ルール変更（識者の意見）など

いやぁ、まさかこのネタが、翌朝の主要スポーツ紙で「お抱え専門家」のコメント付きでこれほど気合いの入った記事が出揃うとはビックリでした。まるで、GPシリーズかワールドか、シーズン中の記事かよ！と引いてしまうぐらいです。

たしかに、「ageといてどうせsageるんだろ！」と思うのは私もわかりますし、そもそも、この新ルールが正しく運用される可能性の方が低いことを考えると、ネガティブに受け止める方がむしろ自然です。

・・・とはいえ、北京五輪の前に東京五輪があるにも関わらず、このフィーバーぶりにはビックリです。これはやはり、コロナで沈んでいる中、

羽生結弦という真のスーパースターの五輪三連覇を求めている！

ということなんだと思います。もちろん、羽生さんが三連覇したら、スポーツ新聞が売れまくること確実で、そういう打算もあるはずなんですが、それにしても、期待がまったくなければここまで前のめりになることもないでしょう。

転倒した写真を使うんじゃねーよ！とここは文句を言いたくなりますが、見出しの「前のめり度」で言うと、サンスポが一番ですか。稔先生は、おそらく別の機会にしっかり語ってくれそうな気がします。

無良君（報知）は、比較的冷静ですかね。ただ、4Loについては、宇野選手もネイサンも最近はぜんぜん跳んでないので、「羽生・宇野・ネイサンの戦い方」という部分は、ちょっと大雑把な結論かなとはおもいます。

小塚君（日刊）。野球→料理ときて、次は何が来るか？と思っていたら、無良君よりも踏み込んだ内容になっています。ただ、羽生さんと宇野選手をセットで語る所は多少忖度があるのかな、という気も。

岡崎さん（スポニチ）。「4分の1回転」の件にも触れていて、4分の1以下の回転不足だと「基礎点はそのままでGOEマイナスのみ」となるので、「難易度の高いジャンプを試みる選手には朗報では？」という見解。つまり羽生さんの4A挑戦の後押しになるんじゃないか？という論調になっています。

中庭さん（THE PAGE）。いちばんボリュームのあるコメントです。4Loの難しさや、トリプルの基礎点変更をめぐる女子の動向など、幅広く語ってくれていて、読みごたえがあります。ただ最後の部分で、「シェルバコワ、コストルナヤ、トゥルソワのロシア3人娘は、新採点基準の影響は何も受けないでしょう」という見立てについては、「それは違うでしょ！」と。

ロザノフコーチとトゥルソワのプルシェンコアカデミーへの移籍がどう影響するのか気になりますし、シェルの4Lzなんかエッジも回転もまっさきに狙われるでしょ？と。ここまでの格調高い議論が残念です。

杉田さん（東スポ）。羽生さんとネイサンとの差は「基礎点にあった」とおっしゃっていて、「差が埋まる」と指摘。女子については「力任せにただ跳ぶのではなく、ジャンプの質の高さと表現力のある選手がプラス」。「コストルナヤと紀平が浮上する」という部分はカッコになっていないので、杉田さん本人が言ったのかどうか不明ですが、杉田さんもコストちゃん推しということにしておきましょう。

専門家の間でもこれだけ言っていることがバラバラなんだから、僕らが何を言っても許されるし、まぁ、こういう話をしているうちが楽しいとも言えます。そして、羽生さんと「チームブライアン」の面々は、さっそく作戦会議を綿密にやってることでしょう。曲選びも楽しみだけど、ジャンプ構成も楽しみですね！

では、また明日！

Jun

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