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コフトゥン。95.14の1位。まず、この映像で笑ってしまったのは、リプレーで3Aのミスが流れて、すぐにブヤノワコーチのカメラに切り替わった所ですね。あれは「チッ、クソが・・・」って言ってる(かもしれない)顔です(笑)。あまりにストレートな感情表現なので、解説のタラおばちゃんの「クスっ」という声を拾ってましたよ。
まぁ、冗談はともかく、タリン杯を見ていても迫力のあるクワドは健在ですね。今はなかなかこのタイプの男子選手がいません。冒頭の4S-3Tは助走はたっぷりながらも、ジャンプの質は高くGOE+3.33。4Tもキレイに降りて+3.12。3Aは軸がかなり傾いての転倒&UR。しかし、45.47というPCSはなかなかの盛りっぷりですよ。だって、タリン杯のSPは、4Tでミスして、ステップでレベルを取りこぼしたものの、4S-3Tと3Aは成功しての、PCSは40.10でした。5.37点の増量。全日本の高橋選手のSPは45.14でしたが、となると、国際大会に出ると、39点ぐらいが適正という見方もできなくはないですね(汗)。
コリヤダ。94.70の2位。4T-3Tのクワドで上半身が沈みこんだ所や、3AでSO気味の着氷だったとはいえ、今季の「コリヤダ比」ということで言えば、いい内容だったと思います。
クワドは1本のみなんですが、PCSは、クワドを2本降りているコフトゥンを上回っての、46.26。46点ってなかなか見られないですよね。やはり、昨日の記事でも書きましたが、ロシアも男子の場合は選手層が手薄なため、ロシアスケ連一押しの選手へのPCSの盛りが目立ちます。ただ、日本のように歪んだ構造ではなく、現役バリバリの選手に盛ってる分、断然マシと言えます。
アリエフ。71.74の8位。途中でやめてしまうんじゃないか?というぐらい、不調でしたね。1Aならぬ0Aというのを初めて見ました。
彼の場合も、コリヤダと同様に、ショートでの4Lzを今季は入れずに、クワドは4Tのみ。コンビネーションジャンプを3Lz-3Tの構成にして、クオリティを高める戦略のように見えました。しかし、構成を落としたにも関わらず、他のジャンプにミスが出てしまっている原因は何なのか。このアクセルのような完全なパンクが目立つという悩ましい状況が続いていますね。
ロシアの男子も20歳前後がいまいちピリっとしない所は、日本と共通しているかもしれません。そして、14~16歳の年代はかなり選手層が厚い点も似ている。来季以降のジュニアは、まさに打倒ゴゴレフを目標に、日本とロシアが激しく追いかける展開になりそうです。
話は変わりますが、実は年明けのUSナショナルにも注目しています。まず、女子のジュニア勢がかなり力をつけているので、今季まったく元気がないシニア勢にどこまで迫れるか。男子もジュニアの、プルキネン・樋渡の両選手の頑張りにも期待しています。
そもそも、世界ジュニアの日本女子代表に白岩さんを入れたのは(もともとは山下さんに声を掛けていたが、断られたという説も?)、枠取りという部分で、ロシアではなく、韓国とアメリカに対抗するためには、横井・川畑では心許ないから、とネットでは噂されていますね。私もその見立てはかなり正しいと思います。
では、また明日!
Jun
コメント
今季、久しぶりに再浮上したコフトゥン。助走は長いがジャンプが大きい、今や懐かしさを感じるスケートですね。ボロ兄さんといい、オールドスタイルなベテラン勢が元気だな思ったら、コフトゥンはまだ23歳だったんですね。羽生選手より若かったとは!
ソチの1枠をプルさんに取られて、悔しい思いをしたのでしょう。頑張って欲しいです。
今季絶不調なコリアダ氏、少しは浮上のきっかけが掴めたでしょうか。
ハビエルがいない今、羽生選手と彼くらいしか、4回転も跳べるオールラウンダーがいないので、コリアダが元気がないと競技がハラハラしないのです。
ダンスの基本があって、上半身のポジションが綺麗なので、ジャンプがボロボロな時でも、最後まで彼の演技は見れるので、割と好きなんですよね。
確かに白岩さんがいれば、ジュニア女子三枠大丈夫そうですね。
男子の島田君と壺井君、大一番に大丈夫かな。
MOIで、シニアのプログラムをジュニアが滑るコーナーで、駿君がオリジンを滑ってましたね。一番コピーできていたのでは。梨花ちゃんのプログラムを年長の横井さんが滑ったのはなんかシュールでした。
Fakefurさま
年齢的にコフトゥンとヴォロノフをひとくくりにするのは若干抵抗がありますが、ただ、4Tないし4Sを中心とした組み立てが「オールドスタイル」という見立ては、私も同意見です。14~16歳のジュニアのような「つなぎ盛り盛り」も無ければ、もちろんタノなんてやらない。魚粉や背脂がドバドバ入っているラーメンじゃなくて、王道のシンプルなしょう油ラーメン的で、こういうスケーターが健在なのはとても嬉しいです。
コリヤダは、実は選曲面で意外性のある選手ですよね。ロシアのトップ選手ですからクラシックやオペラかと思いきや、プレスリーとか、今季はMUSEですけど、英米のロックを躊躇なく採用している所が面白い。彼の所作って、いわゆる「色気」なんていうバカみたいな言葉では絶対に表現しきれない独特なもので、シャープな身のこなしと冷んやりとした雰囲気も気に入っています。
はい。まさにシナチクとチャーシューだけのシンプルな醤油ラーメンですよね!
トランジションは多くないし、ジャンプ前後に複雑なターンはないけど、エッジがクリアで、ジャンプが大きいので、決まると見応えがありますよね。ボロ兄のほか、リーザや引退したガチンスキもこの系統ではないでしょうか。オールドスクールなスケーターは最近は多くないので、懐かしさとともに、ロシアの王道を感じます。コフトゥンは前から活躍していたので、まさか羽生選手やコリアダと同世代とは思いませんでした。
白岩さんの見立て、見識が広がりました。白岩さんは年齢は若いが、一度シニアに上がってしまった手前、下手をするとシニアよりも選手層が厚い今年のジュニアで苦戦を強いられたとき、心配ですよね。私もクラウドファンディングした一人ですが、北京まで長い目で花開いて欲しいと思っています。
しかし、シニアに上がるタイミングというのは難しいですね。
学生の頃は、私もラーメンはよく食べに行ってたんですが、最近はラーメンブログの画像を見るだけで、満足している自分がいます。
ラーメン話はともかくとして、ロシアの男子フィギュアスケートの育成現場も、スタイルを大きく変えているんでしょうね。それだけでなく、小柄で細い子をスカウトして鍛え上げているように見えます。
特にジュニアに限っても、ファイナル2位のグメンニク、世界ジュニア銀のダニエリャンは小柄で細い。他にも、ファイナル行きを逃しながらも好成績を出していた、ヤコブレフとモザレフも小柄な選手でした。今季のJGPシリーズの大半はレビューを残してあるので、ぜひチェックしてみてください。
コフトンはヒッチハイク?以来の演技をタリン杯と今回みれた感じで、選手の復活は一部を除いて嬉しいものですね!アクセル成功していたら何点でたんでしょうか?コリヤダ君は副鼻腔炎を患っていたみたいで熱も出て練習できなかったでしょうね?キスクラでテイッシュの始末出来なくて困っているのが微笑ましかったです。結弦君のようにバッチリ対策すればいいのに(笑)まあまあ今回は久しぶりのパフォーマンスで良かったですね、実力のある選手だから頑張って欲しいです。PCS確かに高いですね?Junさんの分析鋭いですね!本当にそうですよね。39点納得です。
白岩さんの件ですがその前に山下さんに声かけ?枠とりの為に?那菜ちゃんはダメってことで?島田君の補欠にしても説明がないので不思議なことばかりですね。
全日本後口直しで結弦君の今年のロステレコム杯をみていましたが、今日は4ルッツの練習風景をリピしてました。離氷が正確、高さ、回転、流れとこれがルッツジャンプ!やっぱり結弦君のジャンプは世界一だなあ…。今更ですね(笑)。
紀平さんのスポンサーの件ありがとうございました。レッドブルそのものも知りませんで社会勉強にもなりました。
senninさま
白岩さんを世界ジュニアの代表として派遣するのは、実は諸刃の剣の部分もあると思っています。というのは、今季はジュニアのレベルが異様に高いので、ロシアの3人がおそらく表彰台を独占して、韓国も強いメンバーを3人揃えられるし、アメリカも強い。
単純に1桁台の順位を取ること自体も大変ですが、さらに言うと、かりに横井さんや川畑さんよりも順位を落としてしまったら、彼女が自信を喪失してしまわないか心配です。クラウドファンディングで高額のサポートをいただいた手前、逆に気負いすぎないか心配です。濱田コーチには、紀平さんや宮原さんばかりでなく、白岩さんのケアもしてほしいですね。