「RE_PRAY」のオフィシャルプログラムの最速注文を済ませ、仕事含めて諸々を先手先手で片付けている日々です。
そんな中、絵本『GIFT』のスペシャルインタビュー動画(第三弾)もアップされています。絵本『GIFT』のオフィシャルサイトは「こちら」。
「アイスショー」の「物語」を作るというのは、よくよく考えてみると、羽生さんはいきなりハードルの高いテーマにチャレンジしたのだなと痛感します。文章の「好き・嫌い」とか「上手い・下手」というレベルの話では越えられない壁が何個もあっただろうなと。
まず、物語の大まかなコンセプトを設定する。そのコンセプトに沿ってプログラムを配置する。各プログラムにおける「仕掛け」も準備する。そして、物語のコンセプトを観衆に伝えるために、スクリーンに映像を映し出して、その映像の中で、羽生さんが語るシーンと、文字が飛び交うシーンとがありました。
これらすべての作業のある程度の部分を、羽生さんは誰にも頼らず一人で形にしないといけなかったはずです。じゃないと、MIKIKO先生と意見交換すらできないですからね。ドーム公演の話は、当然ながら決意表明会見後のオファーのはずですが、「プロローグ」や「notte stellata」と並行しながら、よくやり切ったなと思いますね。
ところで、「羽生結弦さんと言葉」ということを考えた時に、まずもって彼は、ジュニア時代から「発言」に細心の注意を求められるような人生を歩んできました。そして、何か失言でもしようものなら、それこそ背中に向けて弾が飛んでくるような日々でしたから、言葉の大切さ・重みを誰よりも知るアスリートの一人だったはずです。
そんな彼が、競技者時代のしがらみから解放されて、内面を吐露できたのが「GIFT」でした。「GIFT」は、彼自身にとっての「セラピー」だったのでは?というのが私の解釈で、「GIFT」を成功させたことで、これで彼もパーソナルな葛藤にひと区切りつけられたように思うわけです。
だからこそ、「RE_PRAY」にどんなストーリーを盛り込んでくるのかは、興味深いと同時に、未だにさっぱり予想できませんね。まぁ、泣いても笑ってもあと数日でその全貌が明らかになります。羽生さんのスケートを観られることだけでなく、そこから放たれるストーリー・メッセージにも注目しています。
では、また明日!
Jun