『奇跡なんて、起きない。』(4)&クリアファイル入手報告

『奇跡なんて、起きない。』(4)&クリアファイル入手報告

ファミマの第二弾、入手しました。かっこいいですね!私は、オンライン限定の1種は断念したので、計5種にて、今回のクリファ集めは終了です。

第3章になると、マガジンの「2016-2017 プレシーズン」号以降の話になるので、ここからは皆さま、全号所有されていると思います。

16-17シーズンと言えば、レックレ&ホプレガですから、当然山口さんもメディアデーを直接取材していたと思いきや、実はまだ行けておらず、トロントで活動しているカメラマンの平田誠さんに、マガジンは取材を依頼していました。

しかし、この平田さんの語る「羽生結弦像」がたいへん興味深い!彼は、2012年にトロントにやってきたばかりの当時18歳の羽生さんと会っていて、挨拶を交わしています。そして、約4年ぶりにジャーナリストとして羽生さんと「再会」したとき、印象はかなり異なったようです。

あの時の羽生選手は、自分がこの街で暮らすことを実感できていないというか、顔は白く、声はか細く、この子はこれから大丈夫かなと思ったものです。でも、あれから4年が経って、彼がリンクで戦っている時の目と、時折見せる笑顔を見れば、彼がトロントに来たことが間違いではなかったとわかった。この4年間のスケート生活がとても充実したものだったということが伝わってきたんです。

ソチオリンピックで金メダルを獲り、その後、数々の修羅場をくぐり抜けてきました。しかもこの時期は、リスフラン関節の捻挫のリハビリからようやく氷上に戻っていた頃ですから、苦労と悔しさを経験し、同時に、スケートをできる喜びにも満ちていたはずです。ただ、こうも語っています。

羽生選手はいったい、どこの住人なんでしょうね?日本にいれば行動が制限されるし、ではトロントに多くの友人や、息抜きができる場所があるかといえば、そうでもない。羽生選手が滑っている時の表情を見ていると、オレは氷の上にいる時が一番、自由なんだと言っている気がするんです。

まったくもって同感です。そして、2020年のいまも、その状況は変わっていないと言えます。

この第3章では、16年の札幌・真駒内でのNHK杯が取り上げられています。演技も見ていくことにしましょう。YouTubeがWMG(ワーナー・ミュージック・グループ)のクレームにより全滅状態なので、デイリーの方を埋め込みました。音質が悪いですが、ご了承ください。

冒頭の4Loは両足着氷でしっかり減点はされています。ところが、PCSで10点を2項目つけるジャッジがいながら(J7:ラトビア)、8点台を2項目つけるジャッジ(J5:アメリカ)もいたり、このプログラムに対する評価はまだバラバラという感じはします。ちなみに、このシーズンからジャッジの匿名性が解除されました。

先日の全日本のOtonalのような隙のまったく無いSPの感覚で見ると、全体的に楽曲の荒々しさ・ワイルドさをコントロールしきれていない感じもします。とはいえ、やっぱり、そろそろ速い楽曲の羽生さんも見てみたいなぁ・・・とは思いますね。

このN杯の完全収録の一部が本書にも収録されており、もともとは、マガジンの「2016-2017 グランプリスペシャル」号に掲載されていました。今回改めてこの試合の「完全収録」の一部抜粋を読んでみて気になったのは、「4Loの練習での成功率が、今よりもかなり低い」ということです。

しかしながら、大会前の日本代表会見で、記者からの「昨年のNHK杯では世界記録を更新しました。同様の演技ができる手応えはあるか?今の状態は?」と聞かれて、羽生さんが「はい、できる状態です」とキッパリ即答していることには驚きました。へぇ?いまだったらここまで強気かな?と今さらながら、新鮮な驚きです。

現時点で、羽生結弦史上最高の4Loは、昨年の「トリノファイナル」のOriginだと私は思いますが、実際、練習時の確率もいまの方が高いような気がします。

明日はホプレガの映像を見ながら、本章の残りの部分をご紹介します。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. みつばち より:

    こんにちは 更新ありがとうございます

    SOI八戸当たりました。けっこう当たった人多い感じがします。
    やはり遠いからかな?
    ホテルはどうしようか、交通手段は?なにしろ4月ですからまだ何も考えてないです・・・・

    • Jun より:

      みつばちさま

      おめでとうございます!まだ少し時間がありますし、いまならホテルの空室もあるのではないでしょうか?

      現地報告を楽しみに待っております。

  2. おの より:

    こんばんは
    クリアファイルコンプリートしました
    オンラインも注文してしまったので、チョコが沢山ありますよ
    Junさま、ピンクの方は諦めてます笑
    こちらは置いてある所がありません

    しかし、羽生くんはどこまで上り詰めるのでしょうか
    25才になっても、まだまだ伸び代あるのは驚きです
    他の国だったら、こぞって騒ぐでしょうね
    こんなスケーターは本当に居なかった
    見た目も勿論ですが、羽生くんはスケートの為に生まれてきたんだと思います
    もうすぐ四体陸ですね
    良い練習が出来てる事でしょう
    楽しみです

    • Jun より:

      おのさま

      クリファコンプおめでとうございます!

      いまの方がスケートのクオリティは高いよなぁ・・・と、さらなる進化を求めて、羽生さんがいかに多くのものを犠牲にしてスケートに人生を捧げているか分かりますよね。

      羽生さんの情報がまったく届いてこないのは良い傾向です。4CCではもの凄いものを見られるんじゃないか?とワクワクしていますよ。

  3. ととちゃん より:

    レックレ、久しぶりに楽しみました。点数的にはGPFが上でしたが、3Aに関しては、N杯は完璧でしたね。速いビートの曲、また滑って欲しいです。先日 Continueを見返していて、Singsingsingもいいな、と思っていたところでした。

    4Lo、確かにこのシーズンは、特にショートで確率低いですよね。あれから怪我もあったのに、確率を上げてきている現状は驚異的だと思います。と同時に、本来クワドを完全に自分のものにするには、それだけの時間が掛かって然るべきだとも思いました。

    22歳の羽生選手は、若いだけあって強気ですね。まだジャッジングにも信頼が置けたのかも知れませんが。今は、自分自身の力を取り巻く環境を含めてもっと客観的に見れるようになってきたのかも。年齢を重ねたことを絶対にプラスに出来る人だと思っています。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      世間は、ネイサンとの比較であーだこーだ言うわけですが、羽生さんのスケートをしっかり見ていると、スケートや表現はもちろん、ジャンプのクオリティも着実に上がっていることが分かります。

      正真正銘の名人芸の価値というのは、なかなか万人には伝わりにくいものです。孤独な闘いを続けている彼を、私たちはこれからも応援していきましょうね。