ABEMA将棋チャンネルでの放送は「こちら」で。8月18日に行われた「第一局」は、内容的にも里見さんの完敗でしたが、それもそのはず、徳田四段は他の棋戦でも勝ちまくっていて、今期これまで18局の対局があって「17勝1敗」という驚異的な成績を収めています。
もちろん、将棋には「相性」というものがありますが、一番最初に最強の相手と戦ったのであれば、里見さんもある意味開き直って第二局に臨むことができるはず。しかも、第二局は里見さんの先手番ですから、彼女のドル箱戦法の「先手中飛車」をぶつけることができます。
規定を改めて確認しておくと、里見さんが三つ勝てば、その時点で史上初の女性プロ棋士誕生となります。ただ、この第二局を落とすと、その後は三戦全勝しなきゃならないので、非常に厳しくなります。里見さんもここは必勝を期して頑張ってもらいたいです。
今回の放送は解説者が素晴らしい人選です。まず、菅井竜也八段。プロ棋界で「分が悪い」と言われる「振り飛車戦法」を使うトップ棋士で、しかし、順位戦A級で孤軍奮闘しています。8月の順位戦では「先手中飛車」であの藤井竜王を撃破しました。里見さんとも研究会をしているはずで、振り飛車党の第一人者であると同時に里見さんの将棋を最もよく知るプロ棋士です。これ以上の適任者はいないでしょう。
そして、もう一人は折田翔吾四段。彼は3年前に「プロ編入試験」を突破してプロ棋士になった人で、彼もまた当時のご自身の経験を語ってくれるという意味で、適任ですね。自作の歌をいろんな場所で披露する「強心臓」の持ち主で、この放送のどこかでもABEMAのスタッフから無茶ぶりされるかもしれません(笑)。
では、また明日!
Jun