写真のクオリティとセレクションはレベル高し!「Sportiva 羽生結弦は超えていく」

写真のクオリティとセレクションはレベル高し!「Sportiva 羽生結弦は超えていく」

2019年4月4日発売。税込み価格「1,944円」。

すでに発売から3週間以上も経過しているんですが、未チェックだったので、羽生君関連のみメモを残しておきます。

写真はすべて能登直さん。表紙・裏表紙は上記画像の通り。目次の右ページは羽生君の練習ウェア。巻末の両面ポスターは、さいたまOtonalとフィンランド大会の表彰式です。

(1)【速報】世界選手権2019~羽生結弦(2~21頁)

Origin(2~5頁)、公式練習(6~7頁)、Otonal(8~11頁)、Originと表彰式(12~17頁)、春よ来い(18~21頁)。大手出版社発行で、しかも能登さん撮影ですから、さすがに写真のクオリティと誌面のレイアウトの美しさがガチっとハマっています。「いい写真をしっかり見せてくれる」という、ごくごく当たり前のスタンスで、ページをめくっていて安心感があります。

比較対象は「Number PLUS」になってきますが、写真自体はいい勝負なんですけど、羽生君の写真数ということだとSportivaの圧勝ですので、「Number PLUSにお金を払うのはちょっとなぁ・・・」という方でも、とりあえず中身をチェックする価値はあると思います。

で、先日レビューした「応援ブック」には、「なんでこんな苦悶の表情のスピンの写真が何枚もあるの?」という疑問があったのですが、案の定、Sportivaには一枚もありません。あの違和感は正しかったんだなと。羽生君を知り尽くしたカメラマンが撮影して、真っ当な感覚を持った編集者が写真を選ぶと、こういう誌面になるのです。「写真に文字がかぶるのが嫌」という方にもオススメできます。

(2)PLAYBACK 2018-2019 SEASON~羽生結弦(34~59頁)

フィンランド大会(36~49頁)、ロステレ杯(50~59頁)。どちらかというと、フィンランド大会の方がメインです。興味深く感じたのは、さいたまとフィンランドの「春よ来い」の違いですね。照明の色合いが違っていて、さいたまは「赤紫系」であるのに対し、フィンランドは「青紫系」がバックになっています。写真は、「春よ来い」に限らず、OtonalもOriginもいいです。

さいたまでも、フィンランドやロステレのプレイバックにも言えますが、公式練習のショットはやや少なめですね。もちろん掲載されている写真の質は高いので不満は無いですが、「あくまでも演技重視」という編集方針なんだと思います。

難を言えば、企画の並びですよね。上で言うと、21頁まではいい気分でめくっていても、ゲッ・・・てなりますし、プレイバック企画もいい気分で写真をチェックしていると、59頁をめくって、ウゲッ・・・ってなるわけです。

これを我慢できるかどうかですね・・・。ただ個々人で感じ方は色々だと思いますので「実際に手に取ってめくってみて!」としか言いようがないです。

数日前、読者さまから「仙台パレードの動画はどこいった?」とご指摘があったので、ツイの方を貼っておきます。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. みつばち より:

    更新ありがとうございます

    私もスポルティーバの方に一票です。
    世選にも氷艶挟み込んでくるスケ連ですから、雑誌なんてお手の物なんだろな。

    Pさんのインタの中で羽生さんが先に演技をして、その結果がイマイチだった、そうしたらコーチのキャシーがPさんに「これはチャンスよ!」みたいなことを言ったようですね。

    なんてこと・・・「金メダルの呪い」は選手個々だけではなく、指導陣にもあったんですねえ。もし、自身も呪いに苦しみ、回復するのに数年かかったというオーサーがコーチだったらこんなことは言わずにただぽんっと肩を叩いて送り出したことでしょう。

    してみるとコーチってほんと重要ですね。

    • Jun より:

      みつばちさま

      私も、そのキャシーというコーチの発言は引っかかりました。結局、コーチとして「金メダリストを育てた」という手柄が欲しかったから、そういうことを言ったのでは?と。

      その後、Pさんはコーチを何度も変更しましたし、選手と指導者の相性って大事だなと思います。

  2. ととちゃん より:

    スポルティーバ、見返してみました。初見では、振り返りの分 世選に充てて欲しいと思っていたのですが、今日のjunさんの記事に触発されて 違う大会の写真を比較してみると、興味深かったです。

    特にオトナル。結果が分かっているから、というのもあると思いますが、世選は表情にあまり覇気が感じられない(特に8ページ下の 手を合わせているときの視線に何か迷いのようなものを感じます)一方で、ロステレの3枚は文句なく素晴らしいですよね。

    逆にオリジン。ロステレの表情に儚さのようなものを感じるのに対し、世選は 凄みを感じます。

    試合数が少ないにもかかわらず、これほどの
    振り幅が見られたシーズンだったのだなと改めて思いました。

    21ページと59ページをめくって ゲッ!は同じ気持ちです(笑)。これがあるから ゆづ尽くしの雑誌の価値は揺るぎませんね。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      おっしゃる通り、Sportivaは、「フィンランドとロステレをこんなに?」という印象になるのも当然ですよね。私は、今回体調不良で「出遅れた」こともあって、単に何種類も買い揃えるだけでなく、「いつ読むか?」によってもけっこう感想は変わってくるのだなと、新鮮に感じました。

      「ゲッ!」も、並びをもう少し考えてくれれば、そういう残念な気持ちにならずに済んだんですけどね。それができている他誌もあるだけにね・・・。