糸井重里さんとの対談<第10回>「いつ世界が終わっても」感想

糸井重里さんとの対談<第10回>「いつ世界が終わっても」感想

対談の第10回は「こちら」。ここまでの9回分の感想はこちらで<第1回><第2回><第3回><第4回><第5回><第6回><第7回><第8回><第9回>。

ぼくは、スケートをはじめたころ、親から「勉強がおろそかになるんだったらやめなさい」って、ずっと言われていて。その延長で、中学校のときには、「人間性が崩れるぐらいだったらやめなさい」ってよく言われてたんですね。スケートに熱中しすぎて、人間としての常識がわからなくなったり、自分の価値観が崩れていくようだったら、さっさとやめなさい、って。で、ぼくはそのとき、「スケートをやらせてください」って頭を下げたのを憶えてて。

このエピソードはおそらくお母様からの言葉だと想像しますが、これは「第3回」のニースでの「被災地からの応援や支えを当然のことと思ってはいけない」という戒めに通じる内容ですよね。初出場のワールドで、しかもまだ大事なフリーが残っているにも関わらず、親が子にかける言葉としてはあまりにキツいと感じたのですが、今回の中学生の頃のやり取りを聞けば納得する部分はあります。

ここでは親御さんの言葉が強調されているので、「うわ、きっつ!」ってなるんですが、小さい頃の羽生さんも家の中では愚痴というか、いろいろ当たったりもしてると思うんですよね。もし私が羽生少年の立場だったら、「勉強?んなもん言われなくても、やってるよ。俺より(スケートに限らず)スポーツの成績ショボくて、勉強もできねーやつなんて、いくらでもいるんだけど?」とか、普通に言ってると思います。羽生さんじゃないですよ。クソガキ時代の私だったら間違いなく天狗になっている、という意味です。

そこで、「あんた、人間性崩れてるよ」と雷が落ちたのかもしれません。スケートも勉強も日々努力して、結果も出ていることは本当に素晴らしいし、親の立場からすると、きっと自慢の息子ですよ。でも、五輪でメダルを争うようなアスリートとして成長した時に、もし不用意な発言がポロっと出てしまったら・・・。想像するだけでも恐ろしいですが、袋叩きに遭うこと確実です。

さすがに、当時から「フィギュア村の異質さ」を想定して、厳しくしつけていたかどうかは分かりません。でも、羽生さんが日本を背負って立つようなスケーターになること、その才能を確信していたからこそ、「鬼」になることを選んだのかもしれません。あくまでも私の勝手な想像ですので、悪しからず。

糸井さんも「親子関係」という方向に話が進まないように気を遣っていらっしゃるように見えますが、でも、これだけ濃密な対談だと、「羽生家」の一面がまた見えてきた感がします。

では、また明日!

Jun


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