGOE+3.42の高得点。しかし、4Sは派手に転倒。3A-2Tは成功するも、単発の3AはSO。3Loがシングルに抜けたのも痛かったです。

例の、「倍速コレオ」を見ていても元気そうなので、さいたまでは、コリヤダとともに「ロシア男子ここにあり!」を見せてもらいたいです。

リッツォ。フリーは182.76の1位。合計273.54で優勝。昨シーズンのフリーはビートルズ・メドレー。今季はストーンズ・メドレーだったのを、例の映画に触発されて、クイーン・メドレーをマッシモに作ってもらったそうです。

この人のメドレーは、選曲が毎回、超・超・超ベタすぎて、これを日本人のスケーターがやったら、日本にいる3つのバンドの古参ファンすべてを敵にまわして大炎上モノなんじゃないかと(笑)。英語圏の人間じゃないから、こういう選曲ができるのかもしれませんが。

冒頭の4Tは正直、回転はどうかな?と思いますが、すべてのジャンプをクリーンに降りて、いい演技でした。曲のインパクトが強すぎて、スケートの中身がまったく頭に残らないのは困ったものですが、でも、優勝は立派ですね。よく頑張ったと思います。

話を日本選手に戻すと、中村君はさすがスイス合宿で鍛えられた成果を存分に見せていましたし、友野君も4Sは良くなっていると思います。佐藤君の復調も嬉しかったです。初めてちゃんと見た試合だったんですが、随所に見どころがあり、アメリカ人女性のコメンタリーも聞きやすくて、個人的には予想以上に楽しめました。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. sennin より:

    ユニバーシアードってこんなにレベルが高かったのですか?今までは気に留めていませんでした。フィギュアスケーターは殆ど大学行くので誰もが対象になっていてみんな出たら面白いですね。まあそうはいかないですが(笑)

    佐藤君は4Tの練習が多かったのか3Aの失敗が目立つかな?でも今回の演技は一番良かったですね。全日本でこれが出来てたらなあ。スケーテイングは滑らかでとても綺麗なので私は佐藤君の演技を観るのが好きなんです。ただ、3Aを跳ぶ時の右脚伸ばしているのが気になります。
    友野君悔しそうでしたね。今季の友野君は表現とスケーテイングスキルのレベルアップの年だったのかなあと個人的には思っているんです。滑る時の姿勢が悪くて気になっていましたがかなりよくなりましたし指まで神経いかせる表現などミーシャのお陰でしょうか?
    つまり芸術的な滑りに一歩入ったなとショートでは特に感じて、観ていて自然と涙が出た私です。来季は、ジャンプの完成度に力を入れるためにその筋のコーチに依頼してさらにレベルアップしていけたらどうでしょうか?
    リッツオなんですけど、こちらの選手もあんまりマークしてなくてすみません。よくまあこの音楽で滑ってますね?私には懐かしいですけど滑り難くない?と思いました。逆に感心しました。

    • Jun より:

      senninさま

      ワールド前の調整試合という感じで、男子は有力選手がけっこう出ていましたね。北米・アジアの大学生スケーターは四大陸選手権があったのでこちらは回避という感じでしたが、一方で、ヨーロッパ選手権は1月でしたから、ヨーロッパ・ロシア勢のメンバーが多かったのも納得です。もちろん女子も同様の傾向はありますが、低年齢化が進んでいる割には、いいメンバーが集まっていたと思います。

      佐藤君も友野君も、順位はともかく、課題だけでなく収穫や自信も得られた内容だったかなと。特に佐藤君に関しては、これまで操先生の「色物系」のプロがトレードマークだったのが、マッシモに作ってもらった男臭いプロで(色気という言葉は使ってほしくないですが)髪型も変えて、ようやく結果を出すことができました。思った以上に違和感なくフィットしている印象なので、この方向性でいいと思いますね。

  2. ととちゃん より:

    マッテオの選曲、EXに使えばいいかも知れませんね。ただ、平昌では20位台に終わったことを思うと、1年で随分伸びたのではないでしょうか。イタリアは、ジュニアのグラセル選手もいて、コストナーだけではないことが周知されましたね。

    一方日本男子チームですが、junさんが仰るようにそれぞれ来季に繋がる演技が出来たと思います。友野くんのフリー、会場を引き込んでいましたよね。
    それにしても、羽生選手ばかり見ていて麻痺していましたが、男子でも3Aは難しいジャンプなんだなと感じた試合でした。

    私も 解説の方、聞き取りやすいと思いました。(と言ってもjunさんの比ではありませんが) 声のトーンがトレイシーに似てるなぁ、と。あと選手に対して優しい目線を感じて良かったです。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      もともとイタリアは、カップル競技も強いですし、なぜ男子のシングルスケーターが育ってこなかったのか不思議ですよね。それはフランスにも言えます。

      選曲については好きなことを言いましたが、まぁ、日本・ロシア・北米だけではつまらないですし、ヨーロッパの有望な若手が出てくるのは良いことだと思います。

      3Aで言えば、ちょっとキレイに降りたぐらいで簡単に3点以上の加点がついているので、いったい羽生君のクリーンなジャンプにGOEがいくつつくのか?は興味がありますね。なんだかんだで2週間を切りましたし、LINEスタンプやら、ねほりんぱほりんやら、キスクラも発売されて、徐々にワールドモードに私もなってきています。とはいえ、ユニバと世界ジュニアのレビューはきっちり片付けておこうと思います。