「KISS & CRY 羽生結弦 ーTHE STAGE 3ー」(2)

「KISS & CRY 羽生結弦 ーTHE STAGE 3ー」(2)

本号の写真についての感想は「こちら」。

テキストの方も目を通しましたが、まぁ、アッと驚くようなサプライズ情報は無かったですね。以下、ノッテ出演のジェイソンと刑事君のインタから、羽生さんについて言及していた部分をピックアップしておきます。

(1)ジェイソン

「ユヅに会ったのは昨年のこのショー以来だったのですが、彼は座長として相変わらずプロフェッショナルな仕事ぶりでした。昨年に比べ、さらに落ち着いていて、人間としてますます成長している感じがしました

「僕がまだ競技を続けていること、そしてアイスショーとの競技の掛け持ちをしていることを話したら、とても勇気づけてくれました。どのようにして2つのバランスをとっているのかなどについても、いろいろと話をしました。それから『世界選手権2024も応援しているよ』と言ってもらえて、とても嬉しかったです」

ユヅは見る度にサプライズをくれますし、技術面でも、表現面でも、進化し続けているなと思いました。常に人生の新しい章を切り拓いて、挑戦を続けている印象です。以前よりさらに存在感が増したように感じました。今回のショーでは特に、マオ(大地真央)とのコラボ(『Carmina Brana』)が圧巻ですばらしかったです

たった一人でアイスショーを開催できるスケーターなんて、この世でユヅだけだと思います(笑)。まるでロックコンサートのようですね。2時間ずっと滑り続けているのですから。スタミナが必要なことはもちろん、全体の構成や映像や照明の工夫なども、とても大変だと思います。本当に彼しかできないことで、言葉にできないほど尊敬しています」

海外のレジェンドスケーターがアイスショーの舞台から徐々に去っていくなか、まだ競技会にも出ているジェイソンですけど、日本のアイスショーに来てくれる海外スケーターとしては、すでに「プロスケーター」の風格すら漂ってますよね。

なぜか今年はSOIもFaOIもジェイソンの名前が無いですけど、ワールド直前にも関わらず、羽生さんが是が非でも彼を呼びたかったのは、彼の技術・表現力を高く評価している証拠ですよね。そして、何よりも彼が日本を愛してくれているのも大きい。来年も再来年もぜひまた彼のスケートを観たいと思っています。

(2)刑事君

「昨年は初開催でしたし、震災当日の3月11日にも公演があり、その日をあらためて迎えるということで、ゆづもすごくいろいろなことを考えていたと思いますし、僕らも『この日に滑ってもいいのか』という葛藤がありました。でも、昨年の公演でお客さまがあたたかく迎えてくれて、少しかもしれないけれど”希望を届けることができた”という実感があったので、ゆづもみんなの表情も、昨年より柔らかくなっていたのかなと思います

「(*『Danny Boy』について)とても難しい曲調をしっかり表現していて、やはりすごいな、と。通常のアイスショーでは1人の出演者が滑るのは1つか2つですが、ゆづは単独でショーをしていて、たくさんのプログラムを演じ分け、経験を積み上げているので、より一層オールジャンルの表現ができるようになっているな、と感じました

刑事君はコーチとしても多忙な毎日を過ごしていて、このコメントには指導者としての「見解」が入っているように感じます。競技者時代なら、自分のSP・FS・EXの曲を覚えればいいだけって話ですけど、教える立場になると、たくさんの子どもたちのプログラムをすべて把握して、表現のコツも教えないといけない。それこそオールジャンルの曲と日々「格闘」しているはずで、羽生さんの「演じ分け」という部分に注目したんだと思います。

プロ転向後の刑事君の言葉からは、いままで以上に「落ち着き」を強く感じるんですよね。人にモノを教える難しさというのは、たとえ、同じ内容を指導して、同じトレーニングを積んでもらっても、できる人とできない人がいるということなんです。

「できない人のケア」にはいろんな考え方があるでしょうが、「できないことを自己否定につなげてほしくない」というのは、私の思う所です。刑事君がどんな言葉をかけているのかは、興味がありますね。

では、また明日!

Jun


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