欧州選手権(男子SP)感想

欧州選手権(男子SP)感想

リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。

コリヤダ。100.49で1位。ミラノワールドの「100.08」も同じ構成だったので、スコア的にはこんなものかなという感じです。6連を見ていて、3Aはキレイに決めていたんですが、本番ではこらえ気味の着氷になったのはもったいなかったです。

シーズンイン直後、このMuseのプロはあんまり彼に似合わない感じがしたんですけど、彼の小気味良い動きと鍵盤の音がシンクロしていて、だんだん好きになってきました。彼の場合はフリーが課題なので、ハビに余計な遠慮はせずに、貪欲に優勝を狙いにいかないとダメだと思います。

サマリン。91.97で2位。ハビを僅差でかわしての2位ですが、この4Lz-3Tは高さもあって余裕がありました。GOE+3.94は、今大会のスコアの傾向を見ると、陸上競技の100Mにおける「追い風参考記録」的な盛りっぷりですが、まぁ、ジャンプ自体の質は高かったのだから良しとしましょう。

3Fで着氷が乱れたのは残念でしたが、3Aはきっちり降りて、よく頑張りました。コリヤダの「フリーやらかし」の可能性を考えると、彼にも十分に優勝の可能性はあると思います。

ハビ。91.84の3位。今回のユーロに向けての練習期間は3週間という話ですが、ショートにクワドを2本入れた意気込みからも、本気で勝ちにきてますね。その気迫に感激しました。

だから、彼にしては珍しく4SのURについて怒っていたんですけど、たしかにむしろ4Tの方にギリギリ感があって、なんとか2Tをつけたわけで、本人としてはサルコウの出来に疑問はなかったはず。3AのSOは少しもったいなかったですね。ただ、次の一本が現役ラストの演技です。彼の勇姿をこの目に焼きつけたいと思います。泣いちゃうかもしれないな・・・。

コフトゥン。87.70の5位。この人がクワドを転倒するパターンは、やはり軸が傾くケースが多い印象です。4Sは残念でしたが、4Tについては、かなりフェンスに近かったですけど、よくセカンドにトリプルを付けたなぁと思います。ほとんどスピードが無い状態で跳んだ割には、ジャンプの回転速度で回りきった感じに見えました。

3Aの入りの前で感じたことですが、タリン杯やロシアナショナルと比べると、かなりスピードを抑えて跳びにいったように見えました。ただ、ミスを冒頭のサルコウだけに留めているところは立派で、安定感が増しているなぁと感じます。

デニス君。78.87の12位。本来この順位にいてはいけない選手なんですが、クワドレスの構成でミスが出ると、伸びないですよね・・・。3Aの着氷が乱れたのは、残念でした。

衣装も振付も選曲も、ランビさんが「コーディネート」して、この人が演じるからサマになるいう、独自の世界観とカッコよさです。フィギュアスケートを普段見ない人にも知ってもらいたいプロです。個人的には、最後のキメポーズの所が気に入っています。

USナショナルの方も始まっているので、明日は先にあちらの女子ショートを見る予定です。

では、また明日!

Jun

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
スポンサーリンク
レクタングル(大)

コメント

  1. Fakefur より:

    コリアダ氏、ようやくクリーンに滑ってくれました!
    壮大で暑苦しいMuseを、クールなコリアダが滑るギャップがかなり好きなんです。フィニッシュで、もうちょっと喜んでもいいんじゃないかと思うんです。あまり顔に出さないのが良いところでもあるんですけど。でも詰まり気味の4T+3TでGOE2.99は上げすぎかなぁ。

    ハビちゃんはヘルシンキ世戦のキレッキレッのマラゲーニャに比べるとサイズダウンはしてますが、滑らかでマチュアで、シグニチャー的プロですよね。4SのURは私にはよく見えませんでした。過去のハビ比?今季は羽生さん以外に総合力の高い滑り手が少なくて、これが見たかった。明日はあまり緊張しないで、トータルなパフォーマンスで優勝を飾って欲しいです。私も泣くかも。

    サマリンの4Lzは目が覚める大きさ!Jump of the dayでした。
    コフトゥンは4Sの転倒が豪快だったので、その後の4Tコンボよく決めましたよね。FSは正統派醤油ラーメンな、漢の演技を期待してます。(ここでしか通じない)
    おっしゃる通り、デニスには表彰台の常連になれる個性と力があると思います。スコア以上に、師匠譲りの「魅せる」格好良いスケートでした。1にも2にもジャンプ頑張って欲しいです。

    • Jun より:

      Fakefurさま

      醤油ラーメンといえば、新宿のはやし田というお店が最近食べた中でとても美味しいと思いました。

      まぁ、そんな話はともかく、コリヤダのGOEについては、私もいろいろ言いたいんですけど、クールな表情とシャープな身のこなしは独特の存在感を放っていて、それらは彼の唯一無二の個性だと思っています。ただ、彼のミスを見ていると、どうもメンタルに原因があるように映ります。プレッシャーをかけられてそれを力にするようなタイプじゃないのかもしれません。そして、相変わらず「温かく見守る」という言葉の無い国なのかもなと。

      ハビとサマリンについては、この後アップするフリーで検討していますので、そちらでまた色々と語りましょう。

      • Fakefur より:

        正統派醤油ラーメンは見れませんでしたね。
        今季はジュンファンの「ジュリエーーット!」と並んで、コフトゥンの後半のルッツ後の猛ダッシュが小さな小さな楽しみなのですが、これだけジャンプが不発では・・・。キスクラのコーチ陣の顔が怖いこと。こういう時こそサポートが必要なのに。なんとTESは全24選手中最下位。しかしPCSは8点代が並び、ロシアの覇権を感じます。

        コリアダに世選に来てほしいですけどね。あの国はまだ選考伸ばすんですか。ホント選手を使い捨てにする永久凍土のような国ですね。

        ドイツでもラーメンの認知度と人気は急上昇しています。うちの近くにはないので、日本から持ってきたサッポロ一番塩ラーメンを茹でてます。

        • Jun より:

          Fakefurさま

          日本に滞在されている時期にラーメンの話をすればよかったです(笑)。

          ロシアの男子勢は、素質と才能はピカイチなんですが、質の高い演技を継続できないというのが弱点ですね。それが国内世論からのプレッシャーによるものなのかは分かりません。

          ただ、15歳前後の男子は、中性的というか女子的というか、繊細でミスの少ないスケートを特徴とする選手が多いです。彼らがシニアに昇格したときに、ジュニア時代と同じクオリティの演技を披露できるか、期待することにしましょう。

  2. sennin より:

    サマリンの追い風参考記録には笑ってしまいました!毎日楽しく深い記事をありがとうございます。そのサマリンのルッツ今季は結弦君以外ジャンプもパッとした感じもなかったですが、サマリンの挑戦する勇気と成功でみていて楽しかったです。
    私が初めてスケート生観戦した時にコリャダ選手を観ました。4ルッツ転倒してましたし表彰台にも届きませんでしたが、なんというかオーラがあって独特な雰囲気を感じてジャンプが決まるとアッと言う間にトップに来るなあとそれ以降気にしていたんですけど、ついに今回やりましたね。1位になった時だけニヤリと笑い表彰台では仁王立、最高です。
    私はこの曲も好きですしコリャダ君に合っていないとも思ってなかったですが結局の所、クリーンに滑ることが大事という事でしょうか?フリーで崩れないように期待します。

    ハビの4Sどうなんですかね?エッジ跡もみたと話したようですね?3Aは詰まりましたが4回転2個入れて91?ってライストで観ていたので意味がわかりませんでした。ハビには珍しく女性のコントローラーと言ったみたいで、名指ししているようもんですね?フリーも同じ人のようです。自分が公平にスケートしてるので公平にやって欲しいというような事をコメントしてました。ドンドン言ってやっちゃって!と思いますね。フリーを期待します。「僕はこれが最後の競技なんだよ」と宣言してくれるなんてフアンには嬉しいですね。

    • Jun より:

      senninさま

      全日本~ユーロ~全米と開催されて、今季のGOEの付け方とは?と考えてみると、11段階になってさらにジャッジの権限が増して、イイカゲンになったと言わなきゃいけないですね。

      体操なんかはAI導入に向けて研究が進んでいますけど、フィギュアスケートはむしろ人間の裁量を増やしていて、盛り盛り採点・ミスジャッジが頻発しており、時代の流れに逆行していますよね。これが、ナショナルや地域大会だけの傾向であることを祈りたいです。さいたまではマトモな採点がなされることを切に望みます。

  3. マリィ より:

    こんにちは
    いよいよハビの現役最後の演技かと思うと私も淋しいです。
    優勝してほしいですが、硬くならず思いっきり演技してほしいです。
    ハビの小気味良いジャンプが好きでした。
    コフトゥンのジャンプもいいですね。
    それぞれ個性ある選曲で良いと思います。
    デニスくんの黄色いパンツが印象的ですね。
    羽生くんは黄色い衣装だけはないよなって思ったばかりでした。
    スピンがかわってて歓声もあがってましたね。
    フィニッシュ確かにかっこいいですね。

    • Jun より:

      マリィさま

      ランビ門下のデニス君と島田君。デニス君はすでにシニアでシーズンを重ね、NHK杯に出場し、FaOIにも呼ばれたりして、先に世界で輝きを放っているように見えました。

      ところが今季に関しては、島田君の方がジャンプ自体は安定していて、デニス君は「ジャンプさえ決まれば」という、ある意味でジェイソンのような状況に陥ってしまっている。スイスにはブリちゃんも指導に来ていたわけですし、なぜそこまでジャンプが不安定なのかよく分かりません。カッコいいのにもったいないですね!