スケアメ直前応援企画(知子・花織・真凜)

スケアメ直前応援企画(知子・花織・真凜)

なぜかオフィシャルサイトのトップページの「トレーラー」にはSEIMEIの映像も登場しますが、まぁ、細かいことは良いでしょう。リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。

アベマTVのリンクも貼っておきます。(1)男子ショート<10/21(日)3:00~4:05>「SPORTS」「Abema GOLD」、(2)男子フリー&女子ショート<10/21(日)13:55~16:00>「Abema SPECIAL」、(3)女子フリー<10/22(月)10:25~11:45>「Abema GOLD」。当日、チャンネル変更やチャンネル増設もありえるので、放送時間内に見る場合は番組表を要チェックです。

ちなみに、すべて録画放送で、(1)は実際の演技終了時刻から12時間半のタイムラグがありますが、(2)は女子SP終了から1時間後、(3)は女子フリーから3時間半後の放送開始となっています。ライブで見られない方で、アプリを入れている方は「マイビデオ追加」が便利。ブラウザで見る方も、おそらくフィギュアベマと同様、放送終了後から30日視聴可能だと思います。

さて、スケアメに出場する、知子ちゃん、花織ちゃん、真凜ちゃんの3選手について、上記2冊のインタから補足情報を拾いつつ見ていきましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=fynJTfDHRpg

――(ショートは)エディット・ピアフさんの一生を描いた曲ということですが、どのように表現していきたいですか?


エディット・ピアフさんは、小さな身体ですごくダイナミックな曲を歌われた方なので、それを自分と合わせられるように、私も身体は小さいけれど、リンク全体を包み込むような大きな演技をしたいなと思います。・・・1940年代の雰囲気をうまく出せないかなと、ローリー(・ニコル)先生と話しながらオシャレなポーズを入れました。自分ひとりにスポットライトが当たって、たくさんのカメラの前で、小粋な決めポーズを取るというイメージです。私がムービースターになったように滑る、というプログラムになっています。

「フィギュアスケート日本代表ファンブック2018」73~74頁。

「エディット・ピアフって誰?」という方には、ケイトリン・オズモンドがここ2シーズンのSPで使っていたあの女性の歌声を思い出していただければと思います。単純に私の好みで言うと、こっちがフリーでよかったのでは?と感じています。要所要所で感情を揺さぶるような美しいメロディとフックがあって、「一生を描いた曲」という説明に納得です。もっと長い尺で聴きたいと思わせる名曲だと思いますね。ただ、「めちゃくちゃ美味しいものをちょっとだけ」というのも、また一つのチャレンジとしてアリかもしれません。ジャンプが決まれば、間違いなく高得点が出る名プロになりそうな予感がします。

https://www.youtube.com/watch?v=_81jY8ibz5A

――(フリーの振付の)トム・ディクソンさんには、どんなふうに滑ってほしいと指導されましたか?


出だしの部分はけっこうねっとりとした振り付けで、「自分の好きなものを身体に塗りたくるイメージで、ネチネチ踊るように」ということと、「ステップのところでは強さと激しさのメリハリをつけながら滑るように」と言われました。

「フィギュアスケート日本代表ファンブック2018」74頁

冒頭の「アディオス・ノニーノ」は昨シーズンのコストちゃんやヴォロノフさん、そして「ブエノスアイレスの冬」は今シーズンの島田君、みんな良いプログラムなので、もうちょっと慎重に選曲すればよかったのでは?という不満もあるんですが、知子ちゃんは知子ちゃんで、いい演技をしてもらえたらと思います。

おそらくこのインタで言う「ねっとり感」というのは「アディオス・ノニーノ」の部分だろうとは思いますが、あまりそういう印象は受けないですね。むしろ、「ブエノスアイレスの冬」の部分のキビキビした所作が彼女にはすごく合っている。島田君の場合は、多少もっさり感があって、ピッチの早いリズムについていけてない部分もあるので、そこは知子ちゃんの「勝ち」かなと。だったら、「ブエノスアイレスの冬」をまるまるやった方が合いそうなのですが・・・。いずれこの曲をフルでやるかどうかという話は別にしても、スピーディなバイオリンの曲は知子ちゃんに合うんだなと、そんな発見がありました。

https://www.youtube.com/watch?v=qe4Mc9BXG04

https://www.youtube.com/watch?v=QDWYa6X6bhE

――デイビッド先生とは振り付けをするにあたってどんな話をしましたか?

「手首から先が生かせていないから、そこに気をつけながら踊れるプログラムにしよう」と言われました。

――指先まで神経を研ぎ澄まして、ということですね。

そうです。

――以前も、ジャンプに集中するとなかなか指先まで意識できないとおっしゃっていましたよね。

そうなんです。(指を広げて)手がこうなってしまうので、「メープル!」って言われました(笑)。

――メープルリーフということ?

そうです(苦笑)。メープルにならないように!」って。ジャンプの注意点を考えていると、指先の意識は吹っ飛んでしまうので。

「フィギュアスケート日本代表2018ファンブック」78頁。

私自身、素人目線でも彼女の手は気になっているぐらいですから、やっぱりウィルソンははっきり言ってたんですね。COIの映像を貼りましたが、うーん、もうちょっと頑張って!と、もっともっと柔らかくなっていくことを期待したいです。

ところで、ライフの最新号(Vol.15)を読んでいると、昨シーズン、三原舞依ちゃんが「リベルタンゴ」に苦労していた時期、「シーズンの途中は『タンゴ』っていう3文字を聞くと、ちょっと『はあ……』となっちゃって(笑)」(54頁)という衝撃の発言が掲載されていました。花織ちゃんがそうならないかちょっと心配ではあります。ただ、外野の意見ではありますけど、五輪の翌シーズンなんですし、表現の幅を広げる意味でもチャレンジしてほしいなと思います。

――跳び方を変えたのはどのジャンプですか?

すべてです。一緒に練習しているチームの方がみんな、まったく同じ跳び方だったので、最初見た時にはすごくびっくりしました。日本では、姉妹でも跳び方が違っていたんですけど、ほんとにみんな同じ跳び方だったので、それにまずすごいなあって。早くこの跳び方で一緒にできるようになりたいなって思って。今、ちょっとずつ自分のものになってきているかなって感じです。

――いい意味でがっしりしたというか、トレーニングがきちんとできている感覚を受けました。意図的にトレーニングしているのですか?

そうなるだろうなって思いながらトレーニングしてます。2時間半のトレーニングが週3回あるので。アメリカに行くまでは、やっても1時間のトレーニングを週に3回くらいだったので。

――2時間半、筋トレですか?

筋トレです!それも全部、ラファエルが見たりしてくれるんです。朝からもうずっと見てくれます。

――すごいコーチですね。熱い!

ほんとに!ずっと熱くて、たまに怖いです(笑)。

――(ラファに)怒られたことはありますか?

あります。でも、ネイサンとかが怒られているのを見ていると、もっと怖いんだろうなって思います(笑)。逆に、そういう風に怒られるくらいまで、早く頑張りたいって。悪い意味で怒られたいんじゃなくて、なんていうんだろう、『怒られるくらいやってやるぞ!』っていうのが、一日の目標にあったり(笑)。

「フィギュアスケートLife Vol.15」62・65頁

環境が変わると意識も行動もガラっと変わるわけです。しかし、朝から筋トレを横で見ているって、まさに軍隊式というか、それは「ジャンプを全員同じ跳び方にさせる」という部分でも、ラファってそういう感じなのね!と。

しかし、この辺りの「軍隊式な指導方針」をわかった上で、真凜ちゃんにラファのチームのトライアウトを受けさせた人間の発想が素晴らしいですよね。練習量を求める濱田先生とうまくいかなかった彼女を、さらに厳しいラファの所に行かせて、実際彼女はやる気に満ちているわけです。以前ご紹介した、ラファの英文インタでは、昨年のNHK杯で真凜ちゃんのお父さんがラファと会っていたという話が明かされていました。まさか、お父さんが自力で海外のコーチの指導スタイルまで調査できるはずがないので、スケ連の内部の人間か、外部の関係者かは分かりませんが、間に入った人が良い仕事をしてくれたようです。

この記事を書く前は、3人のプログラムの制作過程を見ていこうと思っていたんですが、結局インタビューの中で個人的に面白かった部分をピックアップして、アレコレつらつら語る内容になってしまいました(汗)。まぁ、3人みんなが自分自身の目標を持って決意新たに頑張っている。私も応援したいと思います。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. ととちゃん より:

    知子ちゃん、ジャンプを矯正しながら試合に臨んでいくんですよね。難しいことだと思います。GPS初戦なので、対処しきれていないかも知れませんね。そのリスクを差し引いても、最低限、ファイナルが望める結果になりますように。

    花織ちゃんは、JOでようやく自信を取り戻したかな、と。メープルかどうかもチェックしてみます(笑)。

    真凜ちゃん、今シーズンもやはりマスコミの注目度は高いですね。Web記事は上記2人のオリンピアンよりずっと多いという不思議…。ただ、去年までに比べると ある程度距離を保っていられると思うので、自分に集中して頑張って欲しいです。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      今シーズンのファイナルは、ケイトリンがお休みで、コストナーもまだ今季の演技を見ていないので、日本の女子にもけっこうチャンスがあるんじゃないか?と思っています。2人進出してくれれば最高ですね

      男子のSPをざっと見ましたが、ジャッジが厳しいのか甘いのか、よくわからない試合です。これが女子にどう影響してくるのか気になっています。日本の3選手で誰が抜け出すのかまったく読めませんね。