4回転の基礎点変更!

4回転の基礎点変更!

写真は「共同通信」のトリノファイナルOriginの4Lzのものをお借りしました。

報知が分かりやすかったので、まとめておきます。ISUの大元の文書は「こちら」で。

(1)4回転の基礎点の変更

4T: 9.50→9.50

4S: 9.70→9.70

4Lo: 10.50→11.00

4F: 11.00→11.00

4Lz: 11.50→11.00

4A: 12.50→12.50

3回転も変更がありましたが、割愛しました。マッシさんはかねてから「4Loがいちばん難しいんじゃ!」とおっしゃっていましたね。まぁ、「基礎点よりもジャッジをなんとかせいよ!」とか、「カメラを増やせ!AI導入せい!」とか、私も思う所はありますが、マッシさんの「やらないよりは、遅くてもやる方がまだマシだ!」というツイに賛成です。

もう一つは、4Tと4Sが据え置きになっている点も評価したい。いくら羽生さんが美しいトウループとサルコウを跳んでいても、これ以上基礎点を下げられたら、後輩たちがこの2つのジャンプにチャレンジしなくなりますからね。

(2)回転不足(4分の1ジャストの回転不足)のジャンプには、プロトコル上に「q」マークがつき、GOEは-2引き下げ。4分の1未満の回転不足のジャンプには、マークはつかないが、GOEは-1引き下げ。

たぶんこの認識で大丈夫なはずです。いまのショボいカメラで「4分の1ジャスト」と「4分の1未満」の回転不足の判別ができるのかまったく謎ですが、まぁ、やってもらいましょう。

(3)「つたない踏切・ごまかした踏切(GOE-1 to -3)」

Poor/cheated take-off -1 to -3

Poor/cheated take-off: For example a toe-assisted jump is taken off from the full blade, Toe Loop is executed like a Toe Axel or there is excessive rotation on the ice at the take-off. The reduction in GOE is -1 to -3.

少し言葉を足しますが、具体例として、「トウジャンプなのに、ブレードべったりな踏切」「トウループなのに、離氷前に身体をひねりまくって、アクセルのような(like a Toe Axel)前向きの踏切」と、はっきり明記されていますね。これが本気で取り締まられると、私がパッと思いつく限りでは、トゥルソワとシェルバコワとアリサと宇野選手はゴリゴリ減点されることになりますが、どうなるか。

他にもスピンなど色々と変更点があるようですが、とりあえず、上記3つを押さえておけば良さそうです。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. みつばち より:

    こんにちは 更新ありがとうございます。

    私はあまりルールに詳しくないし、ジャンプの種類の見分けも自信ないのですが、そんな私にも今のはトゥーループ、3A、フリップ、とはっきりわからせてくれるのが羽生さんです。すべてにおいてメリハリがある。それでいて演技に流れがある。

    ネイサンも確かにジャンプは上手です、でもブッチブッチと切れてるんです。それに長い助走で、真上に飛んでますよ。3回転でもそうなんだから。ジャパンオープンで真ん前で見ました。

    女子の四回転はもう、直前で上半身が半分回ってるやん・・・と目視でもわかる。

    でも男子がOKなら女子も認めないわけにいかないですよね。
    手をついたり、着氷が前のめりで両足降りでも見過ごされるなら、ルールを変えても意味ないです。これは変えました、というポーズじゃないかしら。

    • Jun より:

      みつばちさま

      ネイサンは身体能力の高さは抜群で、その意味では「体操的」というか「ダンス的」なジャンプの名手という感じはします。その点では、トゥルソワに近いですよね。

      私が羽生さんやコストルナヤを推しているのは、ジャンプも良いけど、スケートと表現力の高さに魅了されているからなんですよ。特にコストちゃんについては、livedoorブログ時代から注目していたので、日本ではウチが一番最初と勝手に自負しています(笑)。

  2. ととちゃん より:

    チートジャンプについて、ISUに多くの疑問質問が寄せられたと聞きましたが、そうしたファンの声がルール改正に繋がったのでしょうか。
    勿論、この通り評価されなければ、「改正」とは言えないですし、絵に描いた餅に終わりますが、取り敢えず明文化されて良かったです。
    Lo、Lz、Flipの基礎点を揃えるという発想には、正直驚きました。佐野先生などループの難しさに言及されている人が多かったのが効いたのでしょうか。スポーツ紙では羽生選手に追い風のように書かれていますが、これも
    蓋を開けてみないと分からないですよね。

    試合が通常通り行われた上で、納得いくジャッジングが見られるという、夢のような将来を期待するばかりです。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      この件でこの後に記事を上げますけど、ここまでスポーツ紙で話が大きくなるとは意外でした。本当に、各紙はネタがなくて大変なんでしょうね。

      基礎点が揃ったら、逆にますますテクニカルの判定がいい加減になって、スコアがインフレ状態になる恐れもあるかと。

      ふと思ったのは、フィギュアの「世界最高記録」って、ここまで激しく採点基準が変わると、1シーズンで区切った方がいいのでは?という気もします。