バヴァリアンオープン(女子Jr. SP)感想

バヴァリアンオープン(女子Jr. SP)感想

濱田先生は四大陸で、岳斗さんがバヴァリアンなわけですね。コーチ陣も大変です。リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。

白岩さん。女子ジュニア・カテゴリー2に出場。67.26(TES38.94)で首位発進。世界ジュニアに出場するための「ミニマムスコア」を取るために本大会にエントリー。ちなみに必要なミニマムは、SPのTESは23.00点、フリーのTESが38.00点と設定されています。まぁ、余裕ですね。

今季、回転不足に悩まされていた優奈ちゃんですが、この演技ではURは無し。ラストの3Fにアテンションがついた以外は、ステップ・スピンすべてレベル4を揃えており、今シーズンここまでではベストの演技ですね。よく頑張りました。

ものすごい金額が集まったクラウドファンディングのプレッシャーは大丈夫かな?と心配していたんですが、この演技を見れば、良い練習を積んでこれたのでしょう。フリーも楽しみです。

長縄和奏(わかな)選手。女子ジュニア・カテゴリー1に出場。58.99で2位。山田組(樋口組)の15歳の選手で、昨年の全日本で12位(175.40)に入りました。ちなみに、全日本の13位以降の選手は、13位に荒木さん、14位に青木さん、15位に真凜ちゃんでしたから、オフの選考会の結果によっては、来季のJGPシリーズに彼女がアサインされる可能性は大いにあると思います。

冒頭の3Lz-3TのルッツにURがつきましたが、ジャンプだけではなく、スピンもステップも器用にこなす、オールラウンダータイプに見えます。個人的には、ジャンプのURよりも、着氷がビシっと決まらない所が課題かなという気がしますが、いきなり派遣されて立派なもんですよ。よく頑張りました。

ユ・ヨン。ジュニア・カテゴリー1に出場して、68.24の1位。韓国選手権(SP)(FS)では、ウンスちゃんを抑えて優勝しました。彼女の場合、実力的には四大陸に出場して最終グループで戦えると思いますが、今季は、国際大会でポイントを取っていないため、こちらの試合に回ったのだと思います。

日本の二人を見た後だと、動画の横幅のサイズが圧縮されているんじゃないか?ってぐらい、明らかに身体が細いですね。しかし、世界ジュニアにこの子が来るとしたら、日本選手にとっては、ロシア勢だけでなく、この子に勝つのも大変だぞ!と思って見ていると、ちょっとバランスを崩した所がありましたね。いやぁ、でも、もっさり感があってややジャンプ偏重な印象のあるウンスちゃんよりも、個人的にはこの子の方が才能を感じます。ジャンプは高さもあって回転に余裕があり、動きにキレはあるし、スピンも巧いですね!

ちなみに、YouTubeのコメで指摘されていて、慌てて私も確認したんですが、なぜか冒頭の3Lz-3TにGOE-5をつけているジャッジ(J3)がいます。カナダの女性ジャッジのようですが、もちろんミスタッチというかミスタップというか、間違いなんでしょうね?・・・いくらカナダとはいえ、まさか故意ということは無いでしょうが。

明日からは四大陸がメインになりますが、こちらのバヴァリアンのレビューもうまくハメ込んでいきたいと思います。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. 名無しの猫 より:

    こんばんは。
    白岩さん、応援しています。
    クラウドファンディングですが、たいして知識もない私がどうこう言うことではないけれ
    ど、世界に出ていく選手なのに連盟が充分な支援ができてないから活動資金足りなくて
    クラウドファンディングなのですよね。それを連盟がピンハネもとい徴収するのって、
    なんか腑に落ちないんですよ・・・
    規則は規則でしょうがないですが。
    寄付をしてくれた方々にバナータオルやクリアファイルをお返ししたり、もしかして税金
    もかかってくるのなら、白岩さんの手元にはどれだけ残るのか、大きなお世話ですが、
    勝手に心配してるのです(^^;;

    試合は時間の許す限り見ていきたいなあ、と思ってます。
    でも羽生さんの出る試合なら、時間があろうがなかろうが最優先事項になりますことを
    お許しください←誰に謝ってるのか(笑)
    スケオタ入門中のまま、遅々として進歩しませんが、Junさんのところで勉強させていた
    だいております。

    • Jun より:

      名無しの猫さま

      連盟の言い分としては、国のおかげで強化選手になれて、日本代表にまでなれたんだから、カネも集められたんでしょ?ということなのでしょう。

      他のスポーツの事例を詳しく知らないので正確なことは言えませんが、まぁ、プロスポーツ選手ではないので、所属国の関係団体に一定のマージンを支払わなきゃいけないのだと思います。

      私も、「ブログを毎日アップする」という縛りがなければ、羽生君以外の演技をこんなに見ることは無かったと思います。他の選手のご紹介はあくまでも私の趣味ですので、どうぞお暇な時にご覧いただければ幸いです。

  2. ととちゃん より:

    白岩さん、すごくスピードを感じて爽快でした。ミニマムクリアは前提として、その先を目指す感じが伝わってきます。他の2人もですが、ノーミスの演技はいいですね。

    実は今回上げて頂いた中では ユ・ヨンの演技に惹かれました。演技に流れがあるし、後半のレイバックイナとか綺麗ですね。

    ところで、彼女の-5は有り得ないですね。打ち間違いだとしても、訂正を入れる機会はないわけで、例え切り捨てられるにせよ 酷い話だと思いました。ジャッジの再教育は喫緊の課題ですね。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      ユ・ヨンの演技は良かったですね。日本女子のライバルは「ロシアだけ」という感じで見られていますが、この選手に勝つのはなかなか大変だと思います。
      彼女もおそらく来季シニアに上がってくると思いますので、来季のGPシリーズは熾烈な戦いになると思います。

      GOEの件はビックリでした。でも、「誤ってGOEのボタンを押してしまっても、それを修正できない」というルールもおかしな話ですよね。そのルールだけ見れば、「公平である」ことをアピールしているんですが、逆に普段の採点で汚いことをナンボでもやってんだろ?と想像します。いや、想像じゃなくて、実際の採点結果からそう読み解けるので、事実なんですがね。

  3. ごろ寝 より:

    久しぶりにお邪魔しましたら、バヴァリアンオープン。さすがですね。
    チャレンジはネーベルホルンを随分前に見ていました。ネーベルも期待して良いですか?
    自分で見ろ、と言われそうですね。

    JUNさんはスケート観戦歴は長いのですか?
    友に引きずられて見始めて10年。演技に対して、一言のコメントさへ綴れません。最近は、自分の感性が大事だと「原点」帰りしていますが。

    4CCも簡潔な、明確な感想を楽しみにしています。
    女子はFS勝負。今回は「メディアと同じく」日本女子独占でしょう。男子はボーヤンorヴィンセントくんと予想しています。全米での演技を見る限り、ヴィンセントくんのURはかなり改善していませんか?PCSも付随して上がると予想しています。

    • Jun より:

      ごろ寝さま

      私は、「いわゆるソチ落ち」の人間ですよ。だから10年どころか、5年もまともに見ていません。
      もちろん、スポーツ中継の一つとしてなら、みどりさんの現役時代も覚えていますが、「プロトコルを見て、ネットで動画をチェックして」というのは、ソチ後からです。

      ヴィンセント君のSPは、ルッツは完全に回転は足りていると思いました。強いて挙げればサルコウは微妙に感じましたが、いい演技でしたよ。