リザルト関係は「こちら」。男子は、やや意外な最終順位となりました。
ナム君。フリーは172.28の1位。合計258.01で優勝。昨日のSPでは、心からスケートを楽しんでいる様子が窺えて、これはフリーも期待できる！と思っていました。4S、3Aともにしっかり回っていて、まぁ、コンビネーションのセカンドは危ないジャンプもありましたが、よく頑張りました。実力を十分に出し切ったと思います。
タラレバを言ってはいけないですが、いまの「カオス」なクリケットの状況を見るに、ナム君が残っていたらどうなっていたかな・・・という気もします。でも、こうやって新しいチームでようやく復調してきたわけですから、まだまだ若いし、カナダ男子の中心選手として頑張ってもらいたいですね。
ゴゴレフ君。フリーは164.79の2位。合計253.56で2位。演技動画を見る前にプロトコルをチェックしたんですが、4Lzのパンクは想定内として、3A-3Tはどんなミスだったのかな？と思っていると、セカンドトウが両足着氷気味でしたね。ただ、これがクリーンだったとしても、ナム君を上回るのは無理だったと思います。PCSの7点差（キーガンとは9点差！）を埋めるのはやはり大変です。
まぁ、来年・再来年辺りにはPCSも伸びて、このジャンプ構成を維持しているだけでも、ライバルはいなくなると思います。ジュニアワールドに向けて、彼にとっては、ここで悔しい思いをしておいて、喝を入れるのも悪くなかったんじゃないかと。
キーガン。フリーは160.26の3位。合計247.44の3位。いやぁ、これだけジャンプのミスがあっても、PCSはけっこうもらってますね。ナム（82.56）、ゴゴレフ（75.86）と比べたら、「84.44」というのはかなりの優遇ぶりですよ。でも、さすがにこれで優勝させてはマズいという判断になったのか。帳尻合わせはあったかもしれません。
スピード感があって小気味良い演技なんですが、あの速度で突っ込むと、クワドや3Aをコントロールできてない感はあります。好きなスケーターなので、構成面で無理をしないでクリーンな演技に徹すれば、スコア自体はもっと伸びているかもしれません。ただ、この順位には納得です。ナム君は、SP・フリー通して、優勝に値する演技をしたと思います。
とはいえ、この空席の多さは嘆かわしいですね。この後開催されるUSナショナルの客の入りも気になりますが、現状、フィギュアで確実に集客できるのはロシアと日本だけということですか。カナダなんて、日本よりはるかにリンクの数も指導者も多いはずですが、男子以上に、女子のスケーターなんてまったく育っていない。それぞれ苦しいお国事情があるようです。
では、また明日！
Jun
コメント
ナム君は4Sが降りられてスコアにも出ましたね。（友野君もこのくらい4Sが安定すればなあ・・・）。ジェフリーのような北米的な明るさがあって、そりゃ最後のステップは観客に受けますよね！
ゴゴレフ君はJGPFではスピードがあるように見えましたが、シニアの中で見ると（特に弾丸キーガンの後に見ると）スピードが出てませんでしたね。
転倒も含めて、いつもの安定キーガンですが、自分の居場所を見つけている感じはしますよね。Pちゃんとがっつりかぶる世代なので、生き残り術ですね。
今回、会心のFPと思ったのは、クリケのハビのカムバック写真の記事でJunさんに教えていただいた、Joseph Phan君でした。ジャンプに飛距離があって、Pちゃん並みにスケートが伸びる伸びる。最近、こういう力強い、男らしい滑りは少ないのでは？
Fakefurさま
友野君の名前を挙げられて、なるほどな！と感じました。両者は「表現力でアピールするパフォーマータイプ」という部分で共通しますが、ジャンプが安定してこないと、スコアも順位も伸びませんよね。
まだユーロ＆全米まで日にちがあるので、余裕があれば、クリケットのコンラッド＆ジョセフの後輩スケーターもチェックしたいと思っています。
ナム君がこんなに安定した演技を観たことがないような気がします。優勝できて本当によかった。自信もついたことでしょうね。ショートの叔父さんカーディガン風はやはり変わらないのですね。なんとなくナム君らしくなってきましたが…。ゴゴレフ君は、ルッツの抜けが悔しそうでなかなかいい根性してますね。ジャンプだけではないところがクリケット育ちだなあと思います。危なっかしいとこもありましたけど立派でしたね。ショートの方が合ってる感じはしますが、フリーをみていても繋ぎもなかなか濃いですね。ところで衣装がショートもフリーも似ていて区別がつかないときがあります。
キーガンどうしたのかスピード出しすぎでは？コントロールしないとジャンプ成功しないなあという印象。プログラムのせいか割りとクロススケーティングが多いんですね？今ごろ気がつきました。まあ、楽しいプログラムで本人も楽しそうに滑っているのでこちらも気持ちよくみれますが。
カナダの三人は仲睦まじくて微笑ましかったですね。
女子はデールマン残念でしたが病み上がりですし帰って来てくれただけで良かったです。
昨日能登さんの講座行って来ました。本当に内容はダメで感想ならと言ってました。観たこともない写真も含めて堪能できました。例のモノクロのことを詳しく話してくれました。写真集のモノクロ部分についても意味があったようで。内容はカメラのことレンズ、シヤッタースピードまで具体的でしたね。500人が女性のみでしたが難しいでしょうに皆さんよく聞いてました。
能登さんの不思議なショットのことも聞けたし、使ってもらえるかを考えてシヤッター押してること、人とは違う写真をとりたいという姿勢など一生懸命聞きすぎたのとスライドも凝視しすぎて終わったときには疲れてしまいました(笑)カメラやレンズのことをこんなに詳しく話されるとはおもわなったので参加して良かったです。田中さんも機会があったら聴いてみたいです。
senninさま
たしかに、キーガンはクロスが多くて、転倒もあって、それであのPCSはなぁ・・・と。まぁ、でも、この順位に落ち着いてくれて満足です。
ナム君は、本来ハビのような路線を継承することを、おそらくブライアンも期待していたと思うんですよね。移籍した理由は、彼女が出来たとか、地味なスケーティングのドリルをやらされて焦っていたとか、いろんな説がありますけど、いまの彼がハッピーなのが救いですね。
能登さんの貴重なお話をありがとうございます。私の疑問を十分に解消してくれる内容で、心より感謝申し上げます。
昨日と今日の記事をまとめて拝読しました。
ナムくん、SP、FSともにいい出来でしたね。うまくいかない時期が続いて、平昌にも出場出来なかったけれど、辞めなくて良かったです。ようやく彼の演技が見れました。
実況も大喜びで、聞いていて嬉しくなりました。
キーガン、トレイシーがベストスピナーと言うだけあって、速さに目を見張ります。ただ
(好みの問題だと思いますが)羽生選手のスピンのようには魅了されないのは何故でしょう。全体にスピードがある滑りなので、爽快ではあります。
アドレナリンが出過ぎの印象も…。
反対にゴゴレフくんは、後半息切れ気味だったでしょうか。でも最終滑走頑張りましたね。Jワールドに繋がる経験だったと思います。
junさんの記事に触発されて白プリンスの時のスケートカナダを見ているんですが、客席はほぼ満席でしたね。国旗の様子から日本からは今ほど行ってなかったと思われるので、改めてパトリックの存在の大きさを感じます。
ゴゴレフくんが頭角を現すようになれば
また、次の波が来るのでは？
結局は、どこの国でも 見たい選手の有無にかかってますよね。
ととちゃん さま
パトリックの穴は想像以上に大きい感じはしますね。今回のカナダナショナルのあの空席の多さは、まさにその喪失感の現れじゃないかと。
ゴゴレフ君という新生が現れたにも関わらずあの惨状ですから、やはり彼がシニアに上がって、ファイナルやワールドのタイトルを獲るぐらいに成長するまで、「人気回復」はまだまだ難しそうです。
ナム君良かったですね
オーサーコーチともお話してるようで、和みます
カナダの選手達、いい関係でいいなぁ～って思います
コゴレフ君、クリケットを出たんですか？
クリケットの中のコーチを変えたのかと思ってますが…
ここまで育ってきて、ちょっと寂しく思いますが、日本と違ってコーチを変える事にあんまり深く考えないのかも知れませんね？
目標がはっきりしていれば、それに向かうだけですね
おのさま
ナム君とブライアンのハグの画像を私もTwitterで見かけました。素晴らしいですね！
ゴゴレフ君については、正確な情報を把握しきれてない部分もあるんですが、メインコーチはリー・バーケルで、ただバーケルはクリケットを抜けてはいないと思います。
だから、練習環境だけをクリケットから別のリンクに変えたのか？、そもそも「抜けた」というのは本当なのか？まぁ、メドベだって、所属は「サンボ70」のままですから、よく分かりませんね。