まず、ロシア人スケーターのデータベース的なサイトをご紹介します。「FigureSkatingRussia Wiki*」です。今回のテストスケートで披露されたプログラムの楽曲等がすでに更新されています。動画チェックや、今月末から始まるJGP観戦のお供にぜひどうぞ!
さて、DOIにも来ていたシェルバコワのSPから。DOIで披露していたのは、フリーの「ロンド・カプリチオーソ」でしたが、こっちのSP(※Richard Clayderman「A Comme Amour」)の方がよくね?というのが率直な感想。
あまりエテリ組の子が演じないような、情感豊かなピアノの旋律に見事にバシっとハマっています。チームの先輩の誰に似ているのかなぁ・・・と考えてみたんですが、細身のシルエットから受ける印象もあるんですけど、メドちゃんに近いかもしれません。
セカンドループを難なく決めていましたが、スケーティングも伸びますね。この子がクワドを跳んだら、どう考えてもトゥルソワより高得点が出そうな気がするんですが・・・。実際にジャッジはどう評価するのか、興味深いですね。
こちらがフリーです。DOIの映像も貼っておきます。テストスケートの方は、ジャンプのミスが何か所かありました。このチームの生徒なら練習はガッツリやっているはずで、ガス欠は無さそうですから、どこか怪我でもしてるんじゃないか?と心配になります。
なぜ、個人的に、SPよりもフリーの印象がイマイチかというと、端的に言って、詰め込みすぎなんですよね。フリーは時間が長いですから、余計にその「ギュウ詰め感」が顕著で、振付やジャンプの素晴らしさを楽しむ間もなく、スケーティングの軌道もコロコロと変わって、見ていて「置いて行かれる感」がある。とにかくせわしない。それを言っちゃ、ザギちゃんの「ドン・キホーテ」だってそうなんですが、だから私自身、ザギちゃんはSPの「ブラックスワン」の方が好きなのかぁ・・・と、このシェルバコワの演技を見て今さら気づいた次第。
JGPは第1戦の「スロバキア大会」(8/22-8/25)にアサイン。日本からは横井ゆは菜さんと川畑知愛さんが出場します。日本勢もなんとか食らいついていってほしいですね。
昨シーズン、ワイルドな演技が印象的だったタラカノワ。名古屋のファイナルではトゥルソワ、コストルナヤに次いで、3位に入った選手ですが、このオフにエテリのチームからプルシェンコのアカデミーに移籍しました。
「下手くそ選手権」参加者がかわいく思えるほど、カメラがまったくスケートを追いきれていないですが、タラちゃん、ちょっと身体が大きくなりましたかね?7月の時点で、プルさんの所でプログラムを作っているという情報が出ているので、この映像はそのプロと見てよさそうです。伸び伸びとした動きが印象に残りました。
フリーは女性ヴォーカルの楽曲?・・・と思いきや、Imagine Dragonsという男性バンドのようです。彼女のワイルドさが荒々しいヴォーカルとよく合っていると思います。そして、全身を大きく使った振付がよく映えますね。昨シーズンのプログラムでは、このような動きはあまり記憶にありません。
ジャンプでミスが多少ありましたが、すでにエテリの子たちと比べても、はっきりと個性を打ち出せているのは、チームを移籍した効果かもしれません。JGPへのアサインは発表されていないのですが、できるだけはやく、彼女の演技もフルでしっかり見てみたいです。
では、また明日!
Jun