Ice Jewels Vol.16(1)

Ice Jewels Vol.16(1)

2022年4月27日発売。定価「1,540円」。

まず、今回のジュエルズは、全てのゆづファンにとってのマストアイテムだと断言できます。もちろん「特別寄稿 羽生結弦が記す4回転半の真実」があるからです。さすがに五輪から2ヶ月以上経つので、涙こそ流れませんでしたが、テキストを読んでいて感極まる部分がありました。

特に、「Q. ご自身3回目のオリンピックとなりましたが、1回目、2回目とは異なる魅力をお感じになりましたか?」というどこか軽いタッチの質問に対して、羽生さんの応答内容があまりに重く、「もしかしたら、私たちが熱心に応援しすぎたことが、彼にとって負担になってしまったのでは?」とさえ思いました。軽々しくぶつ切りにして部分引用できないような内容なので、ぜひ購入して、ご自身の目で全文を読まれることをオススメします。

さて、企画の順番的には前後しますが、「4Aに関する羽生さん自身による解説」も、ジュエルズだからこそ可能な企画です。田中宣明カメラマンが撮影した82枚の4Aの連続写真から、「羽生さん自身が厳選した写真を、羽生さんが自ら解説する」という本当に豪華な内容です。

かなり専門的な内容なので私が理解できる部分は本当に少ないのですが、「踏切」「空中姿勢」「着氷」の3つに分けて解説がなされる構成は、間違いなく卒論の研究が活きていますね。そして、ノービスB時代の2Aの映像から4Aの軸作りのための「気づき」を得たというのは、もちろん初出の内容でたいへん興味深い証言です。

上に貼った映像は、2004年10月23日・24日に明治神宮外苑(東京都)で開催された全日本ノービス選手権(ノービスB)での「ロシアより愛を込めて」です。羽生さんが言及されている映像がコレなのかどうかは不明ですが、参考までにどうぞ。

ちなみに、北京五輪での4Aの入りは、「Hope & Legacy」の2本目の3A(3A+1Lo+3S)の入り方が元になっているようです。映像上、進行方向は逆ですが、羽生さんの言ってることは、素人の私でも何となく分かりますね。

さて、メタルジョギング・チャレンジは52日目。ZZ TOPの『Fandango!』(1975年4月)です。フロントマン2人が長いヒゲとお揃いの服装というビジュアルイメージで、このバンドのことをご存じの方もおられるかと思います。2人は別に兄弟ではなく、ギター兼ヴォーカルがビリー・ギボンズ、ベース兼ヴォーカルがダスティ・ヒルです。実は、ダスティは昨年他界したのですが、ダスティの遺志を継いで、ビリーがバンド存続を表明しています。

まぁ、そんな悲しい話から始まりましたが、このアルバムはすごくいいです。全編33分という潔さも去ることながら、いわゆるA面(1~3曲目)がライブ音源、B面(4~9曲目)がスタジオ音源と珍しい構成なんですが、これが「飽きさせない工夫」として大正解!

1曲目の「Thunderbird」からしてめちゃカッコいいですが、続く2曲目はもちろん、エルビス・プレスリーの「Jailhouse Rock(監獄ロック)」のカバーで、これがまたバチっとハマってる。次のメドレーが若干ダレるんですが、そこでA面をビシっと締めて、B面は落ち着いた渋い楽曲で攻めてくるので、令和の世のバンドもこの工夫を見習ってほしいわ!と言いたいです。

B面も、けっこう渋い曲調が続くので飽きそうになる所を、ラストの「Trush」は軽快に〆てくれるので、聴き終えてみると爽快感が残ります。

古き良き70年代のロックで、「メタルとかはちょっと・・・」という方にも、オススメできる一枚です。予備知識無しで楽しめる、万人受けする作品ですね。

では、また明日!

Jun


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